隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「キメのフレーズが多くてゴキゲンなサウンド」~チニチャップの曲たち

2022年05月31日 20時48分44秒 | スピッツ

2022.05.29
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 5月も最終週。(ああ、もうすぐ6月だ・・・)
 草野「運転中の方、お仕事中の方、暇やなあ、という方、いろんなシチュエーションの方がいらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」

 そして、今日は【チン&チャップマン(チニチャップ)で漫遊記】
 チン&チャップマンとは、「70年代のイギリスで数多くのヒット曲を生み出したソングライター、プロデューサーのコンビ、ニッキー・チンさんとマイク・チャップマンさん」。
 これまで番組でも彼らの曲を紹介してきたが、「そんな二人の世界」を特集です。


 オンエア曲
 01 ハニーハニー(スピッツ)
 02 Hell Raiser(THE SWEET)
 03 Devil Gate Drive(Suzi Quatro)
 04 Tiger Feet(Mud)
 05 Touch Too Much(Arrows)
 06 Mickey(Toni Basil)
 07 Kitty(Racey)
 08 Heart And Soul(Huey Lewis & The News)
 09 パッシュ(THE MINKS)
 10 醒めない(スピッツ


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ハニーハニー」(1992年、3rdアルバム『惑星のかけら』)。
 「スピッツの曲でチニチャップの世界にちょっとでも近いかな?」と言えば、この曲。当時インタビューで「チニチャップを意識しました」と語っていたかも、と。
 例の印象的なリフを演奏して、「これがね、チニチャップに近い気がします」。
 (キャッチーでポップで、ドキッとしたのを思い出す。ロックなアルバムを華やかに彩る楽曲)

 最初の曲は、「彼らが最初にヒットメーカーとして成功させたバンド」、THE SWEETの「Hell Raiser」(1973年、13thシングル)。
 (THE SWEETは、ココで特集していましたね)
 「聴いているとよくわかると思うが、キメ(メンバー全員が同じリズムで演奏する手法)の多いアレンジ」と。「これがフックになって、すごく耳に残る」
 キーワードは、「キメ」と「ゴキゲン」。「キメのフレーズが多くて、ゴキゲンなサウンド」と。
 (とってもわかりやすい解説)
 そして、「オールディーズの時代のプレスリーやチャック・ベリーのテイストが強いかも」。

 Sweet - Blockbuster - Top Of The Pops 25.01.1973 (OFFICIAL)


 ここで、チン&チャップマンのプロフィールを。

 ロンドン出身のニコラス・バリー・チンさんとオーストラリア出身のマイケル・ドナルド・チャップマンさん。
 1970年、ナイトクラブで出会って意気投合し、ソングラーターチームを組む。
 短期間にヒット曲を量産し、それは当時の音楽業界でも「驚異的!」と言われた。
 1973、74年の2年足らずに、全英TOP40に19曲チャートインさせ、そのうちの5曲がNo. 1。
 草野「これ、日本で言えば、90年代の小室哲哉さんみたいな感じでしょうか。出せば必ずヒット・・・みたいな」


 次の曲は、Suzi Quatroの「Devil Gate Drive 悪魔とドライブ」(1974年、9thシングル)。

 自伝的な映画『Suzi Q』でも話題の彼女。
 SUZI Q - ONLINE TRAILER
 ココで草野くんが熱いコメントを!
 ココでも特集を組んでいるが、今日はそこで取り上げなかった曲から、だそうです。
 (70年代の女性シンガーと言えば、スージー・クワトロやリンダ・ロンシュタット、思い出すなあ)

 次は、Mudの「Tiger Feet」(1974年、8thシングル)。
 このころは、T Rexやデヴィッド・ボウイらのグラムロックがブームで、Mudは日本ではグラムロックの括りで語られることもあったが、「曲調は、オールディーズのロックンロール強めのゴキゲンなナンバーです」。
 この曲は4週にわたって1位をキープしたらしいが、それを引きずり降ろしたのが先ほどの「Devil Gate Drive」だったそうで、「これは、TRFとglobeと華原朋美さんがチャート争いをしていたのと近いのかな」。
 (「ゴキゲンな・・・」がわかる感じの曲)

 次の曲は、Arrowsの「Touch Too Much」(1974年、デビューシングル)。
 wikiによると、THE SWEETやSuzi Quatroに提供しようとしてNGにあい、当時新人バンドだったArrowsに回ってきた曲だそうだ。
 草野「オールディーズのエディ・コクラン風味が強い楽曲。キャッチーだし、しっかりベストテンヒットした曲だから、THE SWEETやSuzi Quatroだったらどんなだったかな、と想像しながら聴いています」

 ここでメッセージコーナー。
 3年ぶりに博多どんたくが開催されたそうだが、「草野さんの思い出のお祭りは?」。
 博多どんたくの時期は、テレビなどでも特集が組まれたり、街でも学校でもざわざわした雰囲気はあったけれど、「かと言って、参加したことはない」と。
 本来のお祭りよりも、特設ステージで繰り広げられるお笑いや歌手のステージのほうが楽しみだった、とか。
 有名な、東京の高円寺の阿波踊り。「あまり人が多くなかった時期には結構行ってたんですよ」。このときも特設ステージでのお笑いなどを楽しんだという草野くん。
 祭りの前夜、そのあたりを散歩していたら、ステージで若手のお笑いの人が練習していて、その光景がとても印象的だったそうだ。「そういうお祭りを取り巻くものが好きなのかも」。
 また秋に行われる、福岡の箱崎天満宮の放生会(ほうじょうや)という祭り。出店がたくさん出るので、「子ども心にわくわくして楽しかった」。
 (たしかに、出店には弟との思い出もあるし、今でもちょっと気分が上がるかもしれないなあ)

