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【『年収の壁』見直しは結局また増税目的だった?!】やはり自民党は増税目的「配偶者控除廃止」~配偶者控除が廃止されると5万~20万円の増税に!?「1兆円大増税」シミュレーション~

2023-03-20 08:06:43 | 日記

【『年収の壁』見直しは結局また増税目的だった?!】やはり自民党は増税目的「配偶者控除廃止」~配偶者控除が廃止されると5万~20万円の増税に!?「1兆円大増税」シミュレーション~

 

 

 

■「106万円・130万円の壁」制度の見直しへ 岸田首相が記者会見で表明

テレNEWS 2023/3/17日 

https://news.ntv.co.jp/category/politics/da412f0e14ba49baa4fb969830771c2e


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岸田首相は記者会見で、配偶者の扶養に入っている人が一定の年収を超えると、社会保険料の負担が発生して逆に収入が減ってしまう、いわゆる「106万円の壁」「130万円の壁」について、制度の見直しに取り組む考えを示しました。


岸田首相は記者会見で、いわゆる「106万円・130万円の壁」について「被用者が新たに106万円の壁を超えても手取りの逆転を生じさせない取り組みの支援などをまず導入し、さらに制度の見直しに取り組む」と表明しました。


また、こうした「年収の壁」を意識せずに働くことが可能になるよう「短時間労働者への被用者保険の適用拡大」と「最低賃金の引き上げ」に取り組む考えを示しました。


いわゆる「年収の壁」は、配偶者の扶養に入っている人が、企業の規模によって「106万円」や「130万円」の年収を超えると、社会保険料の負担が発生して逆に収入が減ってしまうことを表す言葉です。


政府は、この制度を見直すことで、働く意欲や時間がある人が「年収の壁」を理由に仕事をセーブすることがないようにして、働く人の世帯収入の増加や、企業の人手不足の解消につなげたい考えです。


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「106万円・130万円の壁」制度の見直しへ 岸田首相が記者会見で表明
テレNEWS 2023/3/17日 
https://news.ntv.co.jp/category/politics/da412f0e14ba49baa4fb969830771c2e

 

 

 

 


■配偶者控除廃止 「1兆円大増税」年収別シミュレーション

日刊ゲンダイ:2016/09/01 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/188893


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30日、自民党の宮沢洋一税調会長が専業主婦世帯の税負担を軽減する「配偶者控除」の廃止を表明した。

「働き方改革」の一環で、女性の労働意欲を税制で後押しするため、などとしているが、しらじらしい言い訳だ。

内実はサラリーマン大増税である。

 

・専業主夫世帯は地獄


配偶者控除は配偶者がいる世帯の課税所得を減らし、所得税や住民税の負担を軽くする仕組み。

妻の年収が103万円以下であれば、その世帯が払う所得税額を決める夫の所得から38万円を差し引くことができる。


配偶者控除をなくし、いわゆる「103万円の壁」を取り払うことで、女性の働き手を増やす狙いがあるという。

が、これは増税のための口実だ。


元静岡大教授で税理士の湖東京至氏が言う。


「配偶者控除の廃止は、財務省の新たな財源探しから出てきたシロモノです。自民党税調は、専業主婦世帯でも共働き世帯でも一定の控除が受けられる『夫婦控除』の創設を想定しているそうですが期待すると痛い目に遭うと思います。新しい控除がどうなるのか、まだ具体的に示されていない。世帯全体の控除を下げ、結果的に増税に持っていくのは目に見えています」


配偶者控除がなくなると一体、どれくらいの増税になるのか。

配偶者控除額は所得税38万円、住民税33万円。


これらの控除額に5~45%の所得税率をかけたものが増税額となる。

夫の年収が500万円の専業主婦世帯は、約7万円の負担増だ。


現在、配偶者控除の適用を受けている納税者は約1500万人。

廃止により、全体で1兆円以上の増税になる計算だ。


「配偶者控除を利用する納税者の約9割はサラリーマン。ですから、税金を取りやすいサラリーマンを狙い撃ちにした増税ということになります。しかも、配偶者控除は出産や育児をきっかけに妻が仕事を辞め、子育てに専念するために利用するケースがほとんど。それを廃止するのは、安倍政権が掲げる子育て支援策とも大きく矛盾します」(湖東京至氏)


配偶者控除は、早ければ2018年1月にも廃止される見通し。

サラリーマンをなめている安倍自民党の横暴に歯止めをかけるためには、まずは今年10月の衆院補欠選挙で、ノーを突き付けなければならない。


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配偶者控除廃止 「1兆円大増税」年収別シミュレーション
日刊ゲンダイ:2016/09/01 
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/188893

 

 

 

 

■配偶者控除廃止の目的は6000億円の増税だった!

Business Journal 2016.10.19 荻原博子

https://biz-journal.jp/2016/10/post_16942_2.html


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・配偶者控除より高い「106万円の壁」
 


そもそも、安倍晋三政権が言う「配偶者控除が女性の社会進出を阻害する」は、配偶者控除廃止で約6000億円(財務省の試算)の増税をするために、取ってつけた理由です。

 


配偶者控除の廃止については、小泉純一郎内閣では「社会保障の充実」という理由で、小沢一郎氏が代表だった旧民主党では「格差の是正」、鳩山由紀夫内閣は「控除から手当へ」……。


その都度、理由はコロコロと変わるのですが、廃止することだけは一貫しています。

なぜそうなるのかといえば、財務省の目的は控除廃止による6000億円の増税にあるからです。

 


その証拠に、「女性にもっと働いてもらうために、配偶者控除の103万円の年収上限を150万円まで引き上げたらどうか」という案が与党内で出たとたんに、財務省が有力議員に「それはやめてくれ」と必死で「ご説明」に回りました。

 


また、配偶者控除の代わりということで出てきた「夫婦控除」という案も、せっかくの増税分が減ってしまうということで立ち消えになってしまいました。

百歩譲って6000億円の増税になったとして、「それが私たちの生活に有意義に使われるのならいい」と思う人もいるかもしれません。

 


実は、04年、配偶者控除に上乗せされていた配偶者特別控除が廃止されました。

これによって約7000億円の増税になり、増税分は社会保障のために使われるということでした。


けれど、そのほとんどは社会保障には使われずに、国の借金の穴埋めに使われました。

 


とんでもないのは、103万円の壁を廃止しようというのに、わざわざその先に「106万円の壁」(16年10月以降、一定の条件を満たした場合に年収106万円以上で社会保険に加入する制度)をつくったこと。


実は、この106万円の壁は、配偶者控除とはくらべものにならないほど大きな壁で、これこそが女性の働き方を阻害する要因になりかねないものです。


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配偶者控除廃止の目的は6000億円の増税だった!自民党、育児も介護も家庭に押し付ける憲法提唱
Business Journal 2016.10.19 荻原博子「家庭のお金のホントとウソ」
https://biz-journal.jp/2016/10/post_16942_2.html

 

 

 


■配偶者控除150万円引き上げで迫る“家族手当廃止”の足音

日刊ゲンダイ:2016/11/27

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194656


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2017年度税制改正の最大の焦点が「配偶者控除」の見直し。自公両党の税調は年収要件を、「103万円以下」から「150万円以下」に引き上げる方向で最終調整に入っている。


財務省の試算では、妻の年収が現在141万~150万円の場合、制度が見直されると、夫の年収が500万円の家庭でおよそ5万2000円の負担減、1000万円なら10万9000円減になるというが、手放しでは喜べない。


「150万円に引き上げられたら、家族手当の廃止に傾く企業が増える、とみる向きは少なくありません。“103万円の壁”が取り払われれば、『奥さんも稼げるようになるんだから』などと、廃止の言い訳にしやすくなる。とにかく固定費を削減したい企業にとってはもっけの幸いというわけです」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)


厚労省の昨年の賃金事情等総合調査によると、家族手当を支給している大手企業は8割超。

平均支給額は妻1万7400円、第1子9800円だ。


妻子を合わせて2万7200円、年換算で32万6400円。

家族手当が廃止されれば、負担減の試算なんてあっさり吹き飛ぶことになる。


「そもそも家族手当の支給条件は、妻の年収103万円以下に設定している企業がほとんどです。妻が103万円以上稼ごうと思っても、家族手当がストップすれば“働き損”になりかねない。政府が150万円まで引き上げても、民間の足並みが揃わなければ、あまり意味がないのです」(前出の岩波拓哉氏)


トヨタ自動車は今年から家族手当を見直し、妻1万9500円、子ども1人当たり5000円から、妻0円、子ども2万円に変えている。

子ども1人の家庭は減額というわけだ。


大トヨタにしてこれだから、中小企業は推して知るべし。

専業主婦家庭は、どんどん追い詰められていく。


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配偶者控除150万円引き上げで迫る“家族手当廃止”の足音
日刊ゲンダイ:2016/11/27
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194656

 

 

 


■配偶者控除が廃止されると5万~20万円の増税に!?

All About(オールアバウト)

https://allabout.co.jp/gm/gc/19341/


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・個人の所得には所得税と住民税がかかる


配偶者控除の廃止による増税額を計算する前に、所得税と住民税の違いを復習しておきましょう。


個人の所得に対してかかる税金は、所得税と住民税の2種類です。

所得税は国税で税務署が、住民税は地方税で自治体が徴収しています。


また、地方税は道府県民税と市町村民税にわけられ、それぞれの地方自治活動の財源となっています。

 

・住民税の税率は一律10%


平成19年に、国から地方への税源移譲が行われました。

多くの人は所得税(国税)が減り、住民税(地方税)が増えました。


全体の税額は変わらないのですが、税金の行く先が、国から地方へとシフトしたわけですね。

所得税は所得によって税率が変わりますが、住民税の税率は一律10%となりました。

 

・所得税はその年の所得、住民税は前年の所得に対してかかる


会社員などにおなじみの年末調整。

これは、その年(1月~12月)の所得税の計算をするものです。


また自営業などが行う確定申告も、所得税の税額を決めるものですね。

この所得税(厳密には所得金額)が決まってから、住民税が決まります。


住民税は前年の所得に対して課税されるものです。

所得税の情報が地方に行き渡り、そのデータを基に住民税を決めるためです。

 

・配偶者控除がなくなると、約5万~20万円の増税に


配偶者控除がなくなったら、どれくらいの増税になるのでしょうか? 

配偶者控除額は所得税38万円、住民税33万円です。


実際の増税額は、これらの控除額に税率をかけたものになります。

所得税の税率は所得に応じて変わります。


税率は5%から45%(平成27年以降。平成26年までは5%から40%)。

住民税は一律、税率10%です。


配偶者控除がなくなると、増税される所得税は所得によって変わりますが、1万9000円(38万円×5%)から17万1000円(38万円×45%)となります。


住民税は一律10%ですから、3万3000円(33万円×10%)の増税となります。

配偶者控除が廃止されると、所得税と住民税あわせて5万2000円から20万4000円の増税となるわけですね。


いかがですか? 

配偶者控除がなくなるとかなりの増税額になると思いませんか? 

税金の制度をよく知った上で、今後の動きを注意深く見守っていきたいですね。


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配偶者控除が廃止されると5万~20万円の増税に!?
All About(オールアバウト)
https://allabout.co.jp/gm/gc/19341/

 

 

 

 

 


■一揆寸前?令和の時代の「五公五民」は本当か 「国民負担率47.5%」の意味を考える

東京新聞 2023年2月25日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/233074


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財務省は2022年度の「国民負担率」が47.5%になる見込みだと発表した。

国民や企業が所得の中からどれだけ税金や社会保険料を払っているかを示すという率で、防衛増税も取りざたされる中、世間では「江戸時代の五公五民と同じ」などと嘆きの声も。


だが、この国民負担率という概念や言葉、実は世界的には使われていない日本独自のものだという。

いったいこの数字、どう受け取ればいいのか。

改めて考えてみる。(中山岳、岸本拓也)

 

・税金・社会保障負担/個人や企業のもうけ


国民負担率とは何か。

財務省のホームページには、「租税負担率と社会保障負担率の合計」とある。


租税負担は、個人が納める住民税や所得税、企業が納める法人税などを指す。

社会保障負担は、労使で分けあって払う年金、雇用保険、介護保険などの保険料だ。


国民負担率を計算するには、こうした租税・社会保障負担の合計を、個人や企業が稼いだ「国民所得」で割る。

ざっくり言うと、個人や企業のもうけ(分母)に対し税金・社会保障の負担(分子)が占める割合を表している。


国民負担率は1967年の財政制度等審議会で政府側が出した資料に初めて登場した。

財務省の西川昌孝調査課課長補佐は「昭和40年代(1965年~)から算出していたようだ」と話す。


公表が始まった1970年度は24.3%で、年ごとの増減はあるもの、79年度(30.2%)に3割を超え、2013年度(40.1%)に4割を突破。


21年度は48.1%で過去最高になるなど、近年は5割近い。負担部分の推移では、少子高齢化にともない社会保障の増加傾向が続いてきた。


ツイッターでは、江戸時代に領民が領主に納める年貢割合を引き合いにして「令和の時代に”五公五民” 江戸時代とどっちがマシなのか」と嘆く声も出ている。

ただ、「財務省として国民負担率が高いと悪い、低いと良いといった評価はしていない」と西川氏。


例えば社会保障負担の増加は、裏を返せば年金、介護などの公的サービスの受益部分を支えており、「給付と負担のバランスを考えるための一つの材料として提示している」と説明する。


・歴史的には抑制を目指してきたはず


とはいえ、歴史的には、日本は負担率抑制を目指す方向で議論が進んできた。

1980年代前半に行政改革の方向性を示した「第2次臨時行政調査会」(第2臨調)委員だった瀬島龍三・元伊藤忠会長は、83年の参院特別委員会で「受益と負担という観点で、租税負担率よりも社会保障負担はある程度上がることはやむを得ない」としつつ、国民負担率を巡る臨調内の議論を紹介。

「できれば40(%)で抑えたい、真にやむを得なくても45(%)以下にすべきである、そしてヨーロッパの水準より低くしておかにゃいかぬ」などと述べた。


第2臨調解散後、中曽根康弘政権下で発足し瀬島氏が委員を務めた「臨時行政改革推進審議会」(行革審)も、こうした方針を堅持。

90年の第2次行革審最終答申は、21世紀初頭の目標として「高齢化のピーク時でも国民負担率が50%を下回る簡素で効率的な政府」を目指すとした。


こうした方針からは、5割近い国民負担率なら高齢化が進むなかで許容すべき水準のようにも取れる。

だが、元財務官僚で明治大の田中秀明教授(公共政策)は「借金でまかなう財政赤字を考慮していない」と語り、国民の負担を測る指標にふさわしいのか疑問を呈する。


近年の財政は赤字が続いて国債発行も膨らみ、将来に負担を先送りしている面があると指摘。

財務省が毎年公表するのも「途中でやめると批判されると考え、続けているにすぎないのではないか」と本気度を疑う。

 

・国際的には低い方に見えるが…


では、世界はどうなっているのか。

たとえば財務省が作成した資料によると、ルクセンブルクの国民負担率は84.6%(2020年)と突出している。


ただ、ルクセンブルクは、隣国のフランスやドイツなどから通勤する越境労働者の割合が約半分に上り、これらの労働者の所得は、国民所得に入らない。

このため国民負担率の分母が小さくなり、実態より負担率が高くなっているとみられる。


これは例外としても、同資料では、経済協力開発機構(OECD)加盟36カ国のうち、日本の国民負担率は欧州諸国より低く、米韓などよりは高い22位。一見して負担率が小さい部類のように思える。


しかし、本当にそうなのか。

そもそも、国民負担率という用語は日本独特だという。


ニッセイ基礎研究所の篠原拓也主席研究員は「諸外国には国民負担率に該当する言葉はない。海外では国民所得ではなく、国内総生産(GDP)比でみた租税や社会保障負担の指標を用いることが一般的だ」と指摘する。

 

・負担は重いのに高福祉は受けられない


国民所得とGDPの違いで大きいのが消費税などの間接税の扱いだ。

GDPを基に算出される国民所得は、間接税が省かれるため、間接税率の高い欧州諸国は、国民負担率が高めに出やすい傾向がある。

GDP比で負担率をみると、日本と欧州諸国の差は縮まる。


さらに、日本は社会保障などを借金(国債)に依存しており、財政赤字分も加味したGDP比の「潜在的国民負担率」はコロナ禍前の19年度で35.8%と、福祉が充実したスウェーデンの37.1%に迫る。


コロナ禍で財政支出が増えた20年度には、日本が上回った。

単純比較ではあるが、日本は、スウェーデンほどの高福祉は受けられない一方、同等以上の負担を強いられていることになる。


受益と負担のバランスはどうあるべきか。

負担率を下げるには、分子となる税金と社会保険料を減らすか、分母の国民所得を増やすかだ。


理想は両方を追求することだろうが、篠原氏は「租税や社会保険料は、高齢者福祉に使わざるを得ない。伸びを抑制するのが精いっぱいで、そうそう削れない」と指摘する。


年金や医療、介護などに国が支払う社会保障給付費は22年度で約131兆円。

高齢化がさらに進み、25年度には約140兆円、40年度に約190兆円になると政府は試算する。

 

・「負担が重いから成長できない」


経済をもっと活性化して分母を増やす方向を目指すにしても、「日本は長年ずっと経済を発展させようと取り組んできて、なかなか形にならなかった。少子高齢化で労働人口が減る中、リスキリングで既存労働者の生産性と賃金を上げないといけないが、どれも道半ば。これをやったらうまくいくという明確な解決策は見当たらない」と話す。


一方、「日本が経済成長できていないのは国民負担が重すぎることが要因の可能性が高い」と指摘するのは、イトモス研究所の小倉健一所長。


国民負担率が1%上昇すれば、成長率が0.3%低下する「負の相関関係」があるとする、日銀の分析を踏まえて、こう訴える。


「国民負担が増えて経済成長に良い影響を与えるわけがない。大盤振る舞いのガソリン補助金などバラマキ政策を見直す一方、減税で国民負担を減らせば、長い目で見て経済成長につながっていく」


前出の田中教授は、年金などの社会保険料に、所得の高い人ほど負担割合の少ない「逆進性」があることを問題視する。

「国民の負担を議論するならば、逆進性のある保険料負担をどう改めるかを、まず考えるべきだ」と現行の枠組みの見直し、あるべき受益と負担のバランスを議論する必要があると説く。


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一揆寸前?令和の時代の「五公五民」は本当か 「国民負担率47.5%」の意味を考える
東京新聞 2023年2月25日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233074

 

 

 

 

 

 

 


■【年収103万円以下でも所得税を課税されることになる?】

女性社会進出の起爆剤か、それとも単なる増税か?

