隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「この人たちにしか出せない世界」~ロックミュージシャンの手本? ダイナソーJr.

2021年09月23日 09時50分47秒 | スピッツ

2021.09.19
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 番組冒頭で・・・、「蒸し暑い日から急に肌寒い日へと不安定な中、みなさん、つつがなくお過ごしでしょうか」。
 暑い寒いにかかわらず、ここ1年ほど、炭酸水をよく飲むようになったと。「ウィルキンソン」のような無糖のものだそうです。
 今でこそ、冷たい炭酸水をグイッと飲んで「うめ~」となっているが、大学生のころを思い返せば、友人と喫茶店に入って、なんかオシャレな飲み物と思ってペリエをオーダーしてビックリ! 「なんじゃ、これ! 味がない!」と衝撃的だった。
 ダサいと思って驚きを隠して、「ヘ~、ペリエ。久しぶりに飲んだけど、うまいよね」とつくろっていた恥ずかしい経験もしたらしい。
 草野「ちなみに、歌う前やラジオの収録の前はご法度なので、今は飲んでいません」

 今日は、【Dinosaur Jr.で漫遊記】。
 Dinosaur Jr. は主に1990年代に人気だったオルタナティブバンド。
 「轟音・ノイジーな音に気だるいボーカルがのるけれど、印象はポップ」という独特なDinosaur Jr. の曲で漫遊!です。

 オンエア曲
 01 今(スピッツ)
 02 Little Fury Things(Dinosaur Jr.)
 03 Puke + Cry(Dinosaur Jr.)
 04 Out There(Dinosaur Jr.)
 05 Rude(Dinosaur Jr.)
 06 Tiny(Dinosaur Jr.)
 07 Garden(Dinosaur Jr.)
 08 花占い(桜田淳子)
 09 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「」(2000年、9thアルバム『ハヤブサ』)。
 草野「ギターソロがDinosaur Jr.っぽいかな? オレもちょっと影響を受けていました。実はギターソロは草野マサムネが弾いてます」
 (歌詞もいいし、サウンド、ギターソロも短い中で集中して聴けるカッコいい曲ですよね)
 21年前・・・ということ。作者自身も驚いていたけど、こちらもビックリ・・・。
 ドラムはスティックじゃなくブラシを使っていて、当時は「スティックで叩いてもらえばよかったな」と後悔したそうだけど、「今聴くと、ブラシも悪くないか、と思っちゃいましたね」ということです。
 (それはよかった・・・。そんなこと感じたこともなかったけど、スティックで叩いたドラムバージョンの「今」も、ちょっと聴いてみたいな)
 (アレンジとか歌詞って、後悔すること、結構あるんですね)

 最初の曲は、「初期の名盤2ndアルバムから」、「Little Fury Things」(1987年、2ndシングル/1987年、2ndアルバム『You're Living All Over Me 』に収録)。
 このアルバムは草野くんが最初に手に入れた彼らのアルバム。
 80年代後半から、アメリカのオルタナ的バンドが草野くんの周囲でも話題になっていて、新宿のEDISONで購入していたが、その中でも「個人的にしっくりきたのがこのバンド」。「メロディーがポップな感じだったからかな、歌える感じのね」と。
 草野「当時のオルタナティブバンドで代表格だったSonic YouthやButthole Surfersは殺伐としていたけれど、Dinosaur Jr.はちょっとやさしかった」

 ZO-3で示してくれたように、「切ないコード進行とメロディーが特徴。メジャーセブンスなどのオシャレなコードがさりげなく入っていたりする。それをノイジーなサウンドでコーティングする手法」。
 ニルヴァーナやスマッシング・パンプキングスと同時期に脚光を浴びたアメリカのオルタナティブバンドと言えるが、ノイジーなサウンドときれいなメロディーという点ではむしろ、イギリスのライドやジーザス&メリーチェインに近いものを感じさせる、と。
 特徴としては、演奏がラフでワイルド、ボーカルが投げやりな感じ。
 草野「ニール・ヤングをけだるくしたような、イギー・ポップをだらしなくしたような感じ。J・マスシスさんのボーカルは好き嫌いが分かれる感じだけど、オレは好きです」

 ここで、Dinosaur Jr.に歴史。
 1982年、アメリカ、マサチューセッツ州で高校の同級生で結成。
 最初なDinosaurで活動していたが、同名のバンドがいるということで、Jr. をつけ、1988年、イギリスでデビュー。
 91年にメジャーデビュー。4thアルバムで大ブレイク。

