2023.07.23
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
7月も4週目!
そして、スピッツはまさにツアー中!
「ここ数年はコロナ禍で、旅が続くのも久しぶり」。そして、ツアーでは「いろんな街のホテルに宿泊します」と。
旅が久しぶりだと、「マットレスも違って、睡眠がちゃんととれていないな」と感じることも。
空港などで、アスリートが持ち運びできる無圧マットレスなどをもっているのを見たことがあるが、「寝床の環境って大事なんですよね」。
でも「悲しいことに、年齢的なこともあるかな?」。若いころは「どこでも寝られたし、友達の部屋で雑魚寝して、かたいフローリングの上でも結構深い眠りがとれたりしてた」。
草野くん自身は「若さに執着したり羨んだりはあまりしていないつもりだったけど、どこでも寝られた図太さを取り戻したいな」などと。
今回のテーマは、【有名人の名前がタイトルのナンバーで漫遊記】。
スピッツで言えば、「テイタム・オニール」みたいなナンバー。
ロックでは結構多いそうだけど、「ナポレオンとかジンギスカンとかクレオパトラのような歴史上の人物ではなく、「わりと最近のアーティストや役者の名前の入ったナンバーを洋楽邦楽混ぜ混ぜでセレクトいたしました」ということです。
オンエア曲
01 テイタム・オニール(スピッツ)
02 Buddy Holly(Weezer)
03 拝啓、ジョン・レノン(真心ブラザーズ)
04 The Rick Springfield Song(The Szuters)
05 Bette Davis Eyes(Kim Carnes)
06 マジック・ジョンソン(Red Hot Chili Peppers)
07 Paul Stanley(The Hellacopters)
08 TOSHI-LOWさん(キュウソネコカミ)
09 1986年のマリリン(本田美奈子)
10 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、「テイタム・オニール」(2005年、11thアルバム『スーベニア』)。
「ワタクシが小学生のころ観た『がんばれ!ベアーズ』で恋しちゃった女優さんの名前です」
(疾走感が心地よく、歌詞がかわいい楽曲。ストーリーがユニークで、初めて聴いたとき、不思議な才能を感じたっけ)
リクエストをくれたリスナーさんの中に、「実在の人物がタイトルにある曲で特集は?」という提案をされた方がいらっしゃるそうです。
最初の曲は、Weezerの「Buddy Holly」(1994年、デビューアルバム『Weezer』)。
Weezerの曲は何度もかけているけれど、この曲も、【最初聴いた時から盛り上がったナンバーで漫遊記】(ココ)、【タイトル名に男性名が入ったロックナンバーで漫遊記】(コチラ)で流している。
「何度もかけているけれど、好きな曲なのでご了承ください」
Buddy Hollyさんは「50年代に人気だったアメリカのシンガー。オシャレに眼鏡をかけているミュージシャンのはしりのような方」。
若くして亡くなったが、「その後のロックやポピュラーミュージックに多大な影響を与えた」。
この曲は、さえない自分をBuddy Hollyに重ね合わせて鼓舞している内容か。
次の曲は、真心ブラザーズの「拝啓、ジョン・レノン」(1996年、14thシングル)。
「ダサいおじさん」とか「現実見てない人」のような歌詞があって、ジョン・レノンをディスってんのか?というような感じだが、「ディスるワードをちりばめることで、逆説的にものすごく愛していることが伝わってくる」。
「倉持くんのジョン・レノンさんへの愛が溢れている歌」と。
草野くん自身はそれほどのファンではないけれど、「この歌はすごく泣ける歌。真摯な愛情表現に触れると涙腺が熱くなるというパターンでしょうか」。
(今回の特集テーマを聴いて、最初に頭に浮かんだのがこの曲でした)
次の曲は、The Szutersの「The Rick Springfield Song」(1998年、2ndアルバム『American Pop』)。
「イマイチ知名度が低いけど好きなバンド」と。
特集【独断でセレクト! このバンド、スピッツっぽくね?な洋楽で漫遊記】(ココ)で取り上げています。
パワーポップだけど、ギタリストがテクニカルなプレイをするのでメタル寄りに見られちゃったのが災いしたのか、「もっと人気が出てもいいのになと思います」と。
歌詞はちょっとわかりにくいけど、サビで「スターになるチャンスが欲しかっただけなんだよ ハッピーエンドにしたかっただけなんだよ♪」と歌っている、と。
Rick Springfieldに憧れている自分を歌っているのか、Rick Springfieldの下済み時代をモチーフに歌っているのか・・・と。
また歌詞の中に、チープ・トリックのロビン・ザンダーの名前も出てきて、イントロのシンセがチープ・トリックへのオマージュにも感じられる。
(カッコいい!)
