■2007年10月6日 J-WAVE 「ASAHI SUPER DRY SUPER LINE 'J'」
草野マサムネ単独出演での、長いコメントです。
こんにちは、草野マサムネです。番組で特集してくださってありがとうございます。
★キャラのたった曲たち★
スピッツは10月10日にアルバム『さざなみCD』をリリースします。
前作から2年9カ月ぶりだということ、1年以上、2年近い制作期間をへていること、「魔法のコトバ」のレコーディングから小分けにして制作していったこと、などを語る。
前作の『スーベニア』のときに夏の間に10曲くらいまとめて録ったときに意外にきついなと思ったこともあって、そんなふうに小分けにしながらやってみました。
結果的に、1曲1曲がツブがたってるというか、なんだろ、1曲1曲がキャラの強いアルバムになったと思います。曲がすごいバラけるかなと思ったんですけど、全部並べて聴いてみたら、意外と統一感もありつつ、曲の並びも、偶然ですけど、1曲目の「僕のギター」なんとなく孤独なストリートシンガーの宣誓みたいな宣言文みたいなものから始まり、それから成長していって、紆余曲折ありながら、最後「砂漠の花」でまた一人で歩き出すというような感じで、聴き方によってはコンセプチュアルなアルバムにも聞こえてしまうという…、結果論ですが、自分たちなりにいいものができたと思います。
ぜひツルッと13曲続けて聴いてほしいところですけど。
ここで「群青」流れる。
どっちかっていうと、アルバムの中で新しい試みとして実験的な曲として録っていたんですけど、ま、なんか、シングルということで…、なっちゃいましたっ!
ビデオクリップもアンガールズのお二人と共演させてもらったりして、なかなか思い出深い曲になっています。
★L.A.の思い出 「吉井君とロック談義」★
さて、今回はアルバムのマスタリングをメンバー4人でロサンゼルスに行ったんですけど、2泊3日のほとんどとんぼ返りのスケジュールだったんですが。ま、4人で行ってよかったなと思いました。録った時期がバラバラということで、全体をならす作業、ま、マスタリングというのはそういう作業なんですが。
スティーブ・マーカッセンさんという、向こうでもベストスリーに入るくらいのすごい方なんですが、その方のスタジオで作業に参加させていただいたような形です。
もうこの方とは『ハヤブサ』からお願いしているんですが、ずっと前にうかがったときに、俺、「孫悟空」を残してたんですが、それが壁に貼ってあって、それも妙にうれしかったし。
それと、同じスタジオで作業をしていた吉井和哉くんと偶然会って、一緒に飯食ったりしてロック談義に花を咲かせ。それで夏の20周年イベントに花をもって来てくれて、そのときに、ああ、20年たったんだなあという感慨をもったりして…。そういういろんなきっかけになったL.A. の旅でした。
ここで「NadeNade ボーイ」。
「ちょっとヘンなタイトルなんですが」と本人が紹介(笑)。やっぱヘンなんだー。
★「このバンドでいけるな、勝ったな」★
(「ロビンソン」をバックに)
スピッツは今年で20年になるんですけど、自分らでは実はあんまりピンときてなくて。ま、途中でメンバーが抜けちゃったりとか、長期の活動休止期間があったりとか、そういうドラマティックなことがあったわけでもなく、ホントに幸せなことに、無事に楽しくバンドを続けてこれましたんで。
それでもね、20年経って思うのは、バンドを続けてこれたのは周りのみなさんのおかげだな、ということを強く思うようになりましたね。10周年くらいのときは、ま、勢いで来ちゃったし、みなさんのおかげです、なんてユルイ言葉は言いたくないな、なんてちょっといきがってたギリギリ20代のバンドでしたが(笑)、まあ40歳を迎える頃になると、みなさんの支えがあったんだなあということは、いろいろな局面を思い出すと痛感します、はい(笑)。
何をもって結成の時期だったのか、と言うと、微妙なんですが(と、田村君、テツヤ君と知り合った経緯を説明し)、最後に、たまたまスタジオで別のバンドで練習していた崎ちゃんを見かけて、彼と一緒にやりたいな、と思ってアプローチして、最初に4人でスタジオに入ったのが6月なので、もう20年と4カ月くらいがたっているという感じですね。4人で「せーの!」で音を出したときに、俺は個人的には「このバンドでいけるな、勝ったな」と、何に勝ったのかはわかりませんが、そういう気持ちがありましたね。そういう確信が、20年やれた原動力になっていると思います。
長続きの秘訣っていうのをよく聞かれるんですけども、これはね、4人ともわりと忘れっぽいというのがありますね。何をやるにも、常に新鮮な気持ちになれる、という…。そういうとこですかね。「昔このアイデアは使ったからやめておこう」っていうんじゃなく、使ったことすら忘れてるから。「せーの!」で合わしたときにいつも新鮮な気持ちでいられるという、ということもあるし。
あと、4人、なんでも言い合えるというか、同い年なんで遠慮がいらなかった、というのもおっきいかもしんないですね。
ま、でも20年やってきましたけども、上には上がいるというか、先輩方、すごい方がいらっしゃいますからね、さらに自分たちが思うようなカッコいいバンドを目指してやっていきたいと思います。
「不思議」流れる。
そのあと、ツアーの話、『さざなみLP』の話。
ツアー名の「otr」の意味は言わないように、というお上からの指示(笑)らしい。
これからもユルイ感じではありますが、少しずつ進化しながらやっていきますから、よろしくお願いします。
ちょっと鼻にかかった例の声と、ユルイ例の口調で、それでも真正面から、「これから」を期待させてくれるようなコメントだったかな。目新しい内容ではなかったけど。
ときどき横で「フフ」という含み笑いが聞こえてたけど、あれはリーダーっぽかった??
