隠れ家-かけらの世界-

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いい汗かきました!!!~吉井和哉  (GENIUS INDIAN TOUR 2007) 10/25

2007年10月28日 11時21分26秒 | ライブリポート(音楽)
2007年10月25日(木) in 武道館
★☆吉井和哉 GENIUS INDIAN TOUR 2007☆★

 ↑ うーん、なんかいつにも増して派手、というか、まあね、あんまりここは派手なことはないんですが。
 やっぱり「派手」が似合うアーティスト、派手がステキな男ですよね、吉井和哉は。
 昨年の暮れの「THANK YOU TOSHII KAZUYA」を武道館でみて以来。(よかったら、ココにくだらないレポがあります)。
 一緒に行った友人は特に THE YELLOW MONKEY にも彼自身にも思い入れや思い出はないんだけど、すっごく楽しみにしてくれて、アルバム「Hummingbird in Forest of Space」もきっちり予習しての参戦です。こういうところ、いいなあと思うよ。私は特に好きなアーティストじゃなかったら、どうかなあ。誘われても、何も聴かないまま行っちゃったりして。知らないからこそ感動して帰ってくるってこともあるかもしれないけど、私はあんまりそういう経験はないな。ちゃんと聴いていったほうがいいよね。

★イエモン+ソロ活動
 私の勝手な思い込みで、去年の暮れのライブでは、吉井さん本人もファンの多くも、モンスターバンド「The Yellow Monkey」の何か(亡霊とか言うと、ちょっとかっこつくんだけど)から逃れられずにいたように思うんだけど、今回のライブでは、いい感じでそういうものから解放された空気を感じた。
 去年のライブでは(昨夏のロックロックでもそうだった)、イエモンの曲の盛り上がりというか、ファンの喜びようはすごかったものね(もちろん私も)。
 でも今回は、もちろん盛り上がったけれど、ライブの流れの中ではすごく自然で、特に飛び出た感はなかったように思う。当たり前のことだけど、ソロアーティストとしての活動が認知され、その道が確固たるものになったということなんだろう。
 最初の映像が流れた瞬間に(私の席からは見られなかったけど)、みんな立ち上がって、それに迎えられた吉井和哉は、最後までテンションを下げることなく駆け抜けてしまったのです。私の席からはステージなんかより(泣)、アリーナ席や1階・2階席の様子のほうがよく見えたんだけど、暴れ狂うファンの様子や手の動きがすごくて、ああ、これを吉井さんも見ているんだなあ、なんて、ヘンな感動をしてしまったのです。

★「ここにきましたかー!」(笑)
 セットリストを順番どおりには覚えていないんだけど(まだほかのサイトとかみてないので)、アルバム『at the BLACK HOLE』からは「BLACK COCK’S HORSE」「SIDE BY SIDE」だったかな。「SIDE BY SIDE」はなんだか懐かしさを覚えるメロディーで好きなんだけど、今回は「BLACK COCK’S HORSE」を聴けたのがうれしかった。メロディーも歌詞もロビンワールドな感じで、うまく言えないけれど、ちょっとウツな気持ちになる。武道館の真逆な雰囲気にあっても、CDの感触は残ってたかな。
 『WHITE ROOM』からはたぶん「CALL ME」のみ。小さい声で曲名を言ってたけど。シンガー吉井のテクや情感が前面に押し出される曲だ。シングル曲だし、前の席の若い女性ファンが小さくガッツポーズしてました。
 『39108 』からは「ALL BY LOVE」「I WANT YOU I NEED YOU」「WEEKENDER」。たぶんこれは確か。「I WANT YOU I NEED YOU」は激しく盛り上がった。笑っちゃうくらい楽しい流れでした。私の印象では、今回マックスな一体感だったかな。コールアンドレスポンスな空気がはじけていたし。「WEEKENDER」は、「Introduction」「Do The Flipping」「Biri」とニューアルバムの最初の3曲の流れのあとだったんだけど、これはもう満足!と言う以外に言葉がない。もともと好きな曲なんだけど、「ここにきましたかー!」って。