次は、Kim Carnesの「Bette Davis Eyes ベティ・デイヴィスの瞳」(1981年、14thシングル/グラミー賞の最優秀楽曲賞・最優秀レコード賞)。
1930年代に大スターだったBette Davisさんをうたった曲。
「この曲にはエエ話がある」と。
この曲がヒットした頃にはBette Davisはすでにかなりの高齢で、「美しさより性格俳優として」認識されていた。
(私が最初にBette Davisさんに出会ったのは、深夜のテレビで放映されていた映画『何がジェーンに起こったか?』だった。若かった私には、受け止めきれない衝撃だったなあ。それ以来の大ファンです。)
この曲で再び全盛期の活躍がクローズアップされ、それによって孫たちから尊敬の目で見られるようになり、彼女からの礼状がKim Carnesさんに届けられたとか。
この曲では、ベティーさんの瞳がどんなに魅惑的か、とうたわれている。
(以下は、この曲のMV。いつもながら、彼女のハスキーな声に癒される)
Kim Carnes - Bette Davis Eyes (Official Music Video)
(こちらは、ジャッキー・デシャノンの「Bette Davis Eyes」。草野くん曰く、「(こちらは)陽気で能天気はアレンジで全然違う」と。たしかに。こちらもチャーミングでステキです)
Bette Davis Eyes - Jackie DeShannon (1974)
メッセージコーナー。
成人を迎えたばかりの若い若いリスナーさんから。「今日から大人だね~」と言われても実感がわかない、と(そうだよね~)。
「草野さんが、大人になったなあ、と感じたのはどんな時?」
草野さんは20歳の成人式の日には「ライブもあったし、そのときは何も感じなかった」。
大人になったなあ、と感じたのは、「学校を卒業して、自分で確定申告したとき、ですね」。
最初は「確定申告って?」くらいの感じだったから、そういう納税のこととか、健康保険のこととかは、「学校でもっとちゃんと教えておいたほうがいいんじゃない?」と。
確定申告書をもって税務署に行ったとき、って「現実的な回答で失礼しました、って感じですけどね」。
(会社に所属しちゃうと、確定申告をするまでもなく、税を引かれた感じでお給料をもらうことになっちゃうから、その仕組みを知ることもなく時間が過ぎてしまう。それも本当はまずいんだよな。私も会社を辞めて初めての確定申告は、ちょっと、というか、かなり戸惑いました。)
おでこにできたニキビ・・・、顎にできたニキビは・・・(あるある、高校生のころまでは言ってたなあ。懐かしい。くしゃみの回数のよって、いい噂、悪い噂・・・は知らなかったけど)。
「草野さんの知っているジンクスは?」
草野くんは「そういうのにあまりとらわれない」。
よくクシャミをすると誰かが噂をしているとか言うが、「昔から鼻炎があって」、20回連続でクシャミしていたから、「さすがに20人が噂してるって・・・。オレのような影の薄い子どもの噂してる人、いないでしょ」ってことで。
(「スピッツになる前の人」のときの話だから、今なら連続何十回とか、ありうるかもね(笑)。)
「楽しめるジンクスだけ信じていればいいんじゃないですかね。茶柱が立ったら・・・とか」
思いついたように、「あっ、あれだ! ゾロ目を見たら、いいことありそう、とか」。
今つけている腕時計はアナログらしいけど、デジタルとかG-SHOCKをつけていたときは、時刻のゾロ目をみるたびに、なんかいいことありそう!と盛り上がっていた草野くんでした。
今は車のナンバーを自分で選べるけれど、そうでなかった頃はゾロ目は貴重だったから、「ゾロ目のナンバーの車を見ると盛り上がったりしてました」。
(私たちは、「1122」をよく見るので、そんなとき「また『いい夫婦?』とか皮肉ってしまう。すみません)
「これやると絶対不吉なことが起こる」とかはやめて、「あくまで、いい兆しとしてのジンクスにだけ関わっていきたい」という姿勢。(さすが!)
