2020.01.12 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
「そろそろお正月モードも終わり?」と第一声。
そうですね~、通常モードってやつにいつの間にか・・・です。
そして,「新成人のみなさん、おめでとうございます」と。
スピッツは、「全員が20歳になる年に結成し、今年の夏で33年のご長寿バンド」。
最近、「引退か?」で話題になったフィギュアのザギトワ選手はまだ17歳。
「17歳で引退、という世界も大変だな」と。
(想像できないな。50歳くらいになったときに私たちが思い出す10代のころと、彼女が思い出す10代のころは、まったく別物の風景なんだろうなあ。)
草野「バンドマンは本人が現役だと言えばいつまでも現役でいられるわけで。できれば私も一生現役でいたいな、などと思っています」
新年早々、なんという嬉しい言葉。
そして、先週からの、スピッツメンバーを招いての番組進行。
「スピッツメンバーで漫遊記・2020初春」・・・、第二回は、「﨑山龍男編:一番好きなドラマー ヴィニー・カリウタで漫遊記」だそうです。
「スピッツのドラム、﨑山龍男で~す」とご挨拶。
今夜は、﨑ちゃんのテーマ決め、選曲です!
合間に聞こえる﨑ちゃんのあいづちと笑い声に癒される。
オンエア曲
01 メモリーズ・カスタム(スピッツ)
02 Catholic Girls(Frank Zappa)
03 Seven Days(Sting)
04 There's No Other Me(Jeff Beck Feat. Joss Stone)
05 Blackmail the Universe(Megadeth)
06 ダンスのように抱き寄せたい(松任谷由実)
07 ふられ気分でRock'n' Roll(TOM★CAT)
08 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「メモリーズ・カスタム」(2000年、9thアルバム『ハヤブサ』)。
﨑ちゃんがゲストということで、「ドラムがわかりやすく堪能できる『メモリーズ・カスタム』」。
ああ、わかる。かっこいいですね~。
最初の曲は、Frank Zappaで「Catholic Girls」(1979年、連作アルバム『Joe's Garage ジョーのガレージ』)。
草野くん自身は、Frank Zappaは「あまり通ってこなかった」けど、「歌詞がわからないと楽しめない」という認識だったようだ。
﨑ちゃん曰く、「とくにこれはコンセプトアルバムで、『お話』みたいになってる」と。
﨑ちゃんが大好きなドラマー、ヴィニー・カリウタ。
アメリカ、ペンシルバニア出身のドラマー。
10代でジャズドラマー、バディー・リッチに傾倒し、ボストンのバークリー音楽院で1年間学ぶ。ビッグバンドなどで活動後、22歳でFrank Zappaのバンドに加入。
これ、バディー・リッチのプレイ!
Buddy Rich/バディリッチ/Solo/ソロ/The Hague
Zappaのもとを離れたあと、ジノ・ヴァネリ、ジョニー・ミッチェル、バーブラ・ストライザンド、チャカカーン、メダデスまで、「メッチャ幅広いところでドラムを叩く」(by 草野)。
(シロウトさんの私が見ても、「幅広い」。フリーで活動していたら、そういうもんなのかなあ。どういう分野にも対応できたということか)
Stingとは盟友で、ジェフ・ペックのサポートもしていたそうだ。
﨑ちゃんが彼に注目したのは、武道館でのStingのライブでのプレイを見てから。
﨑山「テツヤと行ったんだよね」
草野「ああ、行ってたね~」
(こういうやりとりに長く良好な関係が垣間見られて、ファンにはちょこっとうれしい)
そのときに、「音がすごくよかった」と。
草野「システムの問題もあるけど、プレイのいい人は(音響が悪いところでも)音がいいよね」
﨑山「そうそうそう」
そこで感動して、いろいろチェックを始めたそうだ。
そして、今回は「歌のある曲」でのヴィニーのプレイを聴いてもらおうと選曲した、と。
次は、そのStingで「Seven Days」(1993年、5thアルバム『Ten Summoner's Tales』)。
(うーん、好きだー。歌詞を見て、和訳にも頼って、それでもっと好きになった曲。切ない・・・。私はStingのライトなファンですけど。)
