隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

相変わらずの・・・~東京ドームに帰ってきたぞ THE YELLOW MONKEY~

2017年12月12日 01時46分53秒 | ライブリポート(音楽)

2017.12.10(日)
THE YELLOW MONKEY
SUPER BIG EGG 2017
at TOKYO DOME



 どうしても、2001.1.8の東京ドームを思い出してしまう。
 どんなライブだったのか、どんな気持ちで帰途についたのか、今となっては記憶が曖昧だ。
 あの日、長年の友人との間でトラブル?があって、相手の怒りにこっちが初めて気づいて、そんな重ったるい気持ちを抱えて出かけたことだけが妙に鮮明だ(その友人とはそれっきり会っていないからよけいなのかもしれない)。
 前年の第一回のROCK IN JAPAN FES. と最後のドームでのパフォーマンス。あれから17年って、なんだか恐ろしい。あのときも十分な大人で、「年だなあ」なんて年齢さえ意識していたのに、今は「なんだ、若かったじゃない」と言えそうだし。
 昨年夏のさいたまアリーナの復活ライブ(ココです)のときの興奮を忘れられないでいるけれど、この日はそれとは違った興奮?

 ドームの前は入り口付近の映像を見ながら、やっぱりお祭りモード。急いで中に入る。
 ステージ真正面のスタンド席の前のほう。野球でいったらネット裏の良席。
 アリーナの真ん中あたりに大きなボール。これがBIG EGG? あそこあたりがステージなら、ここからでも結構近いな、チケット売れなくてアリーナ狭くしちゃったのかな、なんて危惧したけど、始まってびっくり。アリーナの中央付近まで円形のステージが広がっていて、そのセンターにBIG EGGがあったというわけ。その先にはちゃんと客席が続いていて、そしてその向こうにメインステージがありました。
 たぶんあの登場シーンは、いる場所によってかなり見え方が異なっていただろう。アリーナ席の前のほうの人は後ろの卵が割れてそこがステージだと知って驚いただろうし、私みたいに卵の向こうにお客さんがたくさんいてビックリした人もいただろうし。  


■■ セットリスト ■■
 01. WELCOME TO MY DOGHOUSE
 02. パール
 03. ロザーナ
 04. 嘆くなり我が夜の Fantasy
 05. TVのシンガー
 06. サイキックNo.9
 07. SPARK
 08. 天国旅行
 09. 真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
 10. Stars
 11. SUCK OF LIFE
 12. バラ色の日々
 13. 太陽が燃えている
 14. ROCK STAR
 15. MY WINDING ROAD
 16. LOVE LOVE SHOW
 17. プライマル。
 18. ALRIGHT
 19. JAM
ENCORE  
 20. SO YOUNG

 21. 砂の塔
 22. BURN
 23. 悲しきASIAN BOY

 シロウトなんで音響のことなどを語ることはできないが、なんだか音がよく通っていたなあ。ギターはもちろんだけれどヒーセのベースやストリングスも。ストリングスの入った曲以外はキーボードのサポートだけで、ぶっとい音を聴かせてくれる。
 そして、これは音響とは関係ないけれど、吉井ロビンの声がすばらしくのびやかだったこと。これはさいたまアリーナのとき以上だったような気がする。
 ステージバックの映像も照明も、全体の構成も、すべてドームのライブにふさわしく演出されていて、本当に終始、楽しかった! あんなに楽しい時間は久しぶりだ。華があって、それは昔と変わらないけれど、でも以前にはなかった安定感というか、遊び心はそこここに満載だけれど、観客がゆったりを身を委ねて、バンドの進む方向に流されていく快感・・・とでもいったらいいのか。
 妖しくて危ないバンドは、その魅力はそのままに「大人」になって戻ってきてくれたんだな。
 スピッツ「30/50」で紙吹雪の美しさに感動したけれど、この夜は火柱も紙吹雪もミラーボールも大盤振る舞いだった(笑)。イーグルスとかジョージ・ハリソン+クラプトンとかポールとか、外国人アーティストのドームライブは経験あるけど、思い出しても、日本人アーティストのドームライブはTHE YELLOW MONKEYだけかもしれないな。 

 カウントダウンで電光掲示板?の数字が「0」になった瞬間にBIG EGGが割れて?その中にメンバー。こっちが吹っ飛ぶような歓声!
 17年前の東京ドームでのラストソングが「WELCOME TO MY DOGHOUSE」だったから、ああ、ここからか、と。
 2曲目の「パール」は私がライブで珍しく感極まる楽曲で、この夜もすでにここで胸が痛くなる。なんでだろう。この人の声で「夜よ 負けんなよ 朝に 負けんなよ♪」と言われると、それだけでせつない。
 私の記憶では、この2曲だけBIG EGGの場所で演奏して、「ロザーナ」からはメインステージに・・・だと思うのだが、ちょっと自信なし。
 
 復活後の楽曲、「ロザーナ」「Stars」「ALRIGHT」「砂の塔」が大事なところにちりばめられて披露され、どの曲もイントロで観客の反応を得られる、というところに感動。みんな本当に待っていたんだよね。
 「ロザーナ」の「ドアを開けたら 見たような見たことない景色が キレイな色で塗り直されて見えた♪」は今の4人の生の声かもしれないと気づく。ライブの中盤はまさしくロックショーで、その幕開けとなったのが「Stars」。復活後の最初のシングル「ALRIGHT」は、活動休止前にリリースされた「プライマル。」の次に(このセットが何気なく暗示的)。歌詞が印象的な「砂の塔」はアンコールの要に。