★たまには外に出してあげて
 イエモンの曲としては、さりげなく、何の演出もナシに「聖なる海とサンシャイン」(最後のオリジナルアルバム『8』に収録)と「Love Communication」(アルバム『Smile』に収録)。
 もうイエモンにはこだわるまいと思ってはいても、やっぱりうれしい。もちろん4人で演奏しているわけじゃないから、あくまで「吉井和哉の」という枕詞がつくんだけど。「聖なる海とサンシャイン」の広がる世界観が武道館にはピッタリだったし、「Love Communication」は熱かったな。私は「おおっ!」と思ったけど、大半の人はセットリスト知ってたのかな。驚きの反応は薄かったような。そういえば、夏の「スピッツ結成20周年祭り」に吉井さんが飛び入りしたときに、スピッツの「ロビンソン」とこの「Love Communication」をセッションしたんですよね。私は前日(よかったらココをみてください)に行ったので見られなかったけど。どんな「Love Communication」だったのか、気になるけど。
 余談ですが、ある雑誌で草野マサムネが、「『ロビンソン』の歌詞の意味を吉井君がきくんで、歌うときには意味がわかったほうがいいのかなと思って教えたら、『な~んだ』っていう顔をしてた」 なんて裏話をしていましたね(笑)。
 去年のようなせつない感情は巻き起こらなかったけど、でもこの人が歌ってくれないとCDの中だけで生きていく曲たちになってしまうから、時には外に出して、日の光にさらしてあげてほしいですね。たくさんのかわいい名曲たちだし。

★ライブでさらに大きくなった?新曲たち
 ライブって不思議だな、といつも思う。ホントに毎回のように思う。
 CDでも十分に心に響く楽曲でも、ライブではもっと巨大になって迫ってくることが多い。ロックはやっぱりライブですか?
 今回も、『Hummingbird in Forest of Space』の子どもたちが生まれ落ちた世界ですでに成長し始めているのを感じた。全曲披露してくれて、またCDで聴く楽しみが増えたような気がする。
 「ワセドン3」のヒリヒリする歌詞と不気味なモードはライブでのほうがおもしろかったかな。そこから「シュレッダー」への流れ込みも愉快だったし。
 本編ラストの「Shine and Eternity」は壮大な感じもしたし、アンコール1曲目では、白のスーツをビシッとキメて、「バッカ」を。最後の「雨雲」は正直、アルバムではそんなに心にひっかからなかったんだけど、ラスト曲にふさわしい感動があったかな。
 「上海」「ルーザー」のアンニュイな感じが吉井さんらしくて結構今もここに残っています。


★「チキンライスによく似た…」
 今回も、洋楽カバーありました! 前回もそうだけど、マニアックなのではなくポピュラーな感じの楽曲をチョイスしてくれるのがうれしい。
 前回の「Paint It Black」は圧巻で、聞き取れた限りの彼の訳詞にやられた私。
 今回はオアシスの「Don’t Look Back in Anger」と、ストーンズの「夜をぶっとばせ」。ボキャ不足で恥ずかしいけど、メチャクチャかっこよかったです。
 とくに 「Don’t Look Back in Anger」はところどころわかった歌詞がよかったなあ。しつこいけど、彼の訳詞っていうか作詞なんですよね?? もとの歌詞をちゃんと知らないので、あくまで原詞との関係ではなく、日本語の詞としてなんですが。
 「チキンライスによく似た怒り」「1997年の10月は ロンドンにいた ??この歌が 大好きさ」「世界一になれるなら この体いらない」「Don’t Look Back in Anger 飛び立て さあ行きなさい」
 もっと印象的な言葉もあったような気がするんだけど、メモする段になったら、すでに記憶の外に逃げていました。残念。
 この訳詞、全部知りたいです。「みんなそれぞれに10年前を思い出しながら聴いてください」と言ったあと、演奏が始まりました。

 
★「誰のライブに?」
 覚えているものだけ、ちょこっと。不正確かもしれませんが。
母親のおじいちゃん、つまり曾祖父の方が長唄を唄っていたとか。かなり背も高く、「おれなんかよりずっとかっこよかったらしい」。発展家のおじいちゃんだったらしいですね。その方の命日が10月8日。「俺は生まれ変わり」って。そのときに、母親からの絵文字入りのメールのこと、暴露していました。前回のライブでもお母さんの話してたし、仲よさそうだな。
以前は周囲の敵に対する思いがロックのもとにあった。事務所への思い、俺のやりたいことが伝わらないファンへの恨み? でも今は、敵は自分の中にしかいない、というようなMCのあと、「Winner」に進みました。
「バッカ」をりカットする、という告知も。どうせ売れないだろうけど、という自虐的なMCに会場から「買うよー!」って。
 「お金は適度にあればいい。赤字覚悟で、来月はPV撮影のためにアメリカに再び行くぞー!!!」だそうです。今回のライブをまんまPVで使うっていうのはどうですか?と、古いファンとして老婆心ながら(笑)。
 年末の武道館は「恒例」になりそう、とも言ってましたね。来年はライブハウスツアーも始まるし。
 そういえば、去年はしきりに年のことを言って、「40歳」がキーワードだったけど(ちょうど40になったばかりだったし)、今回は年齢発言、全くなし。体力の話題もナシ。それでも、ステージを動き回って…、うーん、元気だな。ステキ。
武道館までタクシーで来たそうだけど、その運転手さんとの会話を話してくれました。52くらいの男性(50ではないし、55までは行ってない、というかなり細かいことも。笑)で、坊主頭にピアス。案の定、若いときからロック好きだったとか。
 行き先が武道館と聞いて、「誰かにライブに?」「ええ、まあ」って(笑)。吉井和哉を知らなかった?
 「実は俺のライブなんだ」と言おうとして「ヤメた」って。ちょっといい時間だったと回想してました。