「103万円の壁」改革の論点を整理する

配偶者控除見直しの是非を考える

ダイヤモンド・オンライン 2014.6.18 

https://diamond.jp/articles/-/54761

 

 

 

■サラリーマンの税負担を軽減するために、扶養控除・配偶者控除の制度が作られた

扶養控除・配偶者控除の制度ができた歴史的背景【年収の壁】

2023年2月4日  モチオカの社会科マガジン

https://social-studies-magazine.com/society-spouse-deduction-history

 

 

 

■配偶者控除がなくなると・・・

・配偶者控除がなくなると、世帯主の手取りが7万以上ダウン

保険マンモス 2022年1月20日

https://hoken-mammoth.com/leads/spouse-deduction/

 

 

 


■扶養控除廃止縮減による実質的な増税が

家計の消費行動に与えた影響の分析

jstage 栗田広暁

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pfsjipf/13/0/13_156/_pdf/-char/ja

 

 

 


■配偶者控除廃止によるデメリット、主婦の得する働き方とは(マーミー ステキなママになるための子育てメソッド)

・マイナンバー制度と配偶者控除

「夫の税金が増え収入が減る」

「長時間働けない主婦は損をする?」

https://moomii.jp/couple-family/spousaldeduction-abolition.html

 

 

 

■マイナンバーカードは、いつか来た道「財産税」取り立てが目的か?

危険な公金受け取り、健康保険と紐づけ

現代ビジネス 2022.11.09

https://gendai.media/articles/-/101968

 

 

 


■今年度の「国民負担率」47.5% 所得の半分近く占める 財務省

NHK 2023年2月21日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230221/k10013987141000.html

 

 

 

■財務省が2022年度の国民負担率は47.5%と発表

NTTドコモニュース 2023/03/16

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/manegy/business/manegy-6910?redirect=1

 

 

 


■納税免除ルールを無効化、財務省の「インボイス制度」が日本経済を破壊する

週刊ダイヤモンド 2022.11.14 室伏謙一

https://diamond.jp/articles/-/312645

 

 

 


■欠陥あり!国をつぶすインボイス制度 玉田樹

週刊エコノミストオンライン(毎日新聞) 2022年11月28日

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20221206/se1/00m/020/053000c

 

 

 


■「もうダマされない」
免税事業者は収入減?

個人事業主を痛めつけるインボイス制度の恐ろしさ

 

Business Journal 2022.07.07 垣田達哉

https://biz-journal.jp/2022/07/post_305598.html

 

 

 


■日本の税金は不平等~富裕層がトクをして庶民は貧しくなる理由

「消費税が上がっても給料が上がらない人は多い」

「本来、税や保険料は、富める者から貧しい者に再分配をして、自由な経済活動で生じた格差を是正するためにある」

文春オンライン(文藝春秋)2017/03/28

https://bunshun.jp/articles/-/1839

 

 

 

■資産家にとって消費税が「おいしい税制」である理由

Forbes(フォーブス) 2022/04/27

https://forbesjapan.com/articles/detail/44301

 

 

 


■経営者、開業医、地主…本物の富裕層が「日本の税金は世界一安い」とこっそり笑う大きな抜け穴の正体

PRESIDENT Online 2022/04/21

https://president.jp/articles/-/56777?page=1

 

 


■大金持ちに「富裕税」をかけたら、社会はここまで変わります

~アメリカでは導入に現実味が出てきた~

・中間層以下が資産を持つ方が消費は拡大する

週刊現代(講談社)2019.12.25

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69429

 

 


■消費税は社会保障に 実際は大企業や高額所得者の減税穴埋めに?

~元国税が暴露。「消費税は社会保障のため不可欠」が大ウソな理由~

ライブドアニュース 2018年11月20日

https://news.livedoor.com/article/detail/15620119/

 

 

 

■所得1億円超の金持ちほど税優遇される現実 

所得税は60年以上も歪められ続けている

東洋経済オンライン 2017/12/20 

https://toyokeizai.net/articles/-/201951

 

 


■賃上げ税制「制度が利用できるのはごく一握りの好業績・優良企業」

賃上げ税制は大盤振る舞いに:企業間格差を拡大させないか

野村総合研究所

https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2021/fis/kiuchi/1208

 

 

 

■「低所得層は高所得層に比べて、受け取ったカネを消費に回す傾向が強い」

「全国民へ生活費支給する政策」が有効なワケ

東洋経済 2018/03/06

https://toyokeizai.net/articles/-/210817?display=b&ismmark=a

 

 

 

■日本の財政が「絶対破綻しない」これだけの理由 MMTが提唱する経済政策の正当性を理解する

東洋経済オンライン 2019/12/26

https://toyokeizai.net/articles/-/320957

 

 

 


■日本の借金1200兆円…それでも「日本は絶対に破綻しない」と言えるワケ

週刊現代 2021.05.02

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82666

 

 

 


■【三橋貴明×山本太郎】Part2 「日銀破綻論」の大嘘?御用学者が増税したい本当の理由、そして財務省の裏工作

YouTube  2019/03/19

https://www.youtube.com/watch?v=FP3RyPpewvs

 

 

 


■財務省の正体

TikTok  復活ねこちゃん 2022-12-24

https://www.tiktok.com/@neko_neko101/video/7180398977391529217

 

 


【えっ!実は、共産党・志位和夫はアメリカの回し者だった!?】ガス抜き役のアベトモ志位氏は、自衛隊活用で戦争容認?~志位氏は米国が好き?立民泉氏も?~

2023-03-18 09:04:56 | 日記

【えっ!実は、共産党・志位和夫はアメリカの回し者だった!?】ガス抜き役のアベトモ志位氏は、自衛隊活用で戦争容認?~志位氏は米国が好き?立民泉氏も?~

 

 

 

■共産が志位氏の辞任求めた党員を除名 「分派活動」と認定

毎日新聞 2023/3/16 

https://mainichi.jp/articles/20230316/k00/00m/010/400000c


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共産党が、志位和夫委員長の辞任を求める著書を出版した古参党員、鈴木元氏(78)を党規約上最も重い除名処分にしていたことが分かった。


鈴木氏が16日、毎日新聞の取材に明らかにした。

党は2月にも党首公選制を主張したジャーナリストの松竹伸幸氏を除名処分としている。


鈴木氏は1月に「志位和夫委員長への手紙」(かもがわ出版)を出版。

著書の中で「新しい指導部に党の改革を委ねるべきだ」などとして、志位氏の辞任や党首公選制の導入などを主張。


鈴木氏によると、処分は3月15日に党京都府委員会が決定し、16日に党中央委員会が承認。

松竹氏と同時期に著書を刊行したことなどを「分派活動」と認定したことが処分の理由だという。


鈴木氏は「全くもって不当な処分だ。国民から批判を浴びるだろう」とし、近く記者会見を開き、党側に撤回を求める意向だ。


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共産が志位氏の辞任求めた党員を除名 「分派活動」と認定
毎日新聞 2023/3/16 
https://mainichi.jp/articles/20230316/k00/00m/010/400000c

 

 

 

 

 

 

 

■共産・志位和夫委員長、同期安倍元首相を追悼「同時代を生きたものとして、とても悲しく、寂しい」

日刊スポーツ 2022年7月8日

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202207080001172.html


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共産党の志位和夫委員長(67)は8日、銃撃のため67歳で死去した、衆院議員同期の安倍晋三元首相を追悼するコメントをツイッターに寄せた。


志位氏は「安倍さんと私とは、政治的立場を異にしておりましたが、同じ年に生まれ、衆議院当選も同期であり、同時代を生きたものとして、とても悲しく、寂しい思いです。重ねて深くお悔やみを申し上げます」とコメントした。


また、名古屋で記者団に語ったコメントとして、「回復を願っておりましたが、安倍元首相のご逝去の報に接し、たいへんに残念です。心からの哀悼の意を表します。言論を暴力で封殺した蛮行は、民主主義に対する挑戦であり、深い憤りをもって糾弾します。この蛮行が民主主義が最も尊重されるべき選挙中に行われたことは許せません」とも記した。


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共産・志位和夫委員長、同期安倍元首相を追悼「同時代を生きたものとして、とても悲しく、寂しい」
日刊スポーツ 2022年7月8日
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202207080001172.html

 

 

 

 

■共産党・志位和夫委員長「台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する」平和的話し合いを

日刊スポーツ 2022年8月5日

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202208050001063.html


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日本共産党の志位和夫委員長(68)は5日、「台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する」と発表した。


中国がペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として2日から台湾近海で軍事演習を始め、4日に台湾周辺6カ所の海域で実弾演習を行い、日本の排他的経済水域内を含む近海に複数の弾道ミサイルが着弾したことを重くみた。


昨年4月に志位委員長は、「台湾問題の解決のためには、台湾住民の自由に表明された民意を尊重すべき。非平和的な手段は断固として排されるべきであり、中国が台湾に軍事的圧力・威嚇を強化していることに、強く反対する」と、表明してきた。


今回この立場から、地域の平和と安定に逆行する、中国の台湾に対する軍事的威嚇の強化に強く抗議し、その中止を求めた。


また、「米国がこの間、台湾問題への軍事的関与を強化しており、日本政府が米国に追従する姿勢をとっていることは、台湾問題をめぐって軍事対軍事の悪循環に陥る危険をはらんでいる。わが党は、日米両国が、台湾問題に軍事的に関与する方向に進むことにも、断固として反対する」とも述べた。


台湾問題の解決については、あくまでも平和的話し合いで行われるべきと、重ねて強調した。


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共産党・志位和夫委員長「台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する」平和的話し合いを
日刊スポーツ 2022年8月5日
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202208050001063.html

 

 

 

 

■共産、「有事に自衛隊」繰り返し発信 参院選意識、危機対応をアピール

時事通信 2022年04月14日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022041300930&g=pol


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共産党の志位和夫委員長が、日本有事の際に自衛隊を活用する方針を、繰り返し発信している。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本周辺の安全保障環境に対する懸念が強まる中、同党としても夏の参院選をにらみ、危機対応に万全を期す姿勢をアピールする狙いがある。

ただ、自衛隊を憲法違反とする同党の立場との矛盾を指摘する声もあり、どこまで国民に浸透するかは不透明だ。


・自衛隊活用批判に反論 志位氏


「急迫不正の主権侵害が起こったときはあらゆる手段を行使する。当然、自衛隊にも頑張ってもらう」。

志位氏は13日、党綱領を解説した自著「新・綱領教室」の出版に関する記者会見で、改めて持論を展開した。


同著は、2000年の党大会でこの方針を決定したと強調。「国民の多くが(他国に攻められる)不安を持っている間は自衛隊をなくさない」とも明記した。


志位氏が発信を強めるのは、ウクライナ危機が発生して以降、有事をめぐる同党の姿勢を不安視する向きが少なくないためだ。

党関係者は「心配や疑問を持つ支持者がいる。改めて説明する必要があった」と明かす。


もっとも、党綱領で「自衛隊の解消」を掲げつつ、有事にその活用を訴える姿勢には、「ご都合主義」(日本維新の会の松井一郎代表)との批判が絶えない。


志位氏は会見で「批判は的外れだ」と反論。

その上で、共産党の安保政策に理解を求めた。


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共産、「有事に自衛隊」繰り返し発信 参院選意識、危機対応をアピール
時事通信 2022年04月14日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022041300930&g=pol

 

 

 

 

■自衛隊発言、党方針と一致 志位氏

日本経済新聞 2022年4月10日

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA102FO0Q2A410C2000000/


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共産党の志位和夫委員長は10日、東京都内で講演し、有事の際には自衛隊を活用するとの自身の発言は党の方針と一致していると強調した。

自衛隊を憲法違反とする共産の立場と矛盾があるとの批判には「全く的外れだ」と反論した。


志位氏は自身の発言に関し、2000年の党大会で公式に決定し、綱領に書き込んでいると説明。

「急に言い出したことではない」と語った。


平和主義を定めた憲法9条を巡っては「無抵抗主義ではない。個別的自衛権は存在するし、必要に迫られた場合は国の独立と国民の命を守るのは当然だ」と述べ、党の安全保障政策に理解を求めた。〔共同〕


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自衛隊発言、党方針と一致 志位氏「批判は的外れ」
日本経済新聞 2022年4月10日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA102FO0Q2A410C2000000/

 

 

 

 

■共産党・志位氏、自衛隊巡る主張が“今までと違う”指摘に反論 「都合良すぎ」「理論破綻」批判の声も

リアルライブ 2022年04月08日

https://npn.co.jp/article/detail/200020688


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日本共産党の志位和夫委員長が8日、自身の公式ツイッターに投稿した内容が話題となっている。


志位委員長は『読売新聞オンライン』が同日に報じた「共産・志位委員長、主権侵害あれば『自衛隊使い命と主権守る』…自民『今までと180度違う』」とのニュースを引用し、「自衛隊をすぐになくすという方針でなく、段階的解消という方針をとっており、その過程で侵略を受けたら活用すると言明してきています」とツイートした。


さらに「『綱領と違う』と非難する前に綱領をよく読んで」と注文をつけた。


同記事によると、志位委員長は7日に開かれた党の会合で「『急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ』と述べた」とし、自民・公明与党からは「今まで言ってきたことと全く違う」と批判の声があるようだ。


共産党の綱領の「民主主義革命と民主連合政府」の章には「国の独立・安全保障・外交の分野で」として、次の文がある。
 

「自衛隊については、海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」


このように、綱領では自衛隊の解消を位置付けており、志位委員長が話した「自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」との内容とは異なる方針である。

これに対し、綱領で述べているのは段階的解消を指し、存在している間は自衛隊を活用すると述べたまでで、矛盾はないと主張しているようだ。


このツイートにネット上では「言い訳にほかならない」「都合が良すぎ」「中国、ロシア、北朝鮮に囲まれた日本で、自衛隊を段階的に解消していくのか?」「理論破綻だ」「段階的解消で自衛隊が無くなった場合、その時は誰が日本を守るのか」という厳しい声が相次いでいる。


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共産党・志位氏、自衛隊巡る主張が“今までと違う”指摘に反論 「都合良すぎ」「理論破綻」批判の声も
リアルライブ 2022年04月08日
https://npn.co.jp/article/detail/200020688

 

 

 

■「憲法違反の存在」からシレッと修正?共産党・志位委員長の自衛隊発言が話題

SAKISIRU 2022年04月08日

https://sakisiru.jp/25301


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共産党の志位和夫委員長が7日、党本部での会合で「急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」と述べたことが、ネット上で大きな話題となっている。


志位氏の発言は同日夕方から報道各社で速報。このうち読売新聞(8日)によると、自衛隊の解消を掲げる共産党の綱領と矛盾しているとの批判が出ているという。

 

・22年前の決議「自衛隊が憲法違反の存在」


その細野氏が指摘する共産党綱領とはどのようなものだったのか?


共産党は2000年の党大会で党綱領の一部を改訂し、「自衛隊の段階的解消」の方針を決めた。

2000年11月に行われた「日本共産党第22回大会」で次のような決議がなされた。


憲法九条にてらすならば、自衛隊が憲法違反の存在であることは、明らかである。

世界でも有数の巨額の軍事費をのみこみ、最新鋭の現代兵器で武装した軍隊を、「戦力ではない自衛力」などといってごまかす解釈改憲は、もはや到底なりたたない。


自衛隊を「段階的解消」の方針を定めた理由について、2003年7月に行われた「日本共産党創立81周年記念講演会」で党中央委員会議長(当時)の不破哲三氏は次のように述べていた。


日本の憲法第九条には、日本は戦力を持たない、それからまた、武力行使はしない、武力による威嚇もしない、国際紛争の解決に武力は使わない、こういうことが明記してあります。


この条項に照らしていえば、自衛隊をもっとも強く擁護する人でも、いまでは自衛隊が戦力であることを否定する人はいません。

その点からいっても、いまの自衛隊のあり方、ついに海外派兵までやるようになった現状が憲法違反であることは明らかであって、自衛隊を違憲の存在だとするわれわれの立場は少しも変わりません。


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「憲法違反の存在」からシレッと修正?共産党・志位委員長の自衛隊発言が話題
細野氏「党綱領との整合性は?」ネット民「都合の良い時だけ頼るな!」
SAKISIRU 2022年04月08日
https://sakisiru.jp/25301

 

 

 

 

■「皆がまとまれば総理をやる」共産・志位委員長が総理への意欲を明言…一方で「中国は不誠実」と批判

BSフジLIVE プライムニュース 2019年12月23日

https://www.fnn.jp/articles/-/623


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・野党連合政権が成立した時、志位委員長は総理を目指すのか


反町理キャスター:現在の野党による連立政権ができた場合、共産党の参加は? 閣僚は出すのでしょうか。それとも閣外協力になりますか?


日本共産党 志位和夫委員長:今から言うつもりはありません。


反町理キャスター:志位さん、総理狙っています?


日本共産党 志位和夫委員長:狙っていません。それは野党第一党の役割だから。


反町理キャスター:しかし、(1993年の政権交代時に野党第一党ではなかった)細川護熙さんだって総理になっていますよ。「日本をこうするべき」と思うのなら、どうなんですか。


日本共産党 志位和夫委員長:皆さんに言われれば、皆が(志位さん頼みますと)まとまったときにはやりますよ、いくらだって。

 

・政権担当を意識する上で、「天皇制」「自衛隊」「消費税」は?