彼のドラムは、「リムの音がいい」(by 﨑ちゃん)、「粒立ちがいいよね」(by 草野)ということで、「カツッ」という音だそうです。
﨑山「だから、オレも同じメーカーのドラムを使ってるんだよね」
草野「ああ、その影響なんだ~」
﨑山「そうそうそう」(笑)
﨑ちゃんの笑い声、いいなあ(と、また思ってしまう)。
次は、Jeff Beck Feat. Joss Stoneで「There's No Other Me」(2010年、14thアルバム『Emotion & Commotion』)。
最近もジェフ・ベックのサポートをしていて、「来日するときはヴィニー・カリウタも一緒に来ているそうで」。
草野「最近も来たよね。行った?」
﨑山「行ってない」(行ってないのか・・・)
ベーシストが若い女性のタル・ウィルケンフェンド(ココ)で、「かっこいいよね~」と二人、声をそろえる
草野「ロックに限らないけど、いろんなグループやバンドのドラマーに焦点をしぼって聴くというのもおもしろいね。サイモン・フィリップス(セッションドラマー)とかスチュアート・コープラン(ポリスのドラマーとして有名)とかでドラマーしばりの特集もやれそうだね」
﨑山「そうですね」(丁寧(笑))
そしてメッセージコーナーは「最近、﨑ちゃんのシンバルを聴くと鳥肌が止まりません。病気でしょうか?」。
草野「これ、どういう意味? 黒板ひっかく音で鳥肌が立つ・・・みたいなんじゃなくて、絶妙なタイミングでシンバルが鳴って・・・っていういい意味? ・・・だといいね」(笑)
そりゃそうでしょ(笑)。
最近・・・ってことは? 「年季が入って絶妙なタイミングでシンバルがなって」ということ。
シンバルもいろいろな鳴らし方があって、それ故に「ゾワッとくる」ならいいね、と。
﨑ちゃんが言うには、「困ったときのスクラップシンバル」があって、「あれを入れとくと、盛り上がる」らしい。
「スプラッシュシンバル」、あの小さいかわいいシンバルのことですね。
次は、Megadethの「Blackmail the Universe」(2004年、10thアルバム『THE SYSTEM HAS FAILED』)。
草野「さっきまでの曲を聴いていると、メガデスで叩いていたというのがびっくりだね」
メガデス・・・、ヘビメタバンドですからね。
ただし﨑ちゃんが言うには、制作段階ではボーカルのソロ作品として進めていたが、リリース時にメガデス作品として出した、という経緯があるらしい。だから、バックではスタジオミュージシャンが演奏しているし、「カリウタさんも呼ばれたんだね」と。
草野「メガデスのボーカルは頑固なイメージあるから、トッププロに頼もうってなってカリウタさんに頼んだのかもね」
ネット情報だと、ツアーも頼もうかと思ったけど、ギャラガ高くて諦めたとか?(by 草野)
(シロウトの耳にも、細かい粒々の音がかっこよくて心地よい)
そして、最後の曲は、松任谷由実、ユーミンの「ダンスのように抱き寄せたい」(2011年、36thアルバム『ROAD SHOW』)。
日本のアーティストの曲でも、彼のドラムを聴くことができるとか。
SMAPのアルバムでも1曲参加していたし、寺尾聡の曲でも、「ヴィニーのドラムがさく裂していますよね」(by 﨑ちゃん)。
草野「最近は、海外のミュージシャンと日本の歌手が共演、とか結構あるよね。オレらもだれか海外のミュージシャンと・・・。ジャスティン・ビーバーとか?」
﨑山「ハハハハ」
草野「ハハハハ・・・オレ、歌わずにね、アコギだけ弾いて」
いやいや・・・。
ユーミンのこの曲で・・・。そうなんだ~。もちろん知らなかった。
いかにもユーミンらしいメロディーとテーマです。
曲終わりで、
草野「この番組でユーミンがかかるの初めて? 特集したいとも思ってたんだけど」
特集の最後で。
一昨年、彼がフュージョンっぽいセッションで来日したときに面会した、という﨑ちゃん。
﨑山「それで、すんごい久しぶりに『写真撮っていいですか』って言った」(笑)
草野「ミーハー丸出しで?」(笑)
「すっごい興奮した」という﨑ちゃんに、「なんかわかるなあ」と。
草野「オレも今日聴いてて、生でカリウタさんのプレイを聴きたいなと思いましたね」
﨑ちゃんが話していた寺尾聡さんとのセッションの映像はこれかな?