 そして次は、そのアルバムから、「Puke + Cry」(1991年、4thアルバム『Green Mind』)。
 またまたZO-3で軽やかなフレーズを聴かせてくれて、「ファンキーなオシャレなコードを使ってしまうところは、ニルヴァーナなどのほかのオルタナバンドにはない魅力」。
 (なぜか2ndアルバムしか持っていないので、このアルバムは聴いてみようっと)
 このアルバムのジャケットは、ジョー・スサボという有名な写真家の作品が使われていて、「あ、この写真、見たことある、という人もいるかも」。この写真がプリントされたTシャツが売られていたそうだ。
 
 
 https://sumally.com/p/1483669


 次は、「Out There」(1993年、5thアルバム『Where You Been』)。
 4thのアルバムの成功ののち、ライブでは若手バンドのBlurなどと共演したりして勢いづいていく中でリリースされた5thアルバムからの楽曲。
 またまた切ないコード進行を披露。「Dinosaur Jr.のノイジーなサウンドで切なさ倍増」。
 この曲は特に、ニール・ヤング味が強いかもしれない、と。
 草野「J・マスシスさんは、ツラー先でのニール・ヤングのライブを見るために自分たちのライブを延期したこともあるそうですね」(ひえ~)
 このアルバムリリース後に、ボーカル以外のメンバーは脱退。Dinosaur Jr.はJ・マスシスのソロプロジェクトとなる。
 (たしかにノイジーなギター演奏のわりに静かに音を追っていける感覚は、メロディーの哀愁っぽいところかも。これが「切ないコード進行」ということか)
 Dinosaur Jr - Out There


 メッセージコーナー。
 リスナーさんは、85歳の男性で50年来の趣味がギター、という方と出会ったそうで、「生まれ変わったらバンドを組みたい!」とおっしゃっていることが印象的だった。(ステキだー)
 草野くんはこの方に、「バンドは楽しいので、ぜひ組んでいただきたいです」と。
 ちなみにこのリスナーさんは、「生まれ変わったら、人間なら『ショートスリーパー』、動物なら『クラゲ』」だそうで、「え? ショートスリーパー? ロングのほうがいいじゃない?」と返した草野くんでした。
 (実は私は典型的なショートスリーパーだと自負しています。もうそれなりに長く生きているんで、今さら、どっちでもいいんだけど)
 草野くんは、バックパッカーになりたいとか海外留学したいとか言っていたけど「これって、生まれ変わらなくてもできるんですよね」。
 人間以外ならば「一度セミになってみたい」と。
 セミは幼虫として何年も地中にいて、地上に出てきて数週間・・・という一生。「人間の価値観からすれば、なんてつまんない一生かと思うんだけど、でも人間にはわかんない快感とかあんのかな」と。
 (それはすごくよくわかる。生まれ変わってセミになりたいと思ったことは一度もないし、これからもないと思うけど、でもちょっと知りたい・・・という気持ちはあるな)
 草野「地上でもそれなりに楽しく暮らして、それで地上に出てきたときのエクスタシーってすげ~のかな、とか思って、一度セミになってみたい、と思ったりします」
 (語るなあ~)

 Google mapのストリートビューで過去にさかのぼれると知って、今は人手に渡ってしまった祖父母の家を見ていたリスナーさん、そこには庭仕事をしているおじいさまが映っていた!と。今はもう会えない姿に感動されたそうだ。
 草野くんもストリートビューで友人が家の前に移っていたのを見たことはあるそうです。
 再開発された街の過去の姿も見れるから、「国分寺駅前とか見てみよう」。
 (タイムマシンがまだ使えない地域もそのうちに見られるようになるかな。)


 次は、再結成後のアルバムから、「Rude」(2012年、10thアルバム『I Bet On Sky』)。
 前に雑誌に載ったJ・マスシスさんのインタビューを読んでいたら、彼のサインを見つけたそうで。それがアルファベットの「J」(ひらがなの「し」の裏返し的な)をサッと書いただけのものだったそうだ。
 草野くんはあのサインを書くのに30秒かかるそうで、「当時は(30秒かけて書いている自分のサインより)1秒もかからないこのサインのほうが世の中的にはありがたがられるんだろうな」と、世間の不条理を嘆いていたそうだ。
 (今なら、大丈夫だと思うけど・・・)
 そんなJ・マスシスさんは、2005年にオリジナルメンバーとともにDinosaur Jr. を再結成。その後コンスタントにアルバムをリリースしている。
 草野「クォリティーを保っていてすごいなあと思うけれど、音の暴力性は若いときよりも減っていて、初めての人には聴きやすくなっているかな」
 (そうか、ノイジーだけど音が1つ1つはっきりしていて捉えやすくなっているかも)