反町理キャスター:その場合の基本的な政策について。まず天皇制についてはどうですか。


日本共産党 志位和夫委員長:今の制度に手を付けて変えるということは考えていません。我々はもともと、天皇が「国政に関する権能を有しない」ということも含め憲法の全条項を守るということを大切にしています。


反町理キャスター:自衛隊はどうですか?


日本共産党 志位和夫委員長:党の立場としては、自衛隊は憲法と両立しないということ。でも、この立場を政権の中に持ち込む気はありません。


反町理キャスター:えっ、どういうことですか?


日本共産党 志位和夫委員長:持ち込んでは一致しませんから。私たちが作る野党連合政権の態度として、政権の中で自衛隊違憲論を取れと主張するつもりはない。ただ、2015年の安保法制を白紙にし、集団的自衛権は行使できないようにします。そこは一致している。


反町理キャスター:消費税については。現状、野党の姿勢は皆バラバラに見えます。


日本共産党 志位和夫委員長:消費税が10%になり、大不景気が起こっています。まず5%に下げ、将来の廃止に向けて話し合っていきたい。足並み揃えるために努力を。


反町理キャスター:その5%分にあたる11兆円という財源はどこから持ってくるのでしょう?


日本共産党 志位和夫委員長:富裕層を対象に最高税率を引き上げる。安倍政権が減らした法人税も戻します。また軍事費もイージス・アショアや辺野古といった部分にメスを入れます。国債に頼って減税というのは理解されない。

 

・日本共産党が16年ぶりに綱領改定。中国との関係は?


長野美郷キャスター:日本共産党の中国との向き合い方について。志位委員長は先月の党中央委員会の総会で、以下のように発言されています。「中国公船による尖閣諸島の領海侵入などが激増、常態化している。両国関係の正常化を喧伝しながら領海侵犯を常態化させるというのは極めて不誠実な対応だ」。また香港情勢などについても、中国批判の発言が目立っています。


日本共産党 志位和夫委員長:現在の中国には大きく二つの問題がある。ひとつは新しい覇権主義。これが表れているのは核問題。かつては廃絶を主張し核兵器禁止条約を唱えていたが、この10年はアメリカとともに廃絶に反対している。次に東シナ海・南シナ海における覇権主義的振る舞い。海保による、領海侵入を含む接続水域への入域の最新データでは2019年に入ってのべ1053件と過去最多。この間に日中首脳が相互往来して日中関係が戻ったと言っている一方で、こんなことをしているのは不誠実です。
もうひとつは香港・ウイグルなどの深刻化する人権問題。人権問題は国内問題ではなく、国際問題です。11月14日に日本共産党は香港での弾圧を中止すべきだと声明を出し、中国政府にも伝達しました。


反町理キャスター:中国に対して人権問題についての圧力をかけることはできないか。


日本共産党 志位和夫委員長:アメリカのように経済問題と絡めて圧力をかけるのでなく、国際世論によって人権蹂躙が間違っていると突きつけていく。国として措置を取り始めるとエスカレートしていくから良くない。


反町理キャスター:尖閣の問題についても「来るな」って言うだけですか?


日本共産党 志位和夫委員長:今の日本政府はそれも言っていないじゃないですか。


反町理キャスター:言っているでしょう。


日本共産党 志位和夫委員長:言っていないですよ。習近平氏の国賓訪問を控えて言わずにいる。日中両国首相が会った際の記録にも、尖閣の領海侵犯に抗議してやめなさいと言った記録がない。香港の弾圧をやめろとも言わない。尖閣は日本の領土問題。香港はすぐ近くの国の人権問題。これぐらい言わなくてどうするのか。


反町理キャスター:習近平の国賓来日には、日本共産党としては反対ですか? 国賓となると天皇陛下がお迎えして歓迎することになるが、それは皇室の政治利用にあたるか。


日本共産党 志位和夫委員長:コメントが難しい問題です。ただ1989年の天安門事件を国際社会が糾弾する中、1992年の天皇訪中でそれが緩和されるということがあった。これを繰り返してはいけない。今回については、国賓で招くことありきで、日本政府が中国に言うべきことを言わないのが大問題だ、改めなさいとまで言っておきます。


(BSフジLIVE「プライムニュース」12月19日放送分より)


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「皆がまとまれば総理をやる」共産・志位委員長が総理への意欲を明言…一方で「中国は不誠実」と批判
日本共産党「綱領」改定と野党連合政権への道筋
BSフジLIVE プライムニュース 2019年12月23日
https://www.fnn.jp/articles/-/623

 

 

 

 


■日本共産党・志位和夫委員長が習近平・中国共産党を痛烈批判

NEWSポストセブン 2021.03.01

https://www.news-postseven.com/archives/20210301_1638001.html?DETAIL


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中国政府の覇権主義的行動が、どんどんエスカレートしている。


2月1日、海上警備にあたる海警局に武器の使用を認める「海警法」を施行。海警局の船舶が、沖縄県石垣市の尖閣諸島周辺の領海への侵入を繰り返している。


こうした動きへの菅政権の対応が“弱腰”であると厳しく批判しているのが、日本共産党の志位和夫・委員長だ。


志位氏は2月26日発売の『週刊ポスト』でインタビューに応じ、中国共産党の対外姿勢に強い警戒感を表明するとともに、日本政府が誤った対応を取っていることが問題をより深刻にしていると追及した。


もともとは、ともに1920年代にコミンテルン(共産主義インターナショナル)の指導のもとで生まれた中国共産党と日本共産党だが、両者の関係は複雑だ。


1960年代後半以降、中国で文化大革命が進められると、日本共産党は「宮本(顕治・書記局長=当時)修正主義集団」と批判の対象となり、両党の関係は長く断絶していた。


1998年からは不破哲三・委員長(当時)のもと交流が再開したものの、それ以降も「批判すべきことは批判してきた」と志位氏は語る。


「私たち日本共産党は、節目節目で中国政府に対して直接ものを言ってきました。私自身が発言したものだけでも、チベットの人権問題、(民主化運動でノーベル平和賞を受賞した)劉暁波氏の投獄問題、南シナ海や東シナ海での覇権主義的行動、香港やウイグルでの人権抑圧など、問題が起きるたびに、是正を求めてきました。しかし、彼らは批判を受け入れる様子がない」(志位氏)


緊張状態が続く尖閣諸島についても、「そもそも日中国交正常化の時の交渉に問題があった」と指摘する。


「尖閣諸島の問題は、1972年に当時の田中角栄・首相と周恩来・首相が日中共同声明を出すにあたって議論をしています。その際に周氏が『いまこれを話すのはよくない』として“棚上げ”を主張し、日本側は事実上同意してしまった。日本政府は尖閣諸島の領有権について、この時にはっきりと主張するべきだったのです。日本の外務省は簡単な記録しか表に出していませんが、中国側は詳しい議事録を出しています。そこでは、日本側が何も言っていないということが明確になっています。中国側が初めて公式に領有権を主張したのは1971年のことです。その翌年に国交正常化となったわけですが、交渉の際にはっきりとものを言わないだらしない態度をとったことが、現在に至るまで尾を引いています。正面切って、尖閣諸島は日本の領土であるという国際法的、歴史的な根拠をぶつければ、争う余地がない問題のはずです。にもかかわらず、日本政府はずっとそれをやってこなかった」(志位氏)


江沢民氏、胡錦涛氏、習近平氏ら歴代の国家主席とも会談した経験のある志位氏は、「中国共産党はたいへんに大きな政党だが、正論で向かってこられることを嫌がるところがある」と指摘する。

 
「だからこそ、事実と道理と根拠を示して述べ、国際社会の同意を得ることが重要になる。日本政府は弱腰の態度を改めて、今こそ言うべきことをきちんと言わなければならない」(志位氏)


保守政党であるはずの自民党が政権与党の座にありながら、菅義偉・首相や茂木敏充・外相、二階俊博・党幹事長らが“対中べったり”にしか見えない外交スタンスを取り、革新政党である日本共産党トップがそれを叱るという、あべこべな構図である。この国の政治の歪な姿が浮き彫りとなった。


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日本共産党・志位和夫委員長が習近平・中国共産党を痛烈批判
NEWSポストセブン 2021.03.01
https://www.news-postseven.com/archives/20210301_1638001.html?DETAIL

 

 

 

 

 

■共産「米政権と立場一致」

産経新聞 2021/10/24

https://www.sankei.com/article/20211024-BXKM4KMX2FKLBEG3XD72PYCTHA/


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共産党の志位和夫委員長は24日のNHK番組で、連邦法人税率引き上げなど企業や富裕層への増税分を成長戦略に充てる方針を示す米バイデン政権を引き合いに、富裕層や大企業への課税強化を訴えた。

「共産党と米政権の立場は一致している。日米協調で進めていくことが大事だ」と述べた。

共産は党綱領で米国を「アメリカ帝国主義」と表現し、批判的に捉えていることが多い。


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共産「米政権と立場一致」 富裕層課税強化訴える
産経新聞 2021/10/24
https://www.sankei.com/article/20211024-BXKM4KMX2FKLBEG3XD72PYCTHA/

 

 

 

 

 

 


■志位委員長が米国から帰国

核兵器・米軍基地――日本国民の声を世界に伝える

「しんぶん赤旗」2010年5月10日

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-05-10/2010051001_01_1.html


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4月30日から米国を訪問していた志位和夫委員長・衆院議員を団長とする日本共産党の訪米団が9日午後、帰国しました。


成田空港に到着した志位氏は、訪米をふりかえって、「核兵器のない世界」を願う被爆国・日本国民の声と、「基地のない沖縄」を願う県民・国民の声を、国際社会と米国に伝えるという「二つの仕事ができたと思う」とのべました。


「核兵器のない世界」という問題では、訪米団はNPT(核不拡散条約)再検討会議に要請文を提出し、「核兵器廃絶のための国際交渉を開始する合意をつくる」ことが、いま求められる核心中の核心の問題であることを訴え、会議主催者、国連関係者、各国政府代表団などと会談を重ねました。

志位氏は、「私たちのめざす方向と、世界の大勢が一致することが確認できた」と感想を語りました。


沖縄の普天間基地問題が、重大な国政上の焦点となるもとでの訪米となりましたが、志位氏は、米国政府、連邦議会議員などとの会談、全米法律家協会主催の集いなどで、「県内への新基地建設は絶対に許さないという県民の総意はもはや揺るがぬものだということを伝え、この問題の解決の道が無条件撤去しかないという私たちの主張を伝えた。この点でも責任を果たせたと思う」と話しました。


同時に、志位氏は、日本共産党と米国との関係について、「立場に大きな相違点があっても、意見交換を今後も続けようという点で一致したことは重要だ。米連邦議員との一連の懇談でも、今後も意見交換を続けようということになった。米国は、太平洋をはさんだ重要な隣国だ。そうした国との交流が、第一歩だが開始されたということは、大切なことだと思う。今後も大いに発展させたい」とのべました。


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志位委員長が米国から帰国
核兵器・米軍基地――日本国民の声を世界に伝える
「しんぶん赤旗」2010年5月10日
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-05-10/2010051001_01_1.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■共産・志位委員長「日本有事の際は自衛隊を活用」

日テレNEWS 2022年4月14日

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000251526.html

 

 


■日本共産党委員長、中国共産党を批判する

中国は「海警法」を撤回せよ!

文藝春秋 2021/04/09 

https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h2306

 

 

 


■『アメリカを訪問して』志位和夫【著】

新日本出版社(2010/06発売)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784406053785

 

 

 

■「戦争反対」投げ捨てる共産党 改憲投票法推進の立民と共闘 中国侵略戦争情勢で大裏切り

週刊『前進』(2021/06/14)

http://www.zenshin.org/zh/f-kiji/2021/06/f31980301.html

 

 

 

■共産党は安保条約も容認し「日米共同」で戦争するのか 国会闘争への大裏切り許すな

週刊『前進』(2015/11/02)

http://www.zenshin.org/zh/f-kiji/2015/11/f27040203.html

 

 


■【立憲泉代表はアメリカと自民党の回し者なのか?】

泉代表ら、エマニュエル米国大使と懇談

立憲民主党 HP 2022年10月9日

https://cdp-japan.jp/news/20221009_4570

 

 

 

■泉健太 立憲民主党代表 Twitter

2022年10月20日

「昨夜はアメリカ大使館の独立記念日レセプションへ。」

https://twitter.com/izmkenta/status/1582869362071207942

 

 

 

■反撃能力保有、立民が一部容認へ

共同通信 2022/12/13

https://nordot.app/975377699404447744

 

 

 


■【米国の戦略なのか?与野党の連立で戦争に突き進む、親米イスラエル政権】

驚きあったイスラエルの連立政権

朝日新聞 2021年6月14日

https://www.asahi.com/articles/ASP6G2JHPP6FUHBI00P.html

 

 

 

■【米国の戦略なのか?与野党の連立で戦争に突き進む、親米イスラエル政権】

イスラエル、米を後ろ盾にガザへの空爆を継続

https://web.fisco.jp/platform/focus/0010320020210518002

 

 

 

■運命か偶然か 立憲・泉代表、岸田首相や志位委員長と「同じ誕生日」

朝日新聞 2021年12月3日

https://www.asahi.com/articles/ASPD26FYKPD2UTFK01B.html

 

 

 


■志位和夫はCIAである!【左翼を反米にしない任務である】

gooブログ 2018-03-06 田代照夫 元歴史館職員 ♪高校生のブログ♪柏発信

https://blog.goo.ne.jp/j4goocast/e/98052b93e1dbebca802ac4f1f011013f

 

 

 

■志位和夫ちゃんはアメリカが好きで好きで!親米なんです

gooブログ 2017/12/11 田代照夫 元歴史館職員 ♪高校生のブログ♪柏発信

https://blog.goo.ne.jp/j4goocast/e/772cdc9fc4f4d4de0150d2ad219d8453

 

 


【『緊急事態条項』たった数人議論で戦争へ?!】9条改憲より恐ろしいナチスの手口・緊急事態条項!「恐ろしいことが着々と」国民主権が自然死する~日中戦争させたい黒幕米国~

2023-03-17 07:35:46 | 日記

【『緊急事態条項』たった数人議論で戦争へ?!】9条改憲より恐ろしいナチスの手口・緊急事態条項!「恐ろしいことが着々と」国民主権が自然死する~日中戦争させたい黒幕米国~

 

 

■「緊急事態」条文化、協議入りへ 維新・国民7日幹部会談

時事通信 2023年03月06日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600887&g=pol


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日本維新の会と国民民主党は7日、国対委員長会談を行う。

憲法改正を巡り、大規模災害時の国会議員任期延長など「緊急事態条項」の条文案づくりの検討開始で合意する見通し。

維新の馬場伸幸代表が協議を呼び掛けていた。


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「緊急事態」条文化、協議入りへ 維新・国民7日幹部会談
時事通信 2023年03月06日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600887&g=pol

 

 

 

■維新・国民など、緊急事態条項の条文案を共同策定へ

朝日新聞  2023年3月9日

https://www.asahi.com/articles/DA3S15576351.html


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日本維新の会、国民民主党、無所属議員の衆院会派「有志の会」の2党1会派は8日、憲法に緊急事態条項を新設するための条文案づくりに向けて、実務者協議を始めた。

3月中にとりまとめ、憲法審査会で提案する方針。

憲法改正に前向きな野党勢力が結集することにより、改憲議論を加速させる狙いがある。


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維新・国民など、緊急事態条項の条文案を共同策定へ
朝日新聞  2023年3月9日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15576351.html

 

 

 


■緊急事態条項めぐり議論 「条文案作成」に維新・国民民主など着手 衆院憲法審

東京新聞 2023年3月9日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/235609


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衆院憲法審査会は9日、今国会2回目の自由討議を行い、与野党が憲法への緊急事態条項の新設を巡って意見を交わした。

自民党は論点整理の議論の加速を訴え、改憲を目指す3会派は条文案作成を主張。

立憲民主党や共産党といったリベラル系の野党は改憲しなくても現行憲法下で有事に対応できると反論した。


自民党の新藤義孝氏は緊急事態時の任期延長について「上限を1年とし、再延長も可能とするのが合理的だ」と提案。

内閣に国会が議決していない予算の執行と法律の制定を認めることなど八つの論点の資料を配布し、議論するよう各党に促した。


公明党の北側一雄氏は、2011年3月の東日本大震災を受けて地方選挙が延期されたことに触れて「巨大地震が起こった時は被災地だけでなく、全国的に国政選挙などできない」として、任期を延ばす規定の必要性を訴えた。


日本維新の会と国民民主党、無所属議員でつくる「有志の会」は、月内に緊急事態条項の条文案をとりまとめる方向で実務者協議を始めたと説明。

国民の玉木雄一郎氏は、審査会の議論加速に「寄与したい」と意欲を示した。


一方、立憲民主党の奥野総一郎氏は、衆院が解散されていても参院で緊急集会を開催できると指摘した上で「非常時でも国会をまず動かすべきだ。緊急事態条項を設けるまでもなく、現在の制度でかなりのことができる」と主張。


共産党の赤嶺政賢氏は「『緊急事態』と称して政府に権力を集中させ、国民の権利制限を強化しようとしている」と批判した。(佐藤裕介)


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緊急事態条項めぐり議論 「条文案作成」に維新・国民民主など着手 衆院憲法審
東京新聞 2023年3月9日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/235609

 

 

 

 

■倉田真由美氏 “緊急事態条項”3月中に条文案取りまとめを警戒「恐ろしいことが着々と」

東スポWEB 2023年3月12日

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/256654


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漫画家の倉田真由美氏が12日、ツイッターを更新。

着々と進む「緊急事態条項」に警戒感を示した。


日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」は8日、緊急時の国会議員の任期延長、憲法改正など「「緊急事態条項」についての初会合を開き、3月中に条文案をまとめる方針で合意した。


緊急事態条項は東日本大震災の後、平成24年に自民党が発表した憲法改正草案に盛り込んだもの。

草案では総理大臣が緊急事態を宣言すれば内閣が法律と同じ効力を持つ政令を定め、国会の承認は事後に得ることにななる。


戦争やテロ、大規模災害に対処するため、政府の権限を強化する規定だ。

維新の音喜多駿政調会長は「スピード感を持ってとりまとめ、憲法審査会に示せるよう努力したい」と話している。


倉田氏はこの経緯を報じる産経新聞の記事を引用した上で「恐ろしいことが着々と進んでいる」と指摘。


続けて「『スピード感をもって』というが、こんな重大事項、充分過ぎるほどの時間をかけて議論し国民に説明していくのが当たり前。早くやってしまえ、という類のものではない」と警戒感をあらわにしている。


緊急事態条項は「政府に権力が集中しかねない」「内閣に独裁権を与えるに等しい」など反発の声が出ている。


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倉田真由美氏 “緊急事態条項”3月中に条文案取りまとめを警戒「恐ろしいことが着々と」
東スポWEB 2023年3月12日
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/256654

 

 

 


■自民改憲草案の怖さとは…意見広告150本の弁護士が語る

日刊ゲンダイ:2016/10/24

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192194


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発明対価を争った青色LED訴訟を勝ち取り、長者番付に名を連ねた百戦錬磨の弁護士・升永英俊さんが、賛同者とともに新聞各紙にたびたび意見広告を出している。


その数、150本以上。1票の格差是正の訴えに始まった意見広告は、憲法改正にテーマを広げている。

ズバリ指摘しているのが、自民党の改憲草案に並べられた緊急事態条項や言論の自由を奪う怖さだ。

 

・ヒトラー独裁にも“緊急事態”は利用された

 

――改憲草案を批判する意見広告を出そうと思われたきっかけは?