草野マサムネ単独出演での、長いコメントです。
こんにちは、草野マサムネです。番組で特集してくださってありがとうございます。
★キャラのたった曲たち★
スピッツは10月10日にアルバム『さざなみCD』をリリースします。
前作から2年9カ月ぶりだということ、1年以上、2年近い制作期間をへていること、「魔法のコトバ」のレコーディングから小分けにして制作していったこと、などを語る。
前作の『スーベニア』のときに夏の間に10曲くらいまとめて録ったときに意外にきついなと思ったこともあって、そんなふうに小分けにしながらやってみました。
結果的に、1曲1曲がツブがたってるというか、なんだろ、1曲1曲がキャラの強いアルバムになったと思います。曲がすごいバラけるかなと思ったんですけど、全部並べて聴いてみたら、意外と統一感もありつつ、曲の並びも、偶然ですけど、1曲目の「僕のギター」なんとなく孤独なストリートシンガーの宣誓みたいな宣言文みたいなものから始まり、それから成長していって、紆余曲折ありながら、最後「砂漠の花」でまた一人で歩き出すというような感じで、聴き方によってはコンセプチュアルなアルバムにも聞こえてしまうという…、結果論ですが、自分たちなりにいいものができたと思います。
ぜひツルッと13曲続けて聴いてほしいところですけど。
ここで「群青」流れる。
どっちかっていうと、アルバムの中で新しい試みとして実験的な曲として録っていたんですけど、ま、なんか、シングルということで…、なっちゃいましたっ!
ビデオクリップもアンガールズのお二人と共演させてもらったりして、なかなか思い出深い曲になっています。
★L.A.の思い出 「吉井君とロック談義」★
さて、今回はアルバムのマスタリングをメンバー4人でロサンゼルスに行ったんですけど、2泊3日のほとんどとんぼ返りのスケジュールだったんですが。ま、4人で行ってよかったなと思いました。録った時期がバラバラということで、全体をならす作業、ま、マスタリングというのはそういう作業なんですが。
スティーブ・マーカッセンさんという、向こうでもベストスリーに入るくらいのすごい方なんですが、その方のスタジオで作業に参加させていただいたような形です。
もうこの方とは『ハヤブサ』からお願いしているんですが、ずっと前にうかがったときに、俺、「孫悟空」を残してたんですが、それが壁に貼ってあって、それも妙にうれしかったし。
それと、同じスタジオで作業をしていた吉井和哉くんと偶然会って、一緒に飯食ったりしてロック談義に花を咲かせ。それで夏の20周年イベントに花をもって来てくれて、そのときに、ああ、20年たったんだなあという感慨をもったりして…。そういういろんなきっかけになったL.A. の旅でした。
ここで「NadeNade ボーイ」。
「ちょっとヘンなタイトルなんですが」と本人が紹介(笑)。やっぱヘンなんだー。
★「このバンドでいけるな、勝ったな」★
(「ロビンソン」をバックに)
スピッツは今年で20年になるんですけど、自分らでは実はあんまりピンときてなくて。ま、途中でメンバーが抜けちゃったりとか、長期の活動休止期間があったりとか、そういうドラマティックなことがあったわけでもなく、ホントに幸せなことに、無事に楽しくバンドを続けてこれましたんで。
それでもね、20年経って思うのは、バンドを続けてこれたのは周りのみなさんのおかげだな、ということを強く思うようになりましたね。10周年くらいのときは、ま、勢いで来ちゃったし、みなさんのおかげです、なんてユルイ言葉は言いたくないな、なんてちょっといきがってたギリギリ20代のバンドでしたが(笑)、まあ40歳を迎える頃になると、みなさんの支えがあったんだなあということは、いろいろな局面を思い出すと痛感します、はい(笑)。
何をもって結成の時期だったのか、と言うと、微妙なんですが(と、田村君、テツヤ君と知り合った経緯を説明し)、最後に、たまたまスタジオで別のバンドで練習していた崎ちゃんを見かけて、彼と一緒にやりたいな、と思ってアプローチして、最初に4人でスタジオに入ったのが6月なので、もう20年と4カ月くらいがたっているという感じですね。4人で「せーの!」で音を出したときに、俺は個人的には「このバンドでいけるな、勝ったな」と、何に勝ったのかはわかりませんが、そういう気持ちがありましたね。そういう確信が、20年やれた原動力になっていると思います。
長続きの秘訣っていうのをよく聞かれるんですけども、これはね、4人ともわりと忘れっぽいというのがありますね。何をやるにも、常に新鮮な気持ちになれる、という…。そういうとこですかね。「昔このアイデアは使ったからやめておこう」っていうんじゃなく、使ったことすら忘れてるから。「せーの!」で合わしたときにいつも新鮮な気持ちでいられるという、ということもあるし。
あと、4人、なんでも言い合えるというか、同い年なんで遠慮がいらなかった、というのもおっきいかもしんないですね。
ま、でも20年やってきましたけども、上には上がいるというか、先輩方、すごい方がいらっしゃいますからね、さらに自分たちが思うようなカッコいいバンドを目指してやっていきたいと思います。
「不思議」流れる。
そのあと、ツアーの話、『さざなみLP』の話。
ツアー名の「otr」の意味は言わないように、というお上からの指示(笑)らしい。
これからもユルイ感じではありますが、少しずつ進化しながらやっていきますから、よろしくお願いします。
ちょっと鼻にかかった例の声と、ユルイ例の口調で、それでも真正面から、「これから」を期待させてくれるようなコメントだったかな。目新しい内容ではなかったけど。
ときどき横で「フフ」という含み笑いが聞こえてたけど、あれはリーダーっぽかった??