 そして、次の曲は、「Tiny」(2016年、11thアルバム『Give a Glimpse of What Yer Not 』)。
 最近のライブ映像などでは、J・マスシスさんもだいぶ白髪が増えてきたけれど、「うまく歌おうとか、うまく演奏しようという邪心がなくなって、魂の赴くままに音を出しているという感じで、ロックミュージシャンとしてはすごくお手本になる」。
 「Tiny」は、そんな彼らの「わりと新しめの楽曲」。
 (いい曲だなあ。重い心が軽く浮かび上がってきそう)
 Dinosaur Jr. - Tiny (Official Video)

 最後は、彼らの最新作から、「Garden」(2021年、12thアルバム『Sweep It Into Space』)。
 草野「Dinosaur Jr. のワサワサしたガチャガチャした激しさは減ってきて、本来もっていた美しさの部分が際立つ作品になっていると思います。毒がなくなったということではなく、ヨレヨレで投げやりなボーカルの力で、オルタナな風味は失われていないですね」
 2019年に完成していたが、コロナ渦でリリースが遅れていたそうだ。
 Dinosaur Jr. - Garden (Official Video)

 (気持ちに入ってくる、いい曲だな。マスク姿で歌っている。時代を物語る。新作、聴いてみよう。)

 この曲はベースのルー・バーロウの作品で、ボーカルも彼が担当しているそうです。


 再び、メッセージコーナー。

 先日の放送で、「『君が思い出になる前に』は何の思い入れもなく作った」という草野発言にショックを受けたリスナーさん。20年以上の付き合いになる友人と親しくなるきっかけとなった曲だとか。
 昔は、「君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて♪」とか、歌詞も自己チューじゃない?なんて思ってたそうで。
 草野「でも今は思い入れありますから。カバーしてくださる方も結構いらっしゃるんですよね。なので、いい思い出がどんどん裏書されていくので、自分でも好きな曲になっています・・・。ご安心ください」
 (かつてのインタビューで、島から船で出る恋人を見送る女性・・・という設定が「あまり例がなく現実的でない」と少々自虐的に語っていたのを思い出す。スピッツはスピッツなりに、やはり若いころのほうが発言は過激だったし、ひょっとしたら正直で気持ちのままだったのかもしれない。誰でも齢を重ねれば、どこか優しくなるからこそ感情のままではいられない・・・。)


 特集の最後に。
 草野くんは、「最近は、歌も演奏もダンスもスキル重視で、わりをきちっとしたものが求められがちですが、このDinosaur Jr. のように、ちょっと緩くて不安定だけど、この人たちにしか出せない世界というのを求めちゃったりしますね」と。
 (ちょっとわかる。緩いものに対して、ネットなどで叩かれたりしているのをみると、そこまで追求しなくてもな~と思ったりします。Dinosaur Jr. がそうだということではありません)


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (今回は、わかりやすく「空も飛べるはず」。わからないファンはいない)
 今日は、桜田淳子さんの「花占い」(1974年、7thシングル)。
 以前に花占いが番組で話題にのぼったとき、「愛してる 愛してない 愛してる・・・」と言ったことに対して、「それって、『好き 嫌い 好き 嫌い・・・』じゃないの?」という反響があったそうで。
 草野「オレがそんなふうに言う元ネタは、この曲だと思います」
 イントロから、「愛してる 愛してない」と言っている。
 草野「全然ロックじゃないんですけど、かなりタイムマシンな曲なんで、今日はこの曲で」
 (ちょっと恥ずかしくなるくらいにかわいい。)


 そして来週は、「クセになるおもしろソングで漫遊記 Part 4」。
 「クセおも4」だそうです。
 これまではふなっしーが新曲をリリースするタイミングで企画していたけれど、今回はそういうわけではないんだそうです。

 「草野さん、ワタシ、ついにサーファーデビューしました!」

 リクエスト募集は、「カラオケで歌ってみたいロックナンバー」。
 「あなたの十八番のロックナンバー」でもOKだそうですよ。
 スピッツ以外でね。



                              


 エリアの草刈りボランティアが昨日で終了。
 4回しか参加できなかったけど、いい汗かきました。
 今後はそれぞれが気になるところを、身近なところを、ちょこっと短い時間ででもきれいにしていくことができれば。
 雑草はたくましく伸びてくる。それは私にはちょっとした快感。
 街が荒れて汚くなろうが、たくましく生えてくる草たちは眩しい。
 ちょっとしたせめぎあいで、街は荒れたり、ちょっときれいになったり。
 その程度の繰り返しですむならば、あまり問題はない。
 そんなことを思いながら、昨夜ウォーキングしたら、きれいにしたいところがありすぎて、自然にはかなわないと当たり前のことを思ったり。


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