 

改憲草案98条、99条で戦争や内乱、大規模災害が発生した場合に首相は「緊急事態宣言」を出せるとしています。
これは9条改正とは比べものにならないほど怖いものなんです。
麻生財務相が「ナチスの手口に学んだらどうかね」などと発言して物議を醸したことがあったでしょう。
僕の頭の中で、緊急事態宣言と麻生発言がリンクした。そうしたら、腹の底から恐怖心が湧き上がってきた。
マスコミが取り上げないので、意見広告を出して世間にその恐ろしさを訴えているんです。

 


――麻生発言というのは、2013年の講演会での「ワイマール憲法がいつの間にかナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気が付かないで変わったんだ。あの手口に学んだらどうかね」ですね。

 

ヒトラーは第1次世界大戦や世界恐慌で疲弊したドイツ経済を立て直し、失業率を改善。
それで、国民の圧倒的支持を背景に1933年3月に全権委任法を成立させ、独裁を完成したとされている。
僕もそう思い込んでいて、民主主義にもリスクが潜んでいる、多数決は危険だと考えていた。
ところが、調べてみると全くの誤解だった。
ヒトラー独裁は、国政選挙での多数決によるものではなかった。

 


――どういうことですか。

 

ヒトラー内閣の発足が33年1月。
その直前の総選挙でヒトラー率いるナチ党の得票率は33・1%に過ぎませんでした。
そこで、ヒトラー政権は大統領に2回の緊急事態宣言を発令させた。
1回目の宣言で報道や言論の自由を停止。
国会議事堂放火事件の直後に2回目の宣言を出し、ほんの数日間で約5000人を逮捕・拘束したのです。
それで一気に独裁政権を樹立した。
33年11月の総選挙でのナチ党の得票率は92・2%という異常な数字に達したのです。

 


――緊急事態宣言を巧妙に利用し、恐怖政治で国政の多数決を仕立て上げた。

 

国会議事堂が焼失したため、全権委任法を成立させた国会はクロル・オペラハウスで開かれました。
オペラハウス周辺や議場代わりの会議場には銃を手にした突撃隊(SA)や親衛隊が配置されていた。
会議場の正面には大きなカギ十字を描いた旗が掲げられていました。
そうした異様な雰囲気の中で採決が行われたんです。
国会の決議と呼べるようなものではなかったんですよ。
緊急事態宣言がそうした異常事態を可能にしたんです。
80年以上前の出来事ですが、いまトルコが置かれている状況はこれと非常に似ています。

 

・“お手本は”とトルコと中国

 

――トルコでは7月のクーデター未遂事件を受けて、エルドアン大統領が、「非常事態宣言」を発令しました。

 

マスコミは「非常事態宣言」と表記していますが、あれは緊急事態宣言そのものです。
それ以降、大規模な粛清を行っている。
まるで魔女狩りです。
3万5000人以上を逮捕・拘束し、8万人以上を免職や停職処分にしたと伝えられています。
エルドアン大統領も緊急事態宣言で独裁政権を確立した。
これが緊急事態宣言の怖さなんです。

 


――それでも、自民党などの改憲派は緊急事態条項を支持しています。

 

改憲派は自然災害に備えるために緊急事態宣言条項を定めた改憲草案98条、99条が必要だと主張しています。
しかし、地震や津波といった自然災害などへの対処は、現憲法で十分に対応できます。
すでに▼災害対策基本法▼武力攻撃事態法▼原子力災害対策特別措置法▼石油コンビナート等災害防止法――が整備されています。
不足があれば補強するなり、新法を制定すればいいのです。
憲法改正は不要です。

 


・広告のために沈黙するマスコミ

 

――最近の意見広告では言論の自由の停止をクローズアップされていますね。自民党改憲草案と中国憲法がソックリだと指摘しています。

 

改憲草案21条1項は表現の自由を認めていますが、2項で〈前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない〉としている。
1項を全否定しているのです。この仕組みは中国の憲法と実質的に同じです。
中国憲法も35条で〈国民は、言論、出版、集会、結社、行進、示威行動の自由を有する〉とし、言論の自由を保障しています。
示威行為やデモまで認めています。
ところが、51条で〈国民は、自由と権利を行使する時は、国家、社会、集団の利益および他の国民の合法的自由や権利を害してはならない〉とうたっている。
つまり、35条を否定しているのです。
自民党改憲草案も中国憲法も「公」を優先しています。

 

――抜け道をつくっているわけですね。

 

改憲草案がそのまま成立すれば、共産党による事実上の一党支配が続く中国と同じような状況が生まれかねません。
中国の国民が直面しているリスクを日本の国民も背負わされる可能性があるのです。
改憲草案21条2項は現憲法が保障する言論の自由を明らかに否定しています。
これは右寄りの人にとっても、左寄りの人にとっても受け入れがたいことでしょう。

 

――自民党が改憲草案で緊急事態条項にこだわる理由は何だとお考えですか。

 

正義感でしょうね。
尖閣諸島をめぐり、中国との緊張が高まっている。
有事が起こった場合のことを絵空事や机上の議論ではなく、本当に真剣に考えているんだと思いますよ。
だから、右寄りの人たちも賛同する。
だから非常に厄介な問題なんです。
でも、これを通したら日本はおしまいです。
アウトですよ。

 

――マスコミがこうした事実を報じないのはなぜだと?

 

政権与党は法人実効税率を29%台まで大幅に引き下げるなど、企業を優遇する政策を取っています。
一部の企業が自公政権の継続を望むのは自然の流れだと思いますよ。
マスコミの収入は広告が柱でしょう。
政権に不利な報道をするマスコミへの広告を止めるとにおわせられたら? 
実際、自民党の若手議員らが集まった勉強会で「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい」「沖縄の2紙は潰さなければいけない」といった趣旨の暴言が平然と吐かれていました。

 

・3000万人の反対で止められる

 

――改憲勢力で3分の2を手にした安倍政権はこの臨時国会で憲法審査会を再始動させます。仮に、国会採決を突破したとしても、改憲には国民投票で過半数の賛成が必要です。

 

投票人が約6000万人。3000万人が反対票を投じれば止められます。
世間が自民党の改憲草案の恐ろしさを知れば、そう簡単に通るわけがありません。
意見広告を繰り返し出せば、阻止するチャンスが膨らむでしょう。
僕はチャンスがないことはやりません。
悲観論からは何も生まれない。
楽観主義者しか結果を出せないと思っています。


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自民改憲草案の怖さとは…意見広告150本の弁護士が語る
日刊ゲンダイ:2016/10/24
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192194

 

 

 

 

■9条改憲より恐ろしい「緊急事態宣言」条項!

福岡の経済メディア NetIB-News 2015年11月13日

https://www.data-max.co.jp/article/7499


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10月下旬に新聞に掲載された意見広告が警告した「緊急事態宣言を可能とする憲法改正の危険性」が来年夏の参院選挙後、現実のものになる危険が出てきた。


安倍首相が11月10、11日の衆参予算員会の国会閉会中審査で、憲法改正の極めて重要な課題として、「緊急事態条項」の必要性を強調したからだ。

自民党は、来年の参院選で与党が77議席以上当選し参院で3分の2以上を占めれば、憲法改正の発議を狙うことができる。


自民党憲法改正草案の緊急事態宣言条項には、「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」とある。

緊急事態が宣言されると、「何人も、法律の定めるところにより」「国その他公の機関の指示に従わなければならない」という内容だ。

 

・独裁国家をつくったナチス・ヒトラーの手口


冒頭に紹介した意見広告は、10月下旬に朝日新聞などに掲載されたもので、「ナチス憲法 あの手口に学んだらどうかね」という麻生太郎財務相の発言を取り上げながら、自民党憲法改正草案の「緊急事態宣言」条項の危険性を訴えていた。

意見広告を出したのは、一人一票の実現に取り組んでいる升永英俊弁護士、伊藤真弁護士らだ。

 

麻生財務相が「学んだらどうか」と言った手口と言えば、ナチス・ヒトラーが、1933年3月、行政府(内閣)に立法権などを与えた全権委任法によって、国民の知らないまま憲法を変えて、独裁国家をつくった歴史が思い浮かぶ。

当時もっとも民主的と言われたワイマール憲法が停止させられ、ナチス・ヒトラーが権力を握った。


だが、ナチスが圧倒的多数を占めたのは、全権委任法の結果だけではない。

 

・ナチスに反対した7割が緊急事態宣言でほぼ全員賛成に!!


升永弁護士は、ナチス・ヒトラーが選挙で圧倒的多数の議席を握った事情を、こう説明する。


「1933年2月28日に、ドイツでは、『緊急事態宣言』が出た。1933年2月28日から数日中に、約5,000人が司法手続きなしで、逮捕・予防禁され、行方不明となった。32年11月6日の選挙では、66.9%の選挙人がナチス以外の政党に投票した。『緊急事態宣言』下、1年後の33年11月12日の総選挙(投票率95%)では、ナチス支持票が、92%であった。すなわち、32年11月6日の選挙ではナチスに反対する政党に投票した、全選挙人の66.9%のほぼ全員が、ナチスを支持した。すなわち、1932年のドイツ人(ただし、32年11月6日の選挙で、ナチスに反対する政党に投票した、全投票人の66.9%に人々)は、ほぼ全員、司法手続きなしの、逮捕・予防拘禁・その後の行方不明を知って、恐怖心と無力感と諦観から、ナチスを支持した」。


つまり、「1933年のドイツ人は、緊急事態宣言下の司法手続きなしの逮捕・予防拘禁・行方不明を知って、心は、折れた」(升永弁護士)のだ。

 

・緊急事態宣言で、国民主権が自然死する


緊急事態宣言が可能となると、言論の自由も、表現の自由も、報道の自由も、デモも封殺される。

9月に成立した安保法にしても、憲法調査会での憲法学者3氏の違憲発言や、SEALDsの国会前デモがなければ、もっと早く無風状態で成立したのは想像に難くない。


安保法案反対の行動ができたのも、表現の自由が日本にあるからだ。

しかし、緊急事態が宣言され、ナチス・ドイツのようになれば、弾圧される覚悟なしには、海外派兵反対もTPP反対も、プラカード1枚掲げられなくなるだろう。


民主主義が機能するには、単に投票権があれば足りるわけではない。

候補者選択を判断する十分な情報が言論の自由、報道の自由によって提供され、容易にアクセスでき、意見表明や、デモなど政治的行動の自由がなければ、民主主義は機能せず、国民主権は、形式上存在しても、自然死する。


護憲派は、長く憲法改正の焦点として「9条を守れ」をスローガンにしてきたが、来年の参院選まで約9カ月の今、緊急事態宣言条項阻止に重点を移すときだ。


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9条改憲より恐ろしい「緊急事態宣言」条項!
福岡の経済メディア NetIB-News 2015年11月13日
https://www.data-max.co.jp/article/7499

 

 

 

 


■ナチ研究の第一人者が看破 自民案「緊急事態条項」の正体

日刊ゲンダイ:2017/09/19

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213557


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「(政治は)結果が大事だ。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくてもだめだ」。


派閥会合でこう発言し、撤回を余儀なくされた麻生太郎副総理。

4年前にも「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に代わった。あの手口に学んだらどうかね」などと、安倍政権の改憲を後押しするためにナチスを例に挙げて批判を浴びた。


ユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)や近隣諸国に侵略して第2次大戦を引き起こしたヒトラーの動機を「評価」し、「手口を学べ」とは正気の沙汰とは思えないが、そのヒトラーが独裁のために乱用したのがワイマール憲法第48条の「大統領緊急措置権」。いわゆる自民党の改憲草案98~99条に規定された「緊急事態条項」だ。

北朝鮮情勢の緊迫化を口実に好戦姿勢を強め、改憲をもくろむ今の安倍政権は、ドイツ近現代史の専門家である東大大学院教授の石田勇治氏の目にどう映っているのか。

 

・麻生発言は国益を損なう

 

――麻生副総理の発言をどう捉えましたか。

 

ナチ・ドイツやヒトラーの歴史の受け止め方というのは、国や地域によって異なるとはいえ、国連総会がアウシュビッツ収容所の解放日にちなんで「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」(1月27日)を定め、人権侵害の再発防止を世界中に呼びかけている。
そんな中で、肯定的とも受けとれる言葉でヒトラーを引き合いに出して自分の考えを伝えようとした。
それも、政権中枢にいる副総理が、2度もです。
今回の失言も全世界に配信されましたから、国益への打撃は大きいと言わざるを得ません。

 

――麻生発言に対して中国や韓国は即座に反発しました。

 

「やはり日本は信用できない国だ」「そういう政治家を選挙で選んだ国民も問題だ」と近隣諸国から指摘されかねません。

 

――ナチ・ドイツを評価する発言の真意はどこにあると思いますか。

 

麻生氏の発言は歴史家が検証してきた史実から乖離している部分も多く、勝手に思い描いたナチ・ドイツのイメージに彼がどんな憧れや共感をもって発言しているのかは不明です。
しかし、「緊急事態条項」を日本国憲法に加えたいと主張する自民党の政治家が「ナチスの手口」を学ぶべきだと公言したことを見過ごしてはなりません。
ナチスは「大統領緊急措置権」すなわち「緊急事態条項」を乱用して独裁への道を開いた。
つまり「ナチスの手口」とは、ずばり「緊急事態条項」のことなのです。

 

――自民党の改憲草案の解説書「Q&A」では「緊急事態条項」を盛り込む必要性について〈東日本大震災における政府の対応の反省も踏まえて〉と述べています。
2015年11月にパリ同時多発テロが発生した際、オランド仏大統領は非常事態宣言を出しました。
日本でも当時、改憲して「緊急事態条項」の規定を盛り込むべき――といった声が出ましたが、どこが問題なのでしょうか。

 

オランド大統領が出した非常事態宣言は、憲法ではなく、法律に基づくものですから、これを持ち出して改憲論議を進めるのは筋違いです。
憲法上の「緊急事態条項」は、国難に直面した際、優れた指導者がきちんと判断してくれることを期待して国民が持つ権利を停止し、あらゆる権力を政府に委ねること。
つまり、性善説に立っています。

 

――あくまでも為政者が誤った判断をしないだろうと信じて一時的に強権力を与えるのですね。

 

しかし、憲法に基づいて政治を行う、立憲主義を止めてしまうわけですから、それまでの民主的な統治形態を放棄してそのまま恒久的な独裁に転じる危険性を秘めている。
憲法で国民の自由を保障したまま、法律によって、緊急時にのみ「例外的に」「一時的に」自由の制限を行うことと、「緊急事態条項」を憲法に書き込むことは大きく異なるのです。
1933年に首相となったヒトラーは、ワイマール憲法48条を徹底的に乱用しました。
例えば、新聞に少しでも批判的な記事を載せたら、たちまち拘束するなど言論統制を進めました。
そして「国会議事堂炎上事件」が起きると、緊急事態を宣言して、国民の基本権を停止しました。
「一時的な措置」だとされましたが、結局、1945年の終戦まで独裁は持続し、ホロコーストに帰着しました。

 


・自民党改憲案は実に乱用しやすい内容

 

――確かに今の日本で政権や政治家に性善説を求めるのは難しいですね。

 

問題が起きても真実はごまかし、国民の目からそらしてばかり。
これから10~30年後、あるいはもっと先にどんな政治家が現れるのかを考えた時、従来のような性善説に立った発想で権力を委ねていいのでしょうか。
仮に日本国憲法に自民党改憲案のような「緊急事態条項」が盛り込まれ、悪意ある政治家、あるいは悪意はなくとも、時の為政者の誤った判断で乱用されたら、取り返しのつかない事態に陥ります。
そんなリスクの高い独裁権力を政府に与える必要はありません。
大災害に備えるためというのであれば、現行の災害対策基本法などを周知徹底し、法律を整備して対応すればいい。
それで十分です。

 

――それでも安倍政権は改憲して「緊急事態条項」を盛り込みたい考えです。
とりわけ最近は北朝鮮のミサイル・核開発の危険性をあおり、世論を喚起するような姿勢が目立ちます。
ナチ・ドイツがワイマール憲法48条を乱用していった時と今の日本の状況は似ているのでしょうか。