 そして懐かしい曲も。再び「嘆くなり我が夜の Fantasy」や「TVのシンガー」を生で聴けるときがくるとは思わなかったなあ。「サイキック No.9」はアルバム『8』収録曲だし、あのアルバムは複雑な思いでヘビーローテーションだったから(同じ時期にリリースされたスピッツのアルバム『ハヤブサ』とセットであの夏を蘇らせる)、これもうれしかった。ここから「SPARK」への流れは盛り上がりました。

 砂嵐のザーザーの映像でメンバーの姿が隠されたところでの「天国旅行」。聴き入ってしまった。
 そして、ストリングスの皆さんがステージ中断に登場し、大海原の映像の中で始まったのが「真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~」(亡くなった友人が会いした楽曲)。夕暮れの海、大きな夕日、少しずつ暗くなっていく中で巣に帰ろうとする鳥の群れ、夕焼けの色が濃くなって、そして夕日が少しずつ小さくなり、夜の闇が押し寄せる、暗闇に飛び交う無数のホタル? そこから映像が幾何学的な模様に変わって・・・。
 
 そして幕を開けたロックショー! そこからは今までの映像や照明とは真逆の原色の猥雑な組み合わせ、突き刺すようなビームのきらめきで、イエモン本領発揮の派手なステージと楽曲がこれでもかこれでもか、と。
 映像に映るメンバーの楽しそうな表情、おちゃめな振る舞い、全員に華があるバンドって案外少ないんじゃない?と自分に問いかける。エマの、アニーの、ヒーセの演奏姿とボーカルの艶めかしい表情が大写しになって、絵になるバンドは17年たってもステキだ。
 ロビンとエマの絡みのない「SUCK OF LIFE」は、ある意味貴重(笑)? あのとき花道のセンターでエマは演奏していたんだっけ? いつもなねちっこい「SUCK OF LIFE」がスーッと終わったのは新鮮でさえある。
 「バラ色の日々」からの「太陽は燃えている」では、バックの映像で炎がメラメラと一面に。そこにメンバーが重なって・・・。おお、かっこいい!とも感じたんだけれど、炎の勢いがちょっと強すぎて、笑っちゃう私もいました。「大丈夫か?」みたいな。

 「ROCK STAR」も「MY WINDONG ROAD」もステキだったけれど、圧巻は「LOVE LOVE SHOW」の演出。円形の花道に本当に「おネエさん」たちが登場しちゃって(世界各国のモデル?)、ロビンは彼女たちと戯れたり軽くタッチしたり踊ったり、そうそう四つん這いになって「背中に乗らない?」みたいなこともしつつ、一周。あんな演出が成立するロックバンドも稀有じゃないか。そして見とれていて気づかずにいたけれど、最後にステージ全体を見渡したら、バックの装置がやばくて、一瞬息をのんだ・・・。

 「JAM」はいつ聴いても胸に迫るけれど、映像に映された歌詞の一部分がそこから飛び出して消えていく演出はよかったな。歌詞をちゃんと聴いてね、というメッセージか。ロビンの声が願いをのせて、がのびやかにドームを席捲していく。

 アンコールまでの間、新曲「Horizen」のMVが流れる。エマ、菊地英昭作詞作曲の、なんて優しい感触の楽曲。生で聴いてみたかったな。

 そして「SO YOUNG」のイントロがながれたときに「あ」と小さく声をたてた隣の女性。きれいな悲しいほどの「SO YOUNG」だった。大好きな「BURN」を聴けるとは思わなかったなあ。不意打ちのうれしさ。
 ラストの「悲しきASIAN BOY」。かつてのライブパフォーマンスにはノレなかったけれど、この歌詞は大好きで、イエモンの幼児性の魅力のひとつのあらわれと思っている。
 
 サポートメンバーも一緒に5人でわちゃわちゃしながら花道をゆっくり一周して、そのときのメンバーの笑顔とはしゃぐ姿に、こちらもほっこり暖かくなる。アニーが最後を盛り上げて・・・そして、the END。
 お祭りは終わった。
 THE YELLOW MONKEYは来年からアルバム制作に入るそうだ。
 「いつまでも復活のお祝いムードの中にいるわけにはいかない」って。
 「バンドとしてやりたいことがこの2年間で見えてきたから、今の日本にはないバンドを目指す」宣言。
 アルバムはほんとうに楽しみだ。そして次のライブも。
 広いドームが揺れて輝いて、そして祭りは終わったけれど、これが始まりっていうのはうれしい現実だ。

 初めてドームでライブを見たのは1990年のデビッド・ボウイさそうだ。
 ロビンとヒーセと、「僕もいたよ」とアニー。
 まさかここで自分たちがライブをするなんて想像もしていなかったけれど、今ならあのときの自分に「大丈夫だよ」と言える、と。
 大きな夢をかなえた彼ら。夢はまだまだ続くということだ。
 

 こちらにACIDMANとTHE YELLOW monkeyの「集合写真」が!
 https://twitter.com/acidman_ichigo/status/940084087674433537?refsrc=email&s=11


 こちらがexcite news。
 https://www.excite.co.jp/News/music/20171211/E1512922957780.html


 ヒーセのブログ、2種類の衣装の写真も。
 https://www.heesey.com/blog/


 「イチャイチャしないの・・・、ふたり!」(笑)
 雑な吉井さん。
 話題の袋とじで。
 https://twitter.com/tymsproject/status/939096626609582080?refsrc=email&s=11


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