 そしてここからは、「最初はヒットしなかったけれどカバーしたものがヒットした」というパターンの楽曲を。 
 次は、Toni Basilの「Mickey」(1982年、2ndシングル)。
 「日本では、ゴリエのイメージが強い人が多いかも」で、ZO-3演奏しながら、「にゃにゃにゃ~にゃにゃ~ へい ミッキー」と。
 (ああ、これだ~。なんだか懐かしい。ゴリエさん、かっこいいね)
 ゴリエ mickey  ミラーver

 草野「ガレッジセールのゴリさんは最近もキレッキレのダンスの動画をあげていらっしゃいまして、それ見て、結構感動したんですけど」
 この曲、原曲はRaceyというバンドの「Kitty」という楽曲で(1979年)、Toni Basilバージョンよりは地味。
 尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」は、かつてまったく異なる歌詞で別の歌手が歌っていたのをリメイクしたそうで、それと同じようなこと、「これはよくあることかもしれないけれど、とてもおもしろいパターンだな」と。
 曲終わりに、「改めて聴くと、オルガンの音、いいね~」。

 続いて、この曲の原曲、Raceyの「Kitty」を聴いて、「やっぱり、原曲がめちゃめちゃキャッチーというのが大きいですね。これをプロデュースの力で大ヒットさせた、ということで、なかなかおもしろいですね」。

 最後は、Huey Lewis & The Newsの「Heart And Soul」(1983年、3rdのアルバム『Sports』)。
 「これもオリジナルよりヒットしたパターン」で、チン&チャップマンの中ではわりと後期の作品。
 原曲は、1981年にアメリカのExileというバンドに提供された。
 80年代に入ると、マイク・チャップマンの個人での活動が盛んになり、コンビでの作品は減っていったが、「それでもこういった時代に合ったヒット曲を作れていたというのは、すごいコンビだったんだな」。
 (蛇足ですけど、Huey Lewis & The Newsと言えば、「Power of Love」ですね)


 1970年代に一世を風靡したチン&チャップマンは、1983年に関係を解消。仲も悪くなっていたとか。

 その後、チャップマンさんは、プロデューサーとして、BlondieやThe Knackを成功に導き、ショービジネスの世界のレジェンドとして、なお活躍している。チンさんは80年代以降体調不良ということで休養していたが、2004年にはボーカルグループ、Westlifeを成功させたり、2010年にはセレーナ・ゴメスさんへ提供した曲が全米ヒットするなど、「やはり二人ともすごい人なんだな」と。
 また2014年には、ミュージカルの企画で久々のコンビ復活を遂げたそうです。


 特集の最後に。
 草野くんも10代のころは、曲を作った人のことなど気にしないで聴いていたそうで、あとで知って、「ああ、この曲とあの曲は同じ人が作ったんだ~」とわかったり。「そこから探ると、好みの曲がごっそり見つかったりする」
 プロデューサー縛り、というのは、また思いついたら企画してくれるそうです。
 (キャッチーとかゴキゲンという形容がぴったりくる曲ってこういうことなんだな、とおぼろげながら実感できたような)


 そして、今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、THE MINKSの「パッシュ」(1989年、2ndシングル)。

 (イントロは、「三日月ロック その3」)
 THE MINKSは、北海道出身のビートパンクのバンド。
 「すごいキャッチーな曲なので、今でもフルコーラス口ずさめます」と言う草野くん。
THE MINKS - パッシュ (Live 1989)
 
 ウッチャンナンチャンのドラマの主題歌で、バンドメンバーもドラマに出演されていたそうです。
 で、バンドでデビューしたらドラマとかに出なくちゃいけないのかなと「いらぬ心配」をしていたけれど、「ま、スピッツ、今のところ、そういう仕事はないですね、うん、よかった」(笑)。
 (メジャーデビュー前の微妙な時期にいたんですね~)

 来週は、【福岡のバンド90年代以降で漫遊記】。
 以前にココで、福岡のレジェンドバンドということで、70~80年代のバンドを特集したが、来週は90年代以降。
 「福岡出身のメンバーがいる」(スピッツみたいにね)とかじゃなく、「福岡で結成されたバンド」!
 福岡出身のバンドは多くて、「いまでは福岡の特産品ですけど」。
 できれば、People In The BoxとかNUMBER GIRLとか??? 楽しみです。

 「草野さん、久しぶりにバッティングセンター行ったら、筋肉痛ヤバいっス」
 (行ったのかしらね・・・)



                              



            HAPPY BIRTHDAY to our favorite bassist !

                     クレバーな大人の男なのに

              ステージでは「リードにつながれたイヌ」なんて形容される。
            そしてスピッツというバンドをいつも俯瞰でとらえて
           ファンが何を知りたいかを冷静に察知して反応してくれる。
          そんなあなたに、こころからの「ありがとう」と「おめでとう」を!


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