 

今の政権を見ていて、確かに政治姿勢やメディアの使い方、ポピュリズム的な対応の部分で危険な兆候が見られます。
しかし、今の日本がナチ前夜の状況なのかと問えば、それは違う。
なぜなら、日本国憲法のなかに「緊急事態条項」が存在しないからです。
仮に日本国憲法に自民党改憲案のような権力の集中に対して警戒心の薄い「緊急事態条項」が盛り込まれたら、たちまちナチ前夜のような危機的な状況になるかもしれません。
「ナチスの『手口』と緊急事態条項」の中で憲法学者の長谷部恭男さんと議論したことですが、緊急事態の期間の設定の仕方や司法によるチェックに重きを置いた、米独仏などの「緊急事態条項」と比較すると、自民党改憲案のそれは政権に対して甘い内容、実に乱用しやすい内容なのです。

 

――安倍首相は5月に独自の改憲案を新聞発表し、高村副総裁は来年の通常国会に改憲原案を提出したい意向を示しました。
安倍首相はなぜ、これほどまでに改憲したいのだと思いますか。

 

ひとつには、「アメリカに憲法を押し付けられた」というルサンチマン(恨みつらみ、憤り)でしょうか。
しかし、憲法というのは、世界の人権の歴史とほぼ一緒に発展してきた普遍的なものであって、日本固有なものが必要だという考え方は理解しがたい。
もうひとつは、日本をいざとなったら戦争態勢だってとれる「普通の国」にしたいのでしょう。
「緊急事態条項」は9条の問題とリンクしていると思います。
「緊急事態条項がなければ戦争はできない」と為政者が考えても不思議はありませんから。

 

・ドイツは日本と違って過去の問題を避けなかった

 

―――北朝鮮問題に対し、ドイツのメルケル首相は一貫して「平和外交」を強調し、「圧力を強める」と声高に叫んでいる安倍首相の姿勢とは真逆です。
同じ敗戦国でありながら、依然として中国や韓国とギクシャクしている日本はドイツと何が違うのでしょうか。

 

ドイツは地理的に遠いので、北朝鮮への対応が違うのは当然でしょう。
ただ過去の問題への対応も違います。
ドイツでは1960年代から、ナチ時代を反省する声が出てきました。
どの国も自国の負の部分については目を背けたいもの。
しかし、ドイツでは政治家も国民も、ナチ問題は国の根幹にかかわる深刻な問題として受け止めました。
そして1990年の東西ドイツ統一をきっかけに加害の過去と向き合う公的規範ができあがりました。
一方、日本の場合は、かつての軍部独裁や、南京虐殺、731部隊などの戦争犯罪が提起する問題に、政治家も国民も十分に向き合ってこなかった。
ドイツが日本と異なるのは、そうした過去の問題を避けなかったことです。

 

――「緊急事態条項」を阻止するためにメディアは何をするべきだと思いますか。

 

メディアは単に情報提供するのではなく、アジェンダセッティング(議題設定)もジャーナリズムの重要な役割です。
「緊急事態条項」についても性善説で論じられる問題や危うさをきちんと報じるべきです。
この条項が憲法に書き込まれ、いつか発動されたとき、真っ先に失われるのは言論・報道の自由だと思います。


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ナチ研究の第一人者が看破 自民案「緊急事態条項」の正体
日刊ゲンダイ:2017/09/19
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213557

 

 

 

 

■「思考停止」が生み出す怪物。ヒトラーがドイツ国民を熱狂させたたった1つの技術とは

ZUU online  2021/12/03

https://zuuonline.com/archives/234194


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・「思考停止」が生み出す怪物


人間の脳は、強い脅威を与えられ制御のきかないストレスに晒されると、理性の中枢といわれる前頭前野の働きが弱まり、思考停止に陥ってしまうことが脳科学の研究でわかっている。


また別の研究では、人間の脳には、難しく考えることを嫌う特性があり、短くて刺激的なわかりやすいフレーズを好むこともわかっている。


前述のように、マスコミが大衆誘導をする場合などに頻繁に用いられる手法で、「○○をぶっ壊す」「既得権益」「岩盤規制」「国の借金問題」という短いフレーズだけで意図的に印象を操作してしまうのだ。


この短くてわかりやすいフレーズを繰り返し聞かされることで馴染んでしまえば、脳は簡単にはそれを否定できなくなるのだ。


つまり、私たちを取り巻く状況が「思考停止」の条件を満たしているのである。


現在、私たち人類は新型ウイルスという見えない脅威に晒されている。


「新規感染者数」のニュースを毎日聞かされ、否が応にも「不安」は強まる一方である。

「まん防(蔓延防止)」や「自粛」「不要不急」「時短営業」「リモート」「黙食」といった短いフレーズを互いに使わされ、何とも抗いにくい閉塞感に包まれた日々を送っている。


私たちのストレスは相当深刻な状況にあり、思考停止に陥りやすい条件は完璧に整っているといっていい。


かつて欧州全土を戦争に巻き込み、ユダヤ人を大量虐殺したナチス・ドイツ。

理知的なドイツ民族を蛮行に駆り立てた原因は「思考停止」にあったと私は考えている。


第一次世界大戦後、敗戦国のドイツは巨額の戦後賠償を抱えていた。

そのため経済は崩壊し、ハイパーインフレが国民の生活を襲い、治安は極度に悪化し、飢餓による死者も増加の一途を辿っていた。


ドイツ国民の多くが先の見えない恐怖と失望に晒されていた。

ナチスの指導者ヒトラーは、「思考停止」の国民を「選民思想」とメディアを使って洗脳し熱狂させていったのである。


当時のドイツでは、全国民はラジオから流れるヒトラーのすべての演説を視聴することが義務づけられていた。


国民は繰り返しヒトラーの演説を聞かされ、また新聞や書籍などは検閲され、ナチス政権に不都合な情報や表現は徹底的に排除された。


ヒトラーは著書『我が闘争』(角川文庫 1973)において「プロパガンダ」について以下のように述べている。


「プロパガンダとは、絶え間なく大衆を自らの意のままにすることである。そのためには、都合の悪い情報は遮断しテーマと標語を限定して大衆に伝えること。また、コントロールする大衆に知性を求めないこと、つまり考えさせてはいけない。そして、同じことを何千回と繰り返して伝えることが重要だ」


この手法は政治心理学では「議題設定効果」と呼ばれているもので、国民の関心を特定のものに向けさせ固定化させるのである。


後にナチス台頭の心理的メカニズムを解明した社会心理学者のエーリッヒ・フロムは著書『自由からの逃走』(東京創元社 1952)において次のように解説している。


「大規模な危機が社会を襲った時、人は他者に対して攻撃的になり、権威あるものにすがりたくなる特性を持っている」


ドイツ国民の「思考停止」がナチスを生み出し、「全体主義」という名の「怪物」を跋扈(ばっこ)させる結果を招いたのだ。


そして、現在の日本人もこれと同じ状況にあることを私たちは注意するべきである。

「陰謀論」というレッテルで都合の悪い情報は遮断され、わかりやすいフレーズを毎日繰り返し聞かされている。


つまり、それだけ「議題設定効果」がよく表れているということだ。

「全体主義」という名の「怪物」が完全にでき上がってしまったら最後、崩壊まで突き進まなければ大衆が目を覚ますことはできないのである。

歴史がそれを証明している。


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「思考停止」が生み出す怪物。ヒトラーがドイツ国民を熱狂させたたった1つの技術とは
ZUU online  2021/12/03
https://zuuonline.com/archives/234194

 

 

 

 

 

 

 

 


■自民党の憲法草案を丁寧に読んでみてビックリ、問題は9条以外の部分だった。


2016年10月23日  杉江義浩(ジャーナリスト)


http://ysugie.com/archives/5353

 

 


■コロナ禍で改憲目論む 自民案「緊急事態条項」の正体とは

日刊ゲンダイ:2021/05/07

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/288809

 

 

 

 

 

 

 

■【ホントコ#13】吉田照美・垣花浩志 日本の民主主義が崩壊しようとしている!本当の三権分立とは何か?わかりやすく解説。

▼閣議決定が独裁への道へ!?


YouTube2022/11/30


https://www.youtube.com/watch?v=MRwbDAQlOkA

 

 

 

 

 


■自民党憲法改正案の緊急事態条項が、スターウォーズよりヤバい4つの理由


HuffPost(ハフポスト) 2016年01月04日 内山宙(弁護士)


https://www.huffingtonpost.jp/hiroshi-uchiyama/star-wars-constitution_b_8910388.html

 

 

■なぜ、いま「緊急事態条項」が注目されているのか? 
#みんなのWHY

TBS NEWS 2020/05/03


https://www.youtube.com/watch?v=6SUjXGJtFeU

 

 

 

■独裁「前夜」の危うさ ナチスの手口と緊急事態条項


神奈川新聞 | 2017年8月31日


https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-18155.html

 

 

■緊急事態条項の創設是非で論争激化 人権制限につながる恐れも 衆参憲法審


東京新聞 2022年5月3日


https://www.tokyo-np.co.jp/article/175177

 


■憲法改正による緊急事態条項の創設及び衆議院議員の任期延長に反対する会長声明


日本弁護士連合会 2022年5月2日


https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2022/220502.html

 

 

■緊急事態条項は権力濫用の危険高い 日弁連指摘


exciteニュース 2022年5月6日


https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_000096250/

 

 

■【図解・政治】自民党憲法改正草案のポイント(2016年7月)


時事通信社 2016年7月17日
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_politics20160717j-04-w660

 


■国会前デモもできなくなる!? 憲法21条改正草案の“問題点”

infoseekニュース 2016年7月7日 女性自身

https://news.infoseek.co.jp/article/joseijishin_d24575/

 

 

 

■自民党の改憲草案で憲法はどう変わる?


「政府による戦争をしない決意 が前文からなくなります。」


「「徴兵制」を合憲とする事が可能になります。」


「基本的人権の対価に責任と義務が求められ、基本的人権より国益と社会秩序が優先されます。」


「「政治的な」または「軍事的な」拘束や拷問が可能になります。」


「国会議員などの公人に対する報道の自由が制限されます。」

https://kaikensouan.com/

 

 

■知らなきゃヤバい!緊急事態宣言と緊急事態条項の違いについて

YouTube 2021/05/09

https://www.youtube.com/watch?v=_edzcvB5tik

 


■憲法への新設が議論 「緊急事態条項」の危険性

2022/06/23  サンテレビニュース(兵庫県)

https://www.youtube.com/watch?v=kJklUP1Hhe4

 

 

■伊藤真 弁護士が語る「加憲」の危険性②「緊急事態条項」

2017/10/12

https://www.youtube.com/watch?v=yFTmjgPP59U

 


■『ナチスの「手口」と緊急事態条項』刊行記念 長谷部恭男先生×石田勇治先生 トークイベント

2017/10/03 集英社新書

https://www.youtube.com/watch?v=mNaNof2P3Qw

 

 

■【緊急事態条項】9割の国民が知らない危険な中身

2023/01/19 堤未果 / 月刊アンダーワールド / 公式チャンネル

https://www.youtube.com/watch?v=MMmiuqxuz0s

 

 

■憲法改正 古舘伊知郎が語る緊急事態条項の危険性  報道ステーション  改憲阻止!

YouTube 2022/07/14

https://www.youtube.com/watch?v=VTGrfueq4Ts

 

 


■集団的自衛権、黒幕の米国が考えていること

日米安保体制はますます米国の思うまま

東洋経済オンライン 2014/07/01 高橋 浩祐

https://toyokeizai.net/articles/-/41323

 

 


■現実味を帯びてきた、日本が米中「代理戦争」に利用される日
 
まぐまぐニュース 2016.04.21

https://www.mag2.com/p/news/178858

 

 


■「台湾有事の時、メインで戦うのは日本」アーミテージ発言で露見した米国の“本当の計画”

TOCANA  2022.07.05

https://tocana.jp/2022/07/post_237799_entry.html

 

 


【「子供に食べさせるな」コオロギ給食苦情殺到!】まさか…鶏1500万羽超殺処分、乳牛4万頭殺処分はコオロギを食べさせるため?!~コロナワクチンで大儲けしたビルゲイツ:次の標的は食糧~

2023-03-16 07:55:29 | 日記


【「子供に食べさせるな」コオロギ給食苦情殺到!】まさか…鶏1500万羽超殺処分、乳牛4万頭殺処分はコオロギを食べさせるため?!~コロナワクチンで大儲けしたビルゲイツ:次の標的は食糧~

 

 


■卵不足が深刻…価格は倍に高騰、供給回復は半年後か マクドナルドや崎陽軒では商品の販売中止も

東京新聞 2023年3月7日 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/234995


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「本日の卵は完売しました」。先週末の夕刻、神奈川県内のスーパーに、お知らせの紙が張り出された。


首都圏では、卵が品薄になっているスーパーも目立つ。都内などで店舗を展開するアキダイの秋葉弘道社長は「今のところ取引先に鳥インフルエンザの被害が出ていないため、仕入れは減ってないが、取引先に被害が出たスーパーは仕入れが大幅に減った」とする。


鳥インフルの被害は深刻だ。農水省によると、今季の殺処分数は現時点で過去最多の約1500万羽以上。

全国の飼育数の1割を超える。生産者が、ロシアのウクライナ侵攻などによる飼料高騰で生産を絞っていたところに鳥インフルが直撃、急激な供給難が生じた。


今後も供給不足は続きそうだ。

ひなから卵を産める状態まで鶏を飼育するには半年前後は必要。

野村哲郎農相は3日の会見で鶏卵の供給が戻るまで「大体半年から1年ぐらいかかる」と見通した。


鶏卵の価格高騰も収まる気配がない。

墨田区のスーパーイズミ。棚の卵(Mサイズ)は1パック・338円(3日時点)で、例年の倍に。


五味衛社長(63)は「これほど高いのは40年やっていて初めて」。

仕入れ先が優先的に納入してくれているが「いつ入らなくなるか心配」と話す。

日々の献立に欠かせない卵。女性客(50)も「使用数や頻度を減らしている」と苦しい台所事情を話す。


JA全農たまごによると、鶏卵の卸売価格(東京地区、Mサイズ基準値)は6日時点で1キロ当たり335円。

2月は月平均で1キロ当たり327円と過去最高を記録した。


卵料理の販売業者への影響も大きい。

築地場外市場(中央区)の卵焼き専門店「丸武」取締役の伊藤孝夫さん(75)は「こんなに苦しいのは初めて」と打ち明ける。

「150円前後が普通だった1キロの仕入れ値が倍以上になった」。

光熱費や油の価格も上がる中、卵の入荷が発注量の半分程度に落ち込み、生産量が減少、売り上げも伸び悩む。


商品を販売中止にした企業もある。

日本マクドナルドは「てりたまマフィン」を、崎陽軒も当面「炒飯チャーハン弁当」の販売を休止する。


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卵不足が深刻…価格は倍に高騰、供給回復は半年後か マクドナルドや崎陽軒では商品の販売中止も
東京新聞 2023年3月7日 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234995

 

 

 


■鳥インフルエンザ 1500万羽超処分 最多シーズンの1.5倍に

NHK 2023年3月2日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230302/k10013995891000.html


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鳥インフルエンザで処分されるニワトリなどの数は、今シーズンはすでに過去最多となっていますが、新たに福岡市の養鶏場で発生が確認され、1つのシーズンで初めて、合わせて1500万羽を超えました。

処分されるニワトリの数は、これまでで最も多かった2020年からのシーズンの1.5倍となっています。


鳥インフルエンザは、日本で越冬する渡り鳥によってウイルスが持ち込まれるとされ、例年、秋から春ごろにかけて発生しますが、今シーズンは去年10月28日に岡山県倉敷市と北海道厚真町で、これまでで最も早い時期に確認されたあと、過去にないペースで発生が相次いでいます。

2日、新たに福岡市の養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認され、農林水産省によりますと、今シーズン処分されることになるニワトリなどの数は、合わせておよそ1502万羽となりました。


これまで、処分された数が最も多かったのは2020年の秋から2021年の春にかけてのシーズンの、およそ987万羽でしたが、今シーズンは、すでに1.5倍となっています。


また、これまでに発生がなかった山形県や沖縄県など、6つの県でも確認されるなど、発生箇所の数も25道県の77か所と過去最多となっています。


農林水産省は、全国各地で鳥インフルエンザが発生するリスクが高まっているとして、養鶏場などに対して消毒の実施など対策の徹底を呼びかけています。

 

・3系統のウイルス 早期から野鳥にも広がり 


鳥インフルエンザは渡り鳥によってウイルスが持ち込まれることで感染が広がりますが、今シーズンは早い時期から3つの系統のウイルスが国内各地に持ち込まれ、地域に生息する野鳥にも広がったことから、過去にないペースで発生が相次いでいるとみられています。


茨城県つくば市にある農研機構=農業・食品産業技術総合研究機構は、今シーズン、養鶏場などで発生した鳥インフルエンザについて、最初に発生が確認された去年10月28日からことし1月中旬までに検出された60例のウイルスの遺伝子を解析しました。


その結果、検出されたウイルスは、いずれも高病原性の「H5型」の一種で、▽3年前の2020年からおととしのシーズンにヨーロッパで検出されたもの、▽おととしから去年のシーズンにヨーロッパで検出されたもの、▽おととしに西シベリアや中国で検出されたものの、合わせて3つの系統のウイルスが、日本国内に入り込んでいることが分かったということです。


それぞれのウイルスは、今シーズン国内で発生した当初から、北海道・東北から九州・沖縄までの広い範囲に入り込んでいて、複数の系統のウイルスが見つかった地域もあったということです。