○最後にちょっとだけ気になったこと
 たしかイーチケットの先行でゲットしたんだけど、西Tという、限りなく天井に近い席。あらら、ここまですごいのは初めてだ、が最初の感想でした。
 あるタレント(かつては歌手?)が自分のブログで、「前日のライブがおもしろくなかった、もっとみんなが聴きたいと思っている曲をやるべき(イエモンの曲、聴きたかったの? だったら、そう正直に書けばわかりやすいのに)。暴走する吉井を制するのがスタッフの役目なのに。その点、私にはちゃんと意見をしてくれるスタッフがいて幸せ」みたいな、ちょっと論点がはっきりしない文章を書いていたのを噂を聞きつけて読んだんだけど。たぶん、それに対して、激しいコメントが大量に書き込まれたんだろうな。その後、「ゴメンナサイ」という謝罪文がアップされてた(その後削除された?)。吉井さんとは結構親しい人らしい、とある知り合いが教えてくれたけど。
 別にブログだし、好きなこと書いていいんだろうけど、でも彼女は有名人だし、友人だっていうし、この時期に書くことへの配慮はあってもいいのになあ、くらいの感想しか私はもたなかったし、何を言いたいのか、何が不満だったのか、イマイチはっきりしない文章だったからスルーしてたんだけど、でも最後に書き込まれて削除された「謝罪文」はちょっとなあ、恥ずかしいシロモノでした。
 吉井本人にあてた不満ではないこと、スタッフに言いたいことがあったということ、吉井には言うつもりだけど、でも彼だってスタッフには言いにくいだろうから、私があえて書いたって。「ゲストとして招かれたのに、お茶ひとつでなかった、席もはじっこのほうだった」。
 これはどうなんだろう。ゲストが普通どんな扱いを受けるのかは、一般人の私たちは知らないし、どうでもいいことだけど、それが常識だとしても、ブログで公にするのって、どうなんだろう。
 みんな苦労してチケットをとって、若い人には6500円だって大金でしょ。そうやってライブを楽しみにしているファンがいるってこと、このタレントの頭にはなかったのかな。こういう神経ってどんなに恥ずかしいことかっていうことがもうわからなくなるくらいに「業界の人」になっちゃってるってことですよ。
 このライブにはまったく関係ないことだけど、ちょっと気持ちにひっかかってしまったので、最後にちょっと。
 限りなく天井に近い席でも、メチャクチャ楽しいライブでしたよ。なまじ「お茶」なんて期待しないほうがいい?(笑)

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4 コメント

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吉井さんのファンです ()
2007-10-28 21:38:51
こんばんは?

わたし吉井さんのファンです。

かけらさんのにっき(吉井さん以外の日記もです)読ませていただいて、じーんときてしまいました。みたこと感じたことをご自分の言葉で書いていらっしゃって素敵です。。

ラジオお好きそうですねっ。わたしラジオ大好きです。また遊びにきます。
返信する
はじめまして (フォーリン)
2007-10-29 01:00:30
はじめまして。
すごくクールな内容に思わず書き込んでしまいました。
こんなコメントのせてくれる人がいたら、
吉井さんウレシイだろうなーと思いました。
ちょっと感動。
また見させてくださいね。
返信する
Mさんへ (かけら)
2007-10-29 19:47:15
こちらこそ、ステキなコメントをありがとうございます。

ラジオ、大好きですよ。仕事にラジオは欠かせません(笑)。
イエモンファンとしては(バンドフェチなもんで)、寂しい気持もあるんですが(しつこいですよねえ)、でも吉井さんはやっぱりいいです!
ずっと聴いていきたいなと、今つくづく思っています。

読んでくださってありがとう!
意味もなくダラダラなやつもあって、恥ずかしいんですが…。
返信する
フォーリンさんへ (かけら)
2007-10-29 19:51:52
はじめまして。
コメントありがとうございます。
えっ、吉井さん、喜んでくださるでしょうか(笑)。
もう、そう言っていただけるだけで、もったいないです。
こんなブログでよかったら、また遊びにいらしてください。

「フォーリン」は「フォーリンラブ」ですか?
いろいろ想像できて,ちょっと素敵ですね。
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