次は、Red Hot Chili Peppersの「Magic Johnson」(1989年、4thアルバム『Mother’s Milk』)。
Magic Johnsonは言わずと知れたバスケットボール選手。この曲の歌詞は「ツルッと聴いた感じでは普通の応援歌」。
速いビートのスピード感が、バスケの激しいシーンにいかにも合いそうなナンバー。
ボーカルのアンソニーさんとベースのフリーさんがNBAのロサンゼルス・レイカーズのファンで、この曲ができたらしい。
「これ、スピッツで言えば、オレがソフトバンクホークスの柳田選手や和田毅投手の曲を作る感じですかね。おこがましいですけど」ってさ(笑)。
次の曲は、「スウェーデンのハードロックバンド」、The Hellacoptersの「Paul Stanley」(1999年、3rdアルバム『Grande Rock』)。
もともとはデスメタルのバンドのサイドプロジェクトだった。
Paul Stanleyは、KISSのボーカル、ギター。
曲も「まんまKISSじゃん、と笑ってしまうんですけど。歌詞はヤバめなので、気になる方は自分で調べてください」と。
(単語自体がたしかにヤバめ)
最後の曲は、キュウソネコカミの「TOSHI-LOWさん」(2017年、4thアルバム『にゅ〜うぇいぶ』)。
「あのカッコいいBRAHMANのTOSHI-LOWくんをちゃんとリスペクトして、コミカルに落とし込んでいる、キュウソネコカミの持ち味全開の曲ですね」と。
最初聴いたときには爆笑した草野さんだけど、「BRAHMANのオリエンタルなところも歌詞にねじ込んであるし」と。
だけど、くれぐれも「『マサムネさん』という曲は作らないでね、よけいな心配かもしれないけど」って(笑)。
「『スピッツさん』ならいいんだけど、オレ、TOSHI-LOWくんみたいに一人で仁王立ちする強さはないんで。グループから引き離されると弱いんで、群れからはぐれた一匹のイワシみたいになっちゃうんで」と。
(すごい! スピッツを自ら100%分析しているではないか(笑))
特集の最後に。
ジョン・レノンがタイトルに入っている曲は、真心ブラザーズ以外にも複数ある。
Jack the Ripper(切り裂きジャック)やアレイスター・クロウリーなどのダークめな有名人の名前を配した曲はメタル系に多い、そうだ。
またたくさん見つかったら、特集するかも、って。
(おもしろいから期待しています。)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、本田美奈子さんの「1986年のマリリン」(1986年、5thシングル/作詞:秋元康、作曲:筒美京平)。
(イントロは、「旅人」だ~)
このコーナーも、きょうは有名人のタイトルで。
本田美奈子さんは、「スピッツメンバーと同い年なんで、いつも気にしていた方なんですが。お会いしたことはないけれど、高校のころ、周りにファンがたくさんいました」。
「華奢な見た目からは想像つかないようなパワフルな歌声」が印象に残っている、と。亡くなってから、もう18年近くになる。
この「マリリン」はもちろん、マリリン・モンロー。
「歌い出しのベタなエコーが80年代的ですごく好きですね」と。
(懐かしい・・・。そして、どんどん歌が深く大人になっていく過程を、みんな見ていたんだな、そんなシンガーでしたね)
来週は、【『音楽専科』1973年3月号で漫遊記】です。
音楽雑誌を地図代わりに漫遊する回。
『ミュージック・ライフ』だけでも、こんなに・・・。
ココでは、『ミュージック・ライフ 1969年4月号』、コチラでは『ミュージック・ライフ 1980年12月号』、ココでは『ミュージック・ライフ1966年11月号』、コチラでは『ミュージック・ライフ 1976年9月号』。
『宝島 1986年6月号』もココで。
スタジオ・ボイス1993年11月号」はコチラで。
『音楽専科』、通で大人向けの洋楽ロックファンのための雑誌・・・。
(特集がおもしろかった思い出あり。弟がたまに購入していて。「雑誌を地図代わりに」は本当におもしろい企画なので、楽しみです)
「草野さん、ヘビ、苦手だったのに、最近かわいく思えてきました」
昨日の午後、近くの緑地の斜面を登ろうとしたら、気持ちよさそうに寝そべっている猫ちゃんが・・・。
見えますか?
岩合さんっぽく声をかけたら、逃げずにいてくれました。
お腹に日陰の土が気持ちよかったのかな。
眠りを妨げてゴメン。
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