そして、3つの系統のウイルスは、渡り鳥以外の国内にいる野鳥からも検出されているということです。


環境省によりますと、野鳥でも、去年9月25日から3月1日までにハシブトガラスやハヤブサなどで、「H5型」のウイルスへの感染が過去最多の199例確認されていて、研究グループは、渡り鳥に加えて地域に生息する野鳥でも広がっていることが、過去にないペースでの発生につながっているとみています。


農研機構人獣共通感染症研究領域の内田裕子グループ長は「渡り鳥によって持ち込まれたウイルスが国内の野鳥に広がり、環境中にウイルスが拡散したことで、養鶏場などでの感染機会が増え、大規模な発生につながっていると考えている。

北に帰り始めている渡り鳥とともにウイルスも北に移動していくと考えられ、今後、北海道や東北では一層の注意が必要だ。

昨シーズンは、5月まで発生があったことを踏まえて、引き続き警戒してほしい」と話しています。


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鳥インフルエンザ 1500万羽超処分 最多シーズンの1.5倍に
NHK 2023年3月2日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230302/k10013995891000.html

 

 

 


■なぜ最大4万頭の乳牛の殺処分が必要? 元農水省官僚「農政の失敗。それを国民が負担」【WBS】

Yahoo!ニュース 2023/3/2

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b5dfa48eb8b2871a26a7065498dcd1ee5c5f6a


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いま、日本の酪農家が経営の危機にあるのをご存知でしょうか。


北海道の酪農家では、牛乳などの原料となる生乳が余り、廃棄処分をせざるを得ない事態が起きているんです。

そのため、国は1日から生乳の生産抑制のため、乳牛の殺処分に対し1頭あたり15万円の助成金を出します。

なぜ、こうした事態に陥ってしまったのでしょうか。


日本で最も酪農が盛んな北海道。中でも代表的な酪農地帯が十勝地方です。

酪農家からは悲痛な声が上がります。


「今後が心配だよ。かわいい牛を殺してお金をもらうなんて」。

カメラなしを条件に取材に応じた酪農家は悔しさをにじませました。


新型コロナの影響で生乳の需要減少が長期化。収入は得られず、生乳を廃棄しなくてはいけない事態となりました。

さらにウクライナ危機による飼料価格などの高騰でコストは膨らみ、経営危機に陥っているのです。


1月30日の衆院予算委で立憲民主党の逢坂誠二議員は「乳を搾らないでくださいと言われている。加えて乳をまだ搾れる牛を減らしてくださいと言われている」と発言。

岸田総理は「どういったことが可能なのか。農水省に検討させる」と答えました。


しかし、国は、生産を抑制するために3月以降、乳牛を処分すれば1頭当たり15万円の助成金を出す政策をスタート。

22年度の補正予算に50億円分を計上し、年間で最大4万頭の処分を見込んでいます。


なぜこうした事態に陥ったのでしょうか。

元農林水産省の官僚であるキヤノングローバル戦略研究所の山下一仁氏によれば、問題の発端は10年ほど前にさかのぼると言います。


「酪農業界、政府も含めて乳製品の需給調整に失敗した。2014年にバター不足が起きた。足りなければ自由に輸入するのが普通だが、政府は輸入を制限した」


2014年ごろから起きたバター不足。輸入ではなく国産のバターを作るよう、政府は生乳の生産量を増やすための設備投資などに補助金を出し、後押し。多くの酪農家がこれに応える形で生乳の増産に踏み切ったのです。


山下さんはこの判断が間違いだったと指摘します。


「酪農団体は乳製品の輸入に反対。輸入しすぎると牛乳の供給が増えて価格が下がる。そうすると酪農家が大変となり、農水省は批判を受ける。その批判を受けないようにするために十分なバターを輸入しなかった。(国産バターを増やす政策の結果)生乳が余った、したがって牛を淘汰する、税金を使えばいい、ではない。国民が税金を払って需給調整の失敗を国民が負担している。本当はやってはいけないことだ」


山下さんは酪農業界の変革の必要性を訴えます。


「根本的な政策は酪農業界の体質を強化して、価格やコストを下げて世界と張り合うことができるように競争力ある農業、酪農をつくることだ。今の農政はそんなこと全く頭にない」

※ワールドビジネスサテライト


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なぜ最大4万頭の乳牛の殺処分が必要? 元農水省官僚「農政の失敗。それを国民が負担」【WBS】
Yahoo!ニュース 2023/3/2
https://news.yahoo.co.jp/articles/62b5dfa48eb8b2871a26a7065498dcd1ee5c5f6a

 

 

 

 

 

■「子供に食べさせるな」コオロギ粉末給食に苦情殺到 試食2回提供の高校困惑「誤解されている」

Yahoo!ニュース 2023/2/28

https://news.yahoo.co.jp/articles/301f57a85cdaae2e74ce7a1f7c5b6a7e909abdb6


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徳島県小松島市内の県立小松島西高校・食物科が、コオロギパウダーを使った給食を試食で出したところ、「子供に食べさせるな」といったクレームが相次いでいる。


これまで試食を2回行ったが、3回目以降は考えられない状況だという。

今後のたんぱく源として昆虫食がクローズアップされているが、新しい食材への拒否反応は相変わらず根強いようだ。

 

・「上からは、しばらく動かないようにと言われました」


「クレームの電話がすごくかかってきて、上からは、しばらく動かないようにと言われました。状況的に厳しくなければ、使用を継続していこうと思っていましたが、この先は考えられない状況ですね」


食物科長の多田加奈子教諭は2023年2月28日、J-CASTニュースの取材にこう説明した。


その説明などによると、コオロギパウダーを使った給食は、生徒同士が市販の乾燥食用コオロギを食べるゲームをしていたのを見て、多田教諭がその美味しさに驚き、環境を考えるきっかけにと給食導入を考えた。

そして、食用コオロギを手がける大学発ベンチャー企業・グリラス(徳島県鳴門市)からパウダーの提供を得て、22年11月に1回目の試食を行った。


食物科の生徒らが、コロッケに使われるひき肉の代わりにパウダーを使った「かぼちゃコロッケ」を考案して作り、在校生のうち約170人が試食に加わった。

食べるか否かは選択でき、給食を考案した生徒は、最初は抵抗感があったものの、香ばしくて美味しい食材だと感じたという。


食用コオロギが学校給食に使われたのは、これが国内初だとしている。


コオロギパウダーを使った給食については、2月下旬に2回目を実施したうえで、使用を継続するか検討されると一部で報じられた。


ところが、昆虫食については最近、著名人らも含めた議論になっており、批判的な意見も多い。

給食導入について、ネットニュースのコメント欄などでは、「管理栄養士がいるから 大丈夫じゃない?」と認める声もあったが、「アレルギー大丈夫なの?」「給食で出すなんておかしい」などと懸念する声が多かった。

 

・教委「今後どうするかは学校の判断」


食物科の多田教諭は、「今回も、試食という形で2回目を行いました」と取材に答えたうえで、次のように説明した。


「甲殻類のアレルギーはありますので、体質的に難しければ食べないでほしいと連絡はしていました。小中学校の給食とは違い、調理技術を上げるための集団調理で、生徒と先生が調理実習として給食を作りました。1回目を終えて、生徒も慣れてきており、受け入れられない生徒もいましたが、多くの生徒が受け入れてくれました」


しかし、1回目に続いて2回目のときも、「子供にどうして食べさせるのか」といったクレームが相次いだという。

多田教諭は、「新しい食材への風当たりが厳しく、誤解されている状況です。

生徒からのクレームはないですが、報道などで生徒の顔も出ていますので、かわいそうに思っています」と漏らす。


コオロギパウダーを使った給食について、徳島県教委の学校教育課は2月28日、取材に対し、次のように話した。


「小中学校のような学校給食ではなく、専門科目の集団給食として実施しています。生徒がみな一斉に食べるわけではなく、希望する一部の生徒だけが試食しています。大学や企業が安全に食材を提供し、アレルギーについても生徒に説明したと聞いています。高校には、どんな意見が来ているか聞きましたが、今後どうするかは学校の判断になります。教育委員会として、このような給食を進めたり、指導をしたりするものではないと考えています」


県教委にも、「安全性は大丈夫なのか」といった批判的な意見がこれまでに20件ほど来ているという。

「食べたくない人にも食べさせているのか」との問い合わせに対しては、「そうではありません」と説明したとしている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)


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「子供に食べさせるな」コオロギ粉末給食に苦情殺到 試食2回提供の高校困惑「誤解されている」
Yahoo!ニュース 2023/2/28
https://news.yahoo.co.jp/articles/301f57a85cdaae2e74ce7a1f7c5b6a7e909abdb6

 

 

 

 


■料理研究家リュウジ氏「コオロギレシピより牛乳レシピ」 牛を殺せば助成金…酪農家の現状呼びかける

サンケイスポーツ 2023/03/03

https://www.sanspo.com/article/20230303-WHNB67EP2JBSVEBUJLDXKNBHXE/


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料理研究家でユーチューバーのリュウジ氏(36)が2日、ツイッターを更新。

「至高のコオロギレシピより至高の牛乳レシピ作るし食べてほしい」と独自の見解をつづり、反響を呼んでいる。


食糧難となる未来を想定して「コオロギ食」が注目を集めているが、リュウジ氏は「俺は料理研究家だから『世の中が本当に求めている』ならコオロギ料理だってやるけど今はそれより酪農をどうにかしたい」とツイート。


生乳廃棄問題で発表された緊急支援として、牛を早期淘汰した場合、国が助成金を交付するといった内容を取り上げた記事を引用し、「牛乳は捨てられ、牛も減らせと言われているこの状況なら至高のコオロギレシピより至高の牛乳レシピ作るし食べてほしいし世の中もそれを求めてほしい」と訴えた。


3日のツイートでは「捨てられる牛乳と処分される牛を救いたい 牛乳とバターだけでこんなにウマい具なしクリームパスタ作れるんだから」と、牛乳と薄力粉を使ったホワイトソース要らずの『虚無クリームパスタ』レシピを紹介。

「このレシピをSNSで公開した理由はこちらです。皆さん知っていただきたいです」と、同記事を再度紹介し、過去最大の危機を迎えている北海道の酪農農家たちの現状を知らせた。


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料理研究家リュウジ氏「コオロギレシピより牛乳レシピ」 牛を殺せば助成金…酪農家の現状呼びかける
サンケイスポーツ 2023/03/03
https://www.sanspo.com/article/20230303-WHNB67EP2JBSVEBUJLDXKNBHXE/

 

 

 

 

■〈コオロギ食論争に元大臣が警鐘〉「私は食べるべきではないと思っています」元農林水産大臣・山田正彦氏(80)が語るコオロギ食が“ヤバイ理由”とは…

集英社オンライン 2023.03.11

https://shueisha.online/newstopics/114520


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・漢方医学大辞典ではコオロギは微毒


「私はコオロギについては食べるべきではないと思っています。漢方医学大辞典ではコオロギは微毒であり、とくに妊婦には禁忌だとされていますし、昔からイナゴや蜂の子は食べてもコオロギは食べないですよね。少なくとも私は食べません」


山田正彦氏はそう言って、昨今のコオロギブームに警鐘を鳴らす。山田氏と言えば1993年から衆議院議員を5期務め、2010年6月に菅直人内閣で農林水産大臣に就任。

現在は弁護士業のほか、TPPや食の安全、食料安全保障の問題などに取り組んでいる。

この山田氏が、そもそもコオロギの食品としての安全性に疑問があるという。 

 

「2018年9月に内閣府の食品安全委員会のホームページで『欧州安全機関、新食品としてのヨーロッパイエコオロギについてリスクプロファイルを公表』という情報が出されています。

そこには動物衛生と食品安全において、著しいデータギャップが存在していて様々な懸念点が挙げられていました。


『総計して、好気性細菌数が高い』『昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある』『重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある』などです。

この件については様々な議論がされていますが、わざわざリスクの挙げられているコオロギを食べる必要がないと思っています」


コオロギの品種や加工方法に関わらず、これまで食べられてきた歴史がない以上、何が起こっても不思議ではなく、安易に口にするのは「危ない」ことだと指摘する。


「徳島県の高校でコオロギを給食で試食したというのは新しく面白いことのように見えますが、食品安全委員会が出した情報を踏まえると、もう少ししっかり考えなきゃいけないのでは?と思ってしまいますね」

 

・アメリカで全く売れなかったゲノム編集の食品に日本は予算をつけている


また、補助金の噂について尋ねてみると山田氏はこう話す。


「ある国立大学でコオロギのゲノム編集の研究を行っているけど、その研究所にはコオロギ食品で有名な企業のCEOが講師として名を連ねています。この研究に対し国の予算がけっこう使われているはずです(※この企業は『コオロギだからといって多額の補助金が別途出ることはありません』と回答)。ゲノム編集というのは狙った遺伝子を意図的に変化させる技術ですが、まだ未知の部分が多すぎて安全とは言い切れません。2年前に私がアメリカに行った時にある会社がゲノム編集の食用油を売りだしていましたが、今ではその会社の株価が10分の1に下がって、最終的にその食用油は販売中止になっていました。ゲノム編集の食品ってアメリカでは全然売れないんです。そんなものに日本は今、予算をつけてどんどん取り入れようとしているわけです」


ゲノム編集や遺伝子組み換えの危険性については山田氏がプロデュースして撮影されたドキュメンタリー映画『食の安全を守る人々』でも触れている。


「40年前、遺伝子組み換えの研究をやっていた方が、除虫菊の遺伝子をトウモロコシに入れる実験をしたところ、トウモロコシからバラのような棘が生えてきて驚いたそうです。それにインドでは遺伝子組み換えの綿の種や農薬、化学肥料などの購入費用で借金を作ったり、健康被害などに遭った方が20万人以上自殺しています。
かつては遺伝子組み換えの農産物で世界の飢餓を救うと言っていましたが、FAO(国連食糧農業機関)の統計でも結局、人類を飢餓から救っているのは昔ながらのその土地にあった在来種が中心ですよね。だからやるべきはゲノム編集とか遺伝子組み換えとか昆虫食とかっていう話ではないんですよ」 


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〈コオロギ食論争に元大臣が警鐘〉「私は食べるべきではないと思っています」元農林水産大臣・山田正彦氏(80)が語るコオロギ食が“ヤバイ理由”とは…
集英社オンライン 2023.03.11
https://shueisha.online/newstopics/114520

 

 

 

 

■学校給食に続き「昆虫入り機内食」…JAL子会社も「コオロギパウダー」で炎上、直撃に企業は「今後も変更なく提供していく」

週刊女性PRIME 2023/3/1

https://www.jprime.jp/articles/-/27059?display=b


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《子どもにゲテモノ食わすなよ》

《トラウマになって昆虫食苦手になる子のほうが多いのでは?》


徳島県小松島市内の県立小松島西高校・食物科が「コオロギパウダー」を使った給食を試食で出したことを受け、ネット上では批判的な意見が相次いでいる。

 

・学校にはクレームが殺到


「教員の説明によると、生徒同士が市販の乾燥食用コオロギを食べる遊びをしており、それを見かけた教員が口にしたところ美味しさに驚き、コオロギパウダー入り給食の試食を行うことになったといいます。食用コオロギを手がける県内のベンチャー企業『グリラス』からパウダーの提供を得て、昨年11月に1回目、今年2月に2回目の試食を行いました」(スポーツ紙記者)


生徒に出されたメニューは、コロッケに使われるひき肉の代わりにパウダーを使った「かぼちゃコロッケ」。

食物科の生徒らが考案して作り、在校生のうち約170人が試食に加わったという。


試食は強制ではなく生徒の意思で選択できるようになっているが、同校の試みに対しては冒頭のように厳しい声が寄せられている。

クレームの電話も殺到しており、教員は3回目の試食は考えられない状況だとしている。


食糧危機を解決するたんぱく源として注目されている昆虫食だが、近年では、著名人や政治家も含めてネット上で大きな議論になっている。


昨年2月、前出の『グリラス』が開発した「コオロギのミックスナッツあえ」を河野太郎デジタル大臣が試食したというニュースが拡散されると、ツイッターで「コオロギ太郎」がトレンド入りする事態に。


2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆき氏は、海外で虫やナメクジを食べた人物が死亡している複数のケースに触れ、《人間が食べてない虫は、寄生虫や雑菌やアレルギーやら何が起こるかわからないので、食べちゃダメです》とツイート。SNS上では「#昆虫食に反対します」などのハッシュタグ運動も起こっている。


健康上の問題への疑念もあり、未だ多くの人が抵抗感を感じている昆虫食。

批判が集まったのは、小松島西高校だけではなかった。

 

・企業も続々と”コオロギ炎上”


「一部のパン製造メーカーでも食用コオロギパウダーを使用した商品を販売していましたが、“コオロギ給食”の騒動を受けてか、最近になってネット上で嫌悪感を示す人も現れています」(前出・スポーツ紙記者)


給食に始まり、パン製造メーカーにまで飛び火した“コオロギ騒動”。

さらに、ここに来てあの航空会社まで“炎上”している。


「JALこと日本航空の子会社である格安航空会社『ZIPAIR Tokyo(ジップエア トーキョー)』は、昨年7月から『グリラス』と提携してコオロギパウダーを使った機内食を提供していますが、こちらも最近になってネット上で再び取り上げられ、SNSなどで批判が寄せられています。提供されているのは「トマトチリバーガー」と「ペスカトーレ」の2品。前者はバンズとパティに、後者はソースにパウダーを入れているとのことです」(前出・スポーツ紙記者)

 

・炎上について問い合わせると……


同社の公式サイトを確認してみると、確かに写真付きでメニューが紹介されている。

2品とも見た目には何の違和感も感じないが、使用食材の詳細には「食用フタホシコオロギ」の文字が。


ツイッターでは、《無料でも食わない》《二度と乗らない》など、ここでも強い拒絶を示す人が続出しているが、企業はこの事態を把握しているのか。


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学校給食に続き「昆虫入り機内食」…JAL子会社も「コオロギパウダー」で炎上、直撃に企業は「今後も変更なく提供していく」
週刊女性PRIME 2023/3/1
https://www.jprime.jp/articles/-/27059?display=b

