仕事場から出かける予定が10時半。それより1分遅くてもダメ。
・・・で、J-WAVEからの初「さらさら」は無理かな、と思い、radikool に録音を予約しておいたんだけど。
聴けました! 10時チョイ過ぎからの放送だったので。
草野氏は、
「静と動の両方が混ざったような」と、曲解説をしていた。
「(東京はにぎやかだけど)、終電に乗り遅れたときの静寂・・・とか。フフフ」
などと(こういうところから、ああいう歌詞が生まれるのかしら)
ちゃんとバンドの音が聴こえる環境で聴いたほうがいいですよ。
重いサウンドというよりキラキラめだけど、バンドの音はちゃんとかっこよく生きている。
イントロから、ギターの美しいせつないアルペジオに耳をもっていかれるけど、でもドラムとベースのスパイスがほんとうにいい!
ベースがうねっているところを、ぜひ聴いてください(と、私が言うまでもないんですが)。
バックに流れるコーラスは美しく、大サビのラップっぽい(あくまで「っぽい」ですけど)ところでかすかに聴こえる低いハモリ声がセクシー。
ボーカルの声のみずみずしさが前面ではずんでいる感じ。
「ヒバリのこころ」や「春の歌」のような疾走感ではないけれど、でも心地よい走りがあります。
聴くほどに、メロディーが身に染みてくる。
そして、なにより「歌詞」。
まだ聴けない方もおおぜいいらっしゃるでしょうから書かないけど、胸に響いて、「さすが!」と言いたい言葉がたくさんある。
プラスの意味の言葉もあれば、引き戻されるマイナスの言葉も隠しもち・、遊び心の言葉選びもあり・・・、そんなスピッツ的な空気も漂わせている。
「さらさら」というタイトル(これも、なんで?ってこれから考えられる)、草野のハンパない声で、ついつい「爽やか~」とか思っちゃうけど、どこからか「ザワザワ」が聴こえてくる心地よさもありです。
この特殊な?時代の要請をはずして、宇宙の空気と私小説の色を感じさせるところが、ある意味いちばんスピッツぽいかも。
こうなると、両A面の「僕はきっと旅に出る」が、またまた楽しみになってくる。
光も闇も、ちゃんとあって、聴く人によって、あるいは聴くときの心の色によって、その光は強かったり淡かったり、またその闇は果てしなかったり出口が見えたりするんだろう。
そして、何度も聴いているうちに、言葉のひとつひとつが違う表情を見せたり、私を驚かせたりしてくれる。
スピッツは私を裏切りません。
おバカなバブルの頃の草野氏の歌詞には、人をおとしめるような暗黒(大げさか)の言葉遊びがあったけど、あれは若さゆえ、インディーズゆえだけではなく、時代背景があったのかも。
ああいう時代がもし再び訪れたら、彼はまた「天邪鬼な自分」のまま、浮かれる時代に逆らうのかな。
そういう50代のスピッツも見てみたいような。
・・・と書いたけど、スピッツは聴く人によっていろいろですからね
あんまり参考にしないでくださいませ。
昨夜の「dinner」。
http://www.fujitv.co.jp/dinner/index.html
ユウスケさんの、ちょっと力の抜けた笑顔にやられました(笑)。
なんで、こんなにすてきなんだろう・・・と、ユウスケファン先輩のY子さんとメールのやりとり。
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