寺尾聰 - Re-Cool HABANA EXPRESS
この曲は当時も好きだったけど、寺尾さん、なんとかっこいいんだ。
寺尾さんはおしゃれな曲も多いし、うまくないとできない曲も多そうだよね、と草野くん。相づちを打つ﨑ちゃん。
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
「青春生き残りゲーム」のイントロのギターリフを聴いて、﨑山ちゃんが「来たね~」と言ってましたね。
(『99ep』はメンバー的には(「草野くん的には」かもしれない)いろいろ思いがあるのかもしれないけど、私はたまに聴いて、結構やられてる。この曲は特にズンズンきます。歌詞も青くていい)
そして、曲は、TOM★CATで「ふられ気分でRock'n' Roll」。
(「懐かし~」って言う人、多そう)
﨑ちゃんは高校生当時、仲間と喫茶店でアメリカンコーヒーを飲みながら有線を聴いていたそうで,この曲はよくリクエストしてたとか。
草野「ああ,オレもゲーセンでバイトしながら聴いてた」
﨑山「当時、リクエストすると10分くらいでかかったりしたから」
そのときによくリクエストしていた曲だそうです。
草野くん曰く、「AメロもBメロも、みんなキャッチーで、聞き飽きない感じだよね」。
﨑ちゃんは、ラウドネスとこの曲をリクエストしてたって。
草野「有線でラウドネス・・・。なかなかヘビーだよね(笑)」
そして最後に、今年の﨑ちゃんの抱負は?
「ライブで思い切りドラムを叩く!」
草野くん、ちょっと笑ってましたけど、﨑ちゃんらしい「ストレートな抱負」。
期待してます!
「さて、来週は誰が来るんでしょう!」
(笑)
草野「またテーマとか決めて、来てください」
﨑山「楽しかったです」
草野「ありがとー」
テツヤくんとの間に流れる空気ともまた違った風が流れて、いい時間でしたね~。
テツヤくんとは同じギタリストとしての話題に盛り上がっていたし、﨑ちゃんにはドラマーならではの話に敬意を払っている感じ?
どちらにしても、30年以上の付き合いでこういう会話が「仕事上のお決まり」ではないところが、いいんだよなあ。
さて、本当に、来週は誰が来るんだろう(笑)。
久々に車谷浩司さん、発見。
なんだか、うれしい。
Laika Came Backのマイペースな活動は追っているつもりなんですけど。
初対面GUEST 【Laika Came Back 車谷浩司】好きな日本のミュージシャンTOP3【前篇】
初対面GUEST 【Laika Came Back 車谷浩司】好きな日本のミュージシャンTOP3【後編】
彼のスピッツ好きは知っていたけれど、「カラオケではいつもスピッツ」、そこまでとは!
そういえば、Spiral Lifeの相方、石田ショーキチさんは『ハヤブサ』のプロデューサーだったし、不思議な縁か。
ライブは続いているのかな。
AIRの活動中止のときは驚いたけれど、時間をかけて歩みを始めたんだと信じたいです。
今回の『ロック大陸』は、ファンレターに返事が届いたような気持ちで聴きました。
こちらでは、これまで散々「草野さん、草野さん」と書いてきましたが、自分では、ヴィニー・カリウタと崎ちゃんのことを書いたあのコメントが、実は一番好きなんですね。
『Ten Summoner’s Tales』のツアーは、私も武道館で見たなあ、とか。
しかも、ちょっと調べてみたら、崎ちゃんがカリウタに「面会できた」というのは、あのコメントの翌月だったんじゃないかと。
たまたまと言ってしまえばそれまでなのですが、こういうの密かに、でもすごく嬉しかったりします。
やっぱり、シンクロニシティ?(笑)
こんにちは!
https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/035641ed267e44024747680a93b68e0e
これですね。
私もこういうコメントをいただいたことは覚えていたたですが(とっても印象的だったので)、今読んでみて、改めて感動!
まさに今回の﨑ちゃんのテーマ選定、選曲、発言を予言していたかのようなコメントではないですか。
(それに返信した私の幼稚なコメントは恥ずかしいばかりだけど)
ここが人気ブログだったら、盛り上がったでしょうに。すみません・・・。
「ファンレターに返事が届いたような気持ち」
すごくわかります。
私も、自分の記録のため、と言いつつ続けていますが、こんなことがあると本当にうれしくなって、またがんばれそう。
ありがとうございました。
これからも刺激をよろしくお願いします。
ここは2時間くらい前からみぞれ。
今はちょっと本格的に雪です。
どうなるかな?