 

 

 

 


■昆虫食は人類を救うのか? 私が「コオロギを食べるのは危険」だと思う理由

日刊ゲンダイ:2023/02/18 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/318914


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今、私たちはコオロギを食べるように仕向けられています。

すでに日本の給食でコオロギが使われ始めましたが、給食に使われたら強制と同じです。

コオロギが農薬やカビに汚染されていたという話も聞きます。


日本ではイナゴを食べてきましたが、イナゴは稲が主食です。

コオロギは雑食なので死骸などを食べ、人はコオロギを食べてきませんでした。


人が食べてこなかったものを食べても分解酵素もなく危険性もあります。

漢方ではコオロギには微毒があり、不妊薬であり、特に妊婦は食べてはいけないものです。


エビ、カニアレルギーの人も特に注意です。

養殖コオロギは天然よりいいと思いますが管理は難しいと思います。


コオロギは牛などに比べて可食部が多くロスが少ないことがメリットとされていますが、一匹一匹が小さいので食べてはいけない部分の分別作業が大変なので、しっかり分別管理されるとは思えません。

体内の糞も混ざっているでしょう。

特に粉末になると何が入っているのか全く分かりません。


牛を食べてタンパク質を摂取するのは非効率だからコオロギでタンパク質を摂取するということですが、タンパク質は肉だけではなく魚、ナッツ、豆などにもあるのでコオロギを食べる必要はありません。


コオロギを飼う上で一番気を付けることは共食いで全滅することです。

コオロギはタンパク質欲が、ずばぬけて強烈だからです。


海外の事例ですが、コオロギの一群が幹線道路を集団で横断する時、車にひかれると、その真後ろにいるコオロギは立ち止まって仲間の死骸を食べ出すそうです。

食べているうちに次の車にひかれることを繰り返すほど仲間の死骸を食べる習性があります。


コオロギの一番身近なタンパク質は目の前のコオロギだということです。

そもそも、集団で移動するのは前進しないと後ろのコオロギに捕食されるという本能的恐怖心らしいです。


人がコオロギを食べると人にも強烈なタンパク質欲が出てくるかもしれません。

タンパク質欲がある人は大食になり肥満になります。

いずれにせよコオロギ食は危険だと思います。


ビル・ゲイツもコオロギ食企業に投資し、世界中でコオロギ食が推進されていますが、それより先に次の課題があります。


・フードロス・流通ロスの低減
・体に悪い食べ物や添加物をなくす(トランス脂肪酸・砂糖・各種添加物)
・食べ過ぎない
・ポストハーベスト禁止


日本への輸入穀物には、防カビ・防虫が目的で全て荷積み前に農薬を穀物に直接散布しています。


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昆虫食は人類を救うのか? 私が「コオロギを食べるのは危険」だと思う理由
日刊ゲンダイ:2023/02/18 
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/318914

 

 

 

 

■パリ最新情報「欧州で波紋を呼ぶコオロギパウダー、EU委員会による販売認可で」

DESIGN STORIES 2023/03/11

https://www.designstoriesinc.com/europe/cricket-powder/


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2022年2月、EU(欧州委員会)で、コオロギを食用昆虫としての商業化が可能だという決定がなされた。


欧州委員会は2021年以降、冷凍、乾燥、粉末状態のミルワーム、トノサマバッタをすでに食用原料として正式に承認し、EU圏内での販売を許可している。


今回はこれにコオロギが加わったことになるが、23年1月にはさらに、コオロギパウダー(コオロギを脱脂した状態の粉末)の市場投入を5年間許可する旨を発表した。


そのため1月以降、食品ブランドは、ドライビスケット、シリアルバー、ソース、ピザ、豆・野菜料理、代用肉、パン、ナッツ・油脂類、チョコレート菓子など、特定の製品の組成にコオロギパウダーを使用することが認められた。


しかし、欧州委員会はあくまで販売を許可しただけであり、食品に昆虫を「必ず入れる」「知らずに食べてもよい」と決定した事実はない。


またコオロギの粉末が含まれていることは、原材料のリストに表示しなければならず、これを含む食品のラベルには「poudre d’Acheta domesticus (grillons domestiques) partiellement degraisses」の文字と、アレルギー反応の可能性を表示する必要がある。
 
 

・ただ昆虫の消費は、フランスおよび欧州でも波紋を呼んでいる。


地球温暖化問題を解決する代替たんぱく質としての声もあるが、ほとんどの人が拒否反応を示しており、SNS上では日常的に使う商品に昆虫パウダーを含めないでほしい、スーパーでは表示を見れるから良いとしても、将来的にブーランジュリー(パン屋)が原材料を開示しないままパンを販売する可能性も出てくるのでは? などと否定的な意見・心配の声が目立つ。


またフランスでは昆虫食は非常にニッチな分野にとどまっており、これらの製品はほとんどが動物の飼料として使用されていた。
 
 
そしてイタリアでは3月初め、EUの決定を受け、伝統的なナポリピザにコオロギパウダーを入れお客さまに(実験的に)試食してもらい、その感想を集めたピッツェリアがあったという。


しかし「受け入れられない、恐ろしい」との意見が相次ぎ、最終的に店主は「今回は伝統的なピッツァを守るために、このような挑発行為を行おうと考えました。将来、どのピッツェリアもこの小麦粉を材料として考えることがないよう願っています」と伊メディアに対して述べた。
 
 
欧州委員会が認可したコオロギパウダーの市場投入は5年間有効で、声明の中では「使用はごくわずかな食品業界で」と述べている。


なお使用量も定められており、例えばシリアルでは製品100gあたり3g、ビスケットでは1.5g以下のコオロギパウダーの使用が限度となっている。


しかしながら今回の決定には否定や誤解が相次ぎ、欧州委員会への風当たりが強まる結果になった。(チ)
 

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パリ最新情報「欧州で波紋を呼ぶコオロギパウダー、EU委員会による販売認可で」
DESIGN STORIES 2023/03/11
https://www.designstoriesinc.com/europe/cricket-powder/

 

 

 

 

■新型コロナウイルスで大儲けしたビル・ゲイツ氏:次の標的は食糧の種

福岡の経済メディア NetIB-News 2021年12月10日

https://www.data-max.co.jp/article/45205


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今でも世界第3位の資産家の地位にあるビル・ゲイツ氏の「裏の顔」には驚かされます。

たとえば、ゲイツ氏は2019年9月、ニューヨークで「イベント201」と題する国際会議を主催しました。

何と、その狙いは「コロナ・パンデミックのシミュレーション」だったのです。


実際、その直後の12月、中国の武漢から新型コロナウイルスが世界に広がったわけで、その3カ月前に感染症の爆発を予測し、「ワクチン接種ビジネスで大儲けできる」と語っていたのは意味深です。


現在、日本も大量の輸入契約を結んでいるのがファイザーやモデルナのワクチンですが、こうした巨大ワクチンメーカーの最大の出資者にして最大の株主はゲイツ氏に他なりません。

ファイザーにとってもモデルナにとっても「かつてない売り手市場の到来」というわけで、株価も急騰を続け、両社の社長も役員も大富豪の仲間入りをはたしています。


そんなゲイツ氏が密かに進めているのが農地の買収事業です。

2021年1月の時点で、全米19州で25万エーカーの農地を取得済みといいます。


今や「アメリカ最大の農地王」とまで呼ばれるほどになったのです。

ニューヨークのマンハッタンの10倍以上の農地を手にしているわけで、これは香港全土を上回る広さに匹敵します。


はたして、その狙いは何なのでしょうか。

ゲイツ氏は大の和食ファンでもあります。


軽井沢にも大豪邸を所有しているそうですが、お気に入りの日本の穀物や野菜、果物等の種子(タネ)を買い漁り、ノルウェーの氷で閉ざされたスピッツベルゲン島に「世界最大の種子貯蔵庫」を建設、維持していることは、あまり知られていません。


もちろん、彼が収集、保管しているのは日本の種子に限りません。

世界中で安全、安心、高品質と評価の高い農作物の種子を大量に買い付けているのです。


ゲイツ氏曰く「世界では人口が増え過ぎた。このままではもうじき90億人に達する。食糧不足から対立や戦争も起きかねない。人口を早急に抑制し、少なくとも15%は減らす必要がある」。


いずれにせよ、巨大種子メーカーの動きは我々の発想をはるかに超えているように思われます。

世界が新型コロナウイルスで右往左往している状況を横目で睨みながら、「種子争奪戦」を有利に進める布石を着々と打っているからです。


と同時に、ゲイツ氏はGMO(遺伝子組み換え)種子の販売で大きな市場を押さえているモンサントの株を50万株も買い入れています。

曰く「世界から飢餓をなくすにはGMOが切り札になる」。


国連は「2030年までに世界から飢餓をなくす」との宣言を行っています。

その目標を達成するためにも、また、気候温暖化や自然災害の影響で破壊された農業を再生させるためにも、この厳寒の地に建設された種子バンクの使命は大きな可能性を秘めています。


多くの国が種子を提供すると同時に、この施設の建設や維持管理のコストを負担していることからも、この構想への期待の大きさがわかろうというものです。


しかし、こうした政府からの資金とは比較にならないほど多額の資金を提供しているのが、世界の3大種子メーカーなのです。

もちろん世界最大の慈善団体である「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」もこの事業には深く関与し、多額の資金提供を行ってきました。


世界中から集められた種子ですが、人類が危機的事態に直面した際に、どのようにしてタネの配分を行うかについては何も取り決めがなされていません。

集めるだけ集めたのは良いのですが、一体全体どのようにして活用するのでしょうか。

その見通しも具体的な利用方法も未定のままです。


かつてノーベル平和賞を受賞したアメリカの元国務長官ヘンリー・キッシンジャー氏は次のように語っています。

「アメリカの第三世界外交の最大の要(かなめ)は人口抑制策である。アメリカが必要とする天然資源の多くは発展途上国に眠っている。石油を支配する者は国家をコントロールできる。食糧を支配できれば、人類をコントロールできる」。

その食糧をコントロールするのが種子(タネ)であることは論を待ちません。


このタネをめぐる争奪戦が静かに始まったのです。

遺伝子組み換え種子の最先端の研究はアメリカの国防総省が主導しています。


世界が「見えない敵」と呼ばれる新型コロナウイルスとの戦いに気を取られている隙にです。

なぜなら、「新型コロナウイルス禍が終息した後には食料危機が待ち構えている」とのシナリオが描かれており、敵対国家には種子の提供を拒否することもできるからです。


さらには、ゲイツ氏は遺伝子組み換え技術を活用した人工肉の開発に乗り出しています。

「インポッシブル・フーズ」と呼ばれ商品化しているわけですが、主に大豆を原料に人工の牛肉や豚肉らしい食品を売り出し、大成功を収めているのです。


これには同じ大富豪仲間のアマゾンの創業会長ジェフ・ベゾス氏も協力しており、大富豪同志で「ポスト・コロナ時代」において、さらなる大儲けを狙っているに違いありません。


表向き、ゲイツ氏は「新しい資本主義」を提唱し、「途上国のニーズに合わせたビジネスを展開することが世界の安定と発展にとって欠かせない」との立場をとっています。

要は、「市場の力で社会を変えよう」というゲイツ氏ならではの発想でしょう。

GMOフーズを通じて、農業の在り方や食生活まで変えようという魂胆が見え隠れしています。


それどころか、人工的な食糧が主流になれば、これまでのような農業は過去のものにならざるを得ません。

ゲイツ氏はそれを「第4次産業革命」として提唱しています。

ワクチンもそうですが、GMOフーズの安全性が気になるところです。


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新型コロナウイルスで大儲けしたビル・ゲイツ氏:次の標的は食糧の種
福岡の経済メディア NetIB-News 2021年12月10日
https://www.data-max.co.jp/article/45205

 

 

 

 

 

■「サル化する日本人」が見抜けない危機の本質

「今」を考察する力はなぜ失われたのか

東洋経済 2020/03/29 内田 樹

https://toyokeizai.net/articles/-/337483


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ーー近年、日本社会のどんな面に特にサル化の兆候は表れていると思いますか。

 

一番わかりやすいのは「うそをつくことについて罪の意識がなくなった」ということです。

「Honesty pays in the long run」ということわざがありますけれど、「正直は長い目で見れば引き合う」というのは、「うそをつく方が短期的には引き合う」ということです。

短期的な損得だけを考えれば、多くの場合、うそをつくほうが利益が大きい。

 

・その場その場の自己利益を優先


政治家や官僚たちがすぐばれるうそをつき、前後矛盾することを平気で言い、その矛盾を指摘されても別に困惑する様子もないのは、彼らが「矛盾」の武器商人と同じレベルにまで退化しているからです。


その場その場において自己利益が最大化することを優先させて、おのれの言明をできるだけ長く維持することには特段の意味を感じない。


「約束を守る、一言を重んじる」を英語では「keep one’s word」といいますが、keepする時間の幅がこれほど短縮されるとは、このことわざを考えた人も想像していなかったことでしょう。

 

ーーいま一連のコロナ騒動を見ていると、後手後手に場当たり的な対応をする政府から、不足物資を買い占めに走る人々の狂騒まで、まさに“サル化”する日本です。そこにはなにか日本特有の構造的要因もあるのでしょうか。

 

日本固有の現象ではないと思います。

無能な政府であれば、どこでも対策は後手に回るでしょうし、トイレットペーパーの買い占めも世界のどこでも起きていますから。

サル化しているのは日本人だけではないよと言われて安心されても困りますが。

 

ーー危機管理に真に必要な知性とは何でしょうか。


長いタイムスパンの中で、ものごとの理非や適否を判断する習慣のことだと思います。

歴史的にものを見る習慣があれば、「危機だ」と騒がれる出来事の多くが「過去に何度も繰り返されていることの新版」であることがわかるはずです。

それなら浮足立つ必要はない。

どういう文脈で起きて、どう展開するか、だいたいわかるから。

そうやって「よくある危機」をスクリーニングしておかないと、本当の前代未聞の危機に遭遇したときに、適切に驚くことができません。


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「サル化する日本人」が見抜けない危機の本質
「今」を考察する力はなぜ失われたのか
東洋経済 2020/03/29 内田 樹
https://toyokeizai.net/articles/-/337483

 

 

 

 

 

 

 

■ビル・ゲイツもご購入! 東京・目黒寄生虫館のミュージアムグッズ人気TOP5

集英社オンライン 2022.11.23

https://shueisha.online/culture/74506

 

 

■【偽・食糧危機】乳牛一頭処分で15万円の補助金、コオロギ食にも補助金

アメブロ penguinのブログ 2023-03-01

https://ameblo.jp/michiru619/entry-12791545357.html

 

 

■『鶏の殺処分』や『卵の高騰』で闇側は何を狙っているのか

アメブロ これ信じてみないか 2023年02月17日

https://ameblo.jp/shinjirou17/entry-12789774774.html

 

 


■「3S政策」の生みの親、日本に原爆投下を命令したトルーマン米大統領の恐ろしさ!

「猿(日本人)をバカに変えて我々が飼い続ける」


https://yuruneto.com/truman/

 

 


【G7は欧米白人社会?!狙い撃ちターゲットとなるのは日本なのか?】「原発推進も欧米の圧力」日本の共同声明原案、他のG7が反発~外圧か?日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進するのか~

2023-03-15 10:14:30 | 日記


【G7は欧米白人社会?!狙い撃ちターゲットとなるのは日本なのか?】「原発推進も欧米の圧力」日本の共同声明原案、他のG7が反発~外圧か?日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進するのか~

 

 

■日本の共同声明原案、他のG7が反発 石炭火力の全廃時期示さず

毎日新聞 2023/3/14

https://mainichi.jp/articles/20230314/k00/00m/030/202000c


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4月に札幌市で開かれる主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合を前に、議長国の日本が提示した共同声明原案に欧米勢が反発している。

二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電所の全廃時期に踏み込んでいないことに批判が集まっており、協議難航は必至だ。

日本政府関係者への取材で判明した。


2022年の会合では議長国ドイツが事前協議で「30年までに段階的廃止」とすることを提案。

日本が最後まで反対し、共同声明に廃止の期限は盛り込まれなかった。


政府関係者によると、4月の会合に向けて各国に示した原案では、石炭火力について22年の共同声明の表現をほぼ踏襲し、時期を示さずに「段階的に廃止する」とした。

電力部門全体の目標も「大部分を35年までに脱炭素化」と22年と同じ表現を維持している。


これに対し、日本以外の6カ国から事前協議などで「踏み込みが足りない」などと注文が相次いだ。

英国や米国などは石炭火力廃止時期を明記することを求め、「日本と他6カ国の対立構図になっている」(政府関係者)という。


日本は、石炭火力による発電量が総発電量の約3割を占める。

30年度も19%を石炭に依存する計画で、これまで廃止時期を示したことはない。


アンモニアや水素を石炭に混ぜて燃やす「混焼」を段階的に進めてCO2の排出を抑えるとし、石炭火力を当面は使い続ける方針だ。

 

今月4日には、混焼の技術などを日本の主導でアジアに広げる連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の初の閣僚会合が開催された。


共同声明原案では、アンモニアや水素は火力発電の脱炭素化に「利用可能」と盛り込んでいる。

日本の立場への理解を求めたい意向もあるとみられるが、混焼ではCO2は十分削減されないなどとして、難色を示した国もあるという。


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日本の共同声明原案、他のG7が反発 石炭火力の全廃時期示さず
毎日新聞 2023/3/14
https://mainichi.jp/articles/20230314/k00/00m/030/202000c

 

 

 

 

