心に突き刺さった言葉

■２００７年１０月２６日

○大げさじゃなく、でも大事な「想像力」
　Ｃ型肝炎に感染した可能性があるという患者さんのリストを入手しながら、それを放置していた厚労省や製薬メーカー。
　厚労省の役人を前に、「自分の家族や友達だったらどうしましたか。私たちは死んでもいいということですか。少し想像力を働かせたら、そのリストを放置するなんてできなかったと思いますけど」と訴えた女性の患者さん。
　役人も政治家も医者も教師も、そして親も子供も、もちろん私たち自身も、ほんの少しの、別に特別な才能ではない「想像力」を働かせたら、すべて解決はできるなんてそんなことは言わないけど、でも世の中は少しは変わる。ほんの少しは変わるはず。

○恨む気持ち
　先日の夜のニュースでとりあげられたこと。
　先日、取材中のミャンマーで銃弾に倒れたカメラマン、長井さんが以前に取材していた、広島の原爆の火を故郷にともし続けている福岡の男性の証言。
　「アメリカを許せますか」と問われて、こう答えていた。
　「許すことは簡単ではない。でも必死で許さなければ、また戦争の原因になる」。
　ガンで余命いくばくもないその男性は、笠智衆さんのような深い表情で、淡々と、でも胸の中の複雑な思いをどこかに漂わせながら語っていた。
　何年も何十年もかかって、そういう心境にいたったのだろうか。今は遠くの空で、この現実をどう見つめているだろうか。

【追記】
　パソコンの環境を変えて、ちょっとあたふたしています。
　昨夜は友人と、武道館で吉井和哉ライブを楽しみました。汗かきました！　近々レポしたいな。