■【原発事故10年】日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進したのか 

機密ファイルが明らかにする米国の思惑

デイリー新潮 2021年03月10日

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03101020/


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福島第一原発に触れた1通の英文報告書がある。

「機密」とタイプされたファイルの日付は1974年9月、海岸沿いに並ぶ真新しい原子炉の写真、その下に「FUKUSHIMA」のキャプションがある。

と言っても、これは東京電力が作ったパンフレットではない。


作成したのは米国のDIA(米国防情報局)、国防総省の情報機関である。

DIAとは全世界で軍事のインテリジェンスを集める、CIA(米中央情報局)と並ぶエリート組織だ。

約半世紀前、彼らが神経を尖らせていたのが、この誕生間もない福島第一原発だった。


過去10年、東京電力は世間の指弾を受け続けてきた。

ある者は利益偏重と安全対策の軽視を責め、ある者は原子力ムラの閉鎖性を、またある者は官と民の癒着を指摘する。


たしかに彼らが地震と津波に有効な手立てをせず、史上最悪レベルのメルトダウンを起こしたのは間違いない。

長年の奢り、打算、放漫の産物だが、これだけでは余りに短絡的過ぎる。


そもそも東京電力、いや日本人はなぜ、取り憑かれたように原発を推進したのか。

それにより恩恵を受けたのは誰で、事故の真の責任は誰にあるのか。

原発を作った側と同様、それを与え、駆り立てた側も追及されるべきでは。


こう考えて、海外のアーカイブを回り、半世紀以上に遡って東京電力に関する膨大なファイルを集めた。

その結果を、小説という形でまとめたのが拙著「臨界」(新潮社)だった。


そこには日本人に原発を与えて外交の武器にした米国、新たな市場を狙った欧米の原発メーカー、原油の禁輸と値上げで日本中をパニックにしたアラブ、こうした思惑が入り乱れていた。

それは、まるで加害者がじつは被害者で、その逆もあり、関わった人間全てが共犯の「オリエント急行殺人事件」であった。


そのクライマックスが福島のメルトダウンで、そこに至る道は1967年、ホワイトハウスに届いた報告から始まっていた。

 

・「電力の鬼」が怯えたわけ


この年の9月13日、ジョンソン政権の国家安全保障担当大統領補佐官、ウォルト・ロストウにある書簡が送られた。

差出人はニューヨークの実業家、ロバート・アンダーソン、かつて財務長官を務めて豊富な海外人脈を誇る。


前月に訪日して佐藤栄作総理や要人と会談した報告だが、その中に松永安左エ門という名前があった。

東京で総理から、ぜひ彼に会ってくれと頼まれたという。


戦前から電力業界で活躍した松永は、終戦直後に9電力会社の再編で旗振り役を演じた。

すでに90歳を超えて第一線を退いたが、隠然たる力を持つ財界の大御所だ。


その彼の目下の懸念は、火力発電用の原油の確保だという。

アンダーソンの書簡から引用する。


「松永らの最大の関心事は火力発電用の油だが、国内の施設にはたった20日分しか備蓄がないという。もし中東からの供給に支障が出れば、たちまち電力不足の危機に陥る」


「中東からのタンカーはマラッカ海峡を通過するが、ここで船舶が沈没すればインドネシアに迂回せねばならない。だが、そこは水深が57フィートしかなく大型タンカーが通れないという」


独特の風貌と鋭い眼光で「電力の鬼」と呼ばれた松永が、まるで子供のように怯えている。

理由は、その数ヵ月前に起きた中東戦争だった。


6月5日、イスラエル軍がエジプト、シリアなどに奇襲攻撃をかけ、第三次中東戦争が始まった。

これにイスラエルは圧勝して、シナイ半島やゴラン高原を占領、戦闘は6日間で終わるが、日本の電力会社は文字通り震え上がった。


すでに時代は戦後の復興から高度経済成長に入っていた。

電力需要はうなぎのぼりに増え、それに比例して伸びたのが火力発電用原油の輸入である。


66年度の消費量は1319万キロリットルで、しかも、その9割が中東からだった。

もし禁輸でもされたら即、発電が止まってしまう。


幸い、この時は目立った影響もなく杞憂に終わったが、佐藤総理や松永、東京電力の心胆を寒からしめたのは間違いない。

再び中東で戦火が起きても、安心なエネルギーが至急必要だ。


そして、アンダーソンの報告がホワイトハウスに届いて半月後の9月29日、東京から220キロ離れた太平洋岸で、ある巨大工事が始まった。

福島県の大熊町と双葉町に跨がり、波飛沫を受けて聳える断崖、それを重機で削り取るのだ。

そこに広大な敷地を作り、荒海に突き出る防波堤と合わせ、自然の景観を一変させるプロジェクトだった。


政府に出された申請書には「原子炉設置許可」「軽水冷却型」、責任者の欄は東京電力の木川田一隆社長とある。

それから44年後に津波でメルトダウンを起こす福島第一原発、その1号機である。


そして、この頃、ワシントンでこうした動きを虎視眈々と見守っている男がいた。

小太りで分厚い眼鏡の風貌は、どこかユーモラスだが、奥の目に賢さと意志の強さ、したたかさが入り混じっていた。


国ぐるみで原発に舵を切った日本、それを米国の利益のため使わない手はない。

原発とウランを武器に彼らの手綱を握る、そのためにベストな戦略は何か。

男の名前はニクソン政権の国家安全保障担当大統領補佐官、ヘンリー・キッシンジャーであった。

 

・日本を好きなように操れるという奢り


ドイツ生まれのキッシンジャーは、戦時中、ナチスを逃れて家族と渡米し、後にハーバード大学で国際問題を教えた。

そして、ニクソン政権でホワイトハウス入りするが、その哲学は徹底した現実主義、リンケージ政策だ。

一見、外交と関係ないもの、食料やエネルギー問題を絡めて相手を揺さぶり、主導権を奪ってしまう。


そして、彼が見つけた対日外交の新たなカード、それが原発だった。


71年2月22日、キッシンジャーはニクソン大統領に「原子力の平和利用政策の再検討」と題したメモを送る。

タイトルこそ大人しいが、その中身は、日本の電力業界にとって重大な意味を含んでいた。

そのメモから引用する。


「米国の原子力の平和利用政策は、54年のアイゼンハワー政権下、アトムズ・フォー・ピース計画以来見直されず、この間に種々の問題が浮上しました。世界的に原発用の濃縮ウランの需要が増加する中、唯一の大供給源のわが国は生産能力を増強していません。自分は、国家安全保障会議の委員会で、以下への対処を命じました。【1】他国へ濃縮ウラン供給を続けるべきかどうか、【2】そうであれば、どのような条件を付けるべきか」


そもそも原発を動かすには核燃料を使うが、単に天然ウランを入れただけでは用をなさない。

そこに含まれる「ウラン235」の濃度を高めた濃縮ウランが必要で、米国はその最大の供給国だ。

それは外交交渉のカードになるのを意味した。


実際、その3日前、キッシンジャーは、CIAや国務省に原発と外交について検討するよう命じている。

そして彼らは早速、この政策を採用したようだ。

その年の暮れの12月30日、駐日米国大使館から、ワシントンの国務省にある提案が送られた。


「サンクレメントで田中角栄通産大臣、水田三喜男大蔵大臣と、米国製原発の追加購入を協議するよう進言する。現在、日本は1980年までに2万7000メガワットという野心的な原発計画を進めている」


「円高や規制緩和にかかわらず貿易不均衡が続き、田中、水田と原発購入について話し合うのは極めて適切である」


その翌月、佐藤総理は訪米して、カリフォルニア州サンクレメントで日米首脳会談を行う。

それに同行する田中と水田に、原発をもっと買うよう促せという。


日本の貿易黒字が膨張する中、外貨を吐き出させるにはうってつけだ。

また原発を買えば濃縮ウランも買わざるを得ず、米国の立場はますます高まる。


そして大使館は、米原発メーカーのGEやウェスティング・ハウスと協議し、働きかけは今が最適と判断したという。

まさに官民一体となった売り込み、外交と原発を結ぶリンケージ政策だった。


さらに71年4月、キッシンジャーが出したNSSM122号の中身が、また興味深い。

NSSMとは国家安全保障研究メモランダムの略で、米外交の指針を出し、政府で共有する。


この号のタイトルはずばり「対日政策」、ファイルに、ホワイトハウスの会議でキッシンジャーが発した質問が残っていた。


「今後の日本はどこへ向かうか」

「われわれは、どのような日本を望むのか」

「どうやって、そこへ彼らを向かわせるか」

「そのためのコストは」


まるで他国を好きなように操れるという奢りすら伝わるが、それに対する国務省の回答がある。


「この問いにはまず、どのようなアジアが米国の利益に合致するかを決めねばならない。軍拡競争や戦争に至る緊張がなく、一国に支配されないアジア、それが米国の国益と想定すれば、日本を現状のまま維持するのが最も望ましい」


そして今後も途上国を支援させ、近隣各国、特に中国が警戒する軍事力は持たせず、自前の核兵器は安全保障に寄与しない立場を遵守させるべき、という。


これらホワイトハウスや国務省のファイルから、当時の米国政府首脳の考えを代弁してみると、こうなる。


“洪水のような日本からの輸出と貿易不均衡は、もはや容認できない。それを解消するのに高価な原発、米国製の軽水炉はうってつけだ。中東情勢に怯える日本人も飛びつくだろう。また、それを動かすには濃縮ウランがいるが、幸い、うちはその最大の供給国だ。これは即ち、いざとなれば生殺与奪を握れるのを意味する。だが、彼らが色気を出して核兵器を持つのは断じて許さん。そうなればアジアで日本の力が増し、わが国益を脅かしてしまう。”

 


(後編)【原発事故10年】日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進したのか 
アラブに追い詰められた東京電力(後編)
デイリー新潮 2021年03月11日
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03111132/?all=1

 


そもそも東京電力、いや日本人はなぜ、取り憑かれたように原発を推進したのか。

それにより恩恵を受けたのは誰で、真の責任は誰にあるのか。

原発を作った側と同様、それを与え、駆り立てた側も追及されるべきでは。


そう考えて海外のアーカイブを回り、半世紀以上に遡って東京電力を巡るファイルを集めた。

そこから浮かんだのは、まるで加害者がじつは被害者で、その逆もあり、関わった人間全てが共犯の「オリエント急行殺人事件」であった。


その一人が日本人に原発を与えて外交の武器にした米国、特にニクソン政権の国家安全保障担当大統領補佐官、ヘンリー・キッシンジャーだったのは、前編「【原発事故10年】日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進したのか 機密ファイルが明らかにする米国の思惑」で述べた。


そしてメルトダウンへの道を開いた、もう一人の役者、それが70年代に未曽有の石油危機を起こしたアラブだった。

この結果、わが国は火力発電用原油の枯渇に怯え、原発の推進が絶対善となっていくが、その危機の兆候に最初に気づいたのもキッシンジャーであった。

 

・福島第一原発誕生の背景にあったもの


福島第一原発が営業運転を始める2ヵ月前、71年1月18日、キッシンジャーは、ニクソン大統領に4ページの機密メモを送った。

タイトルは「国際石油情勢」、彼らしいストレートな文言で迫りくる危機への準備を進言していた。


「米国が大勢を占める国際石油資本と中東産油国の対立で、近く世界的な石油危機の恐れがあります。その場合、われわれが石油会社を支持すれば、アラブとイスラエルの紛争に波及する政治的意味合いを孕みます」


「中でもリビアは要求内容を吊り上げ、石油会社の資産没収や生産停止を求めています……彼らが成功すれば、他の産油国も更に高い要求を出すでしょう。そうなれば、中東原油に大きく依存する欧州や日本を直撃し、原油不足と大幅な値上げに繋がります」


徹底した現実主義としたたかさで米外交を牛耳るキッシンジャー、その彼が珍しく動揺した印象すら受けた。

これを理解するには、アラブ、そして「オイル・メジャー」と呼ばれた国際石油資本が辿ってきた歴史を見る必要がある。


第二次大戦後、中東では次々に大油田が発見されたが、その採掘から精製、販売を握ったのが「セブン・シスターズ(七姉妹)」、欧米の7社の国際石油資本だった。

すなわち米国のエクソン、モービル、ガルフ、英国のBPなどで、一方的に決めた原油価格で算定する利権料、所得税を払い、莫大な利益を手にした。

だが、産油国は自分で油を掘って売るノウハウもなく、まさに蹂躙(じゅうりん)と言ってよかった。


その象徴がメジャー独自の中東の地図である。

そこには国の名前や境界線はなく、代わりに各社の鉱区の区割りと略称が書かれていた。

欧米列強で油田を手に入れ、もちろん、一般のアラブ人には一言の相談もない。


帝国主義ここに極まれりだが、流れが変ったのは60年代に入ってからである。

サウジアラビアやイランなどがOPEC(石油輸出国機構)を結成、原油の公示価格見直しを求め始めた。

そして、キッシンジャーが大統領にメモを送った頃、イランの首都テヘランでメジャーとまさに交渉の最中だった。


その反メジャーの感情は、イランのパーレビ国王が、英BBCのインタビューで語った言葉で分かる。


「全ての産油国は石油会社に騙されているのを知っている……。全知全能のシックス、またはセブン・シスターズは目を見開いて、今が1948年、1949年でなく1971年であることに気づくべきだ」


代弁すると、こういう調子だろうか。


“人の国を勝手に線引きし、神が贈った石油を奪い、儲けは仲間で山分けする。そんな真似は、もう我慢できん。今後は価格も生産量もこっちで決める。それが嫌なら油田没収も覚悟すべきだ。”


このアラブ民族主義の急先鋒が、60年代末にクーデターで政権を奪ったリビアのムアンマル・カダフィ大佐だった。

後に「中東の狂犬」と呼ばれ、国際テロでも名前が隠見するが、メジャーに対して最も戦闘的な男だ。

そうした思想が広がるのをキッシンジャーは危惧していた。


結局、71年2月、テヘランでの交渉で、OPECは原油の大幅値上げを飲ませるのに成功する。

いわゆる「テヘラン協定」で、戦後の産油国とメジャーの関係を見ると歴史的とさえ言えた。


この翌月に営業運転を始めたのが福島第一原発の1号機で、隣では2、3号機の建設も進んでいた。

いずれメルトダウンを起こす3基の原子炉、それは、長年、欧米に蹂躙されたアラブが蜂起する中で誕生したのだった。


今度、中東で戦火が起きれば、アラブは間違いなく原油をカードに使う。

そうした不穏な空気を米国も察知したようだ。


テヘラン協定直前、キッシンジャーは国家安全保障会議で、石油危機への対応を検討するよう指示した。

その報告によると、もう今までのようなメジャーの権益は難しいという。


「中東と北アフリカの産油国は明らかに石油供給を支配し、収入を増やして、政治的譲歩を狙っている。OPECとの交渉の流れは、今後も続くと見なければならない……。1ヵ国または複数の産油国が政治的、経済的理由で禁輸に踏み切る場合、その危機管理計画を作っておく必要がある」


そして、この危惧は2年後に現実のものとなった。

73年10月6日、エジプトとシリアがイスラエルに奇襲攻撃をかけ、第四次中東戦争が始まる。

その直後、ついにアラブは石油戦略を発動したのだった。


開戦から10日後、OPECは原油公示価格を一気に70%引き上げると発表した。

その翌日には、イスラエルが前の中東戦争で占領した土地から撤退するまで、生産を毎月5%減らすと決定する。

だが、これはまだ序の口に過ぎなかった。


11月4日には友好国以外に対し、原油生産を9月比で25%減らし、毎月5%ずつ上積みすると発表した。

つまりアラブの言うことを聞かないと、半年後に半分、1年後には8割の油が入ってこない計算になる。

それに震え上がったのが日本の電力業界だった。


当時、九電力会社は火力発電に年間5,000万キロリットル以上の燃料を使ったが、国内の備蓄は約25日分しかなく、禁輸、すなわち火力発電の停止を意味した。

業界リーダーの東京電力も事情は同じで、木川田一隆会長は、インタビューでこう漏らした。


「量的確保の問題に加え、予想をはるかに上回る値上げ幅なので、最近の中東原油の動きには驚いている。こんなコストの上昇ではもはや経営合理化の限界をはるかに超えており、現行料金水準の維持は明らかに限度に近づいている」


「例えば、1バレルで1ドル値上げとなった場合でも、油の質にもよるが、ざっと300億円の支出増となる。これは当社の資本金(3000億円)に対する1割配当分に相当するものだ。これでは経営努力も何もかもふっ飛んでしまう」(電気新聞、同年10月29日)


そして決定打は12月23日、テヘランで開かれたOPECの会議だった。

この場で彼らは翌月から公示価格を11ドル65セントにすると決定した。

それまでの水準の倍で、日本の輸入量を当てはめると1年で外貨保有がなくなるともされた。


これでは、いくら節電を呼びかけても焼け石に水だ。

いや、それどころか、原油があっても買えないかもしれない。


至急、アラブに頼らない新たな電力源が必要だ。

その最中の株主総会で木川田会長は、今後は火力に代わり「エネルギーの本道」の原発を推進する方針を述べる。


それを政府もバックアップした。

翌年には国会で電源開発促進税法を柱とする、いわゆる電源三法が成立した。


これが原発立地地域に莫大な交付金を落とし、原発マネーになったのはよく知られる。

また、建設中の福島第二原発への行政不服審査の異議申し立てを棄却、推進を鮮明にした。


そして12月24日、東京電力へのクリスマス・プレゼントのように初送電したのが、完成直後の福島第一原発、その2号機だった。

まさに干天の慈雨で、この頃、同社の副社長で原子力開発本部長だった田中直治郎の言葉が残っている。


「確かに原子力発電には安全性の問題があり、これを徹底的に研究し解明する必要があるが、しかし、現在の軽水炉は【絶対に安全】だ。二重、三重に安全装置を設計してあるし、大きな事故は考えられない」(【】部分は筆者)


「賛成、反対の両者が理論的な争いだけを戦わして平行線を辿っていては日本のエネルギー問題は解決しないだろう」(電気新聞、同年12月6日)


今、この木川田会長と田中副社長の言葉を読むと、様々な感情が浮かぶ。

むろん、われわれは10年前、福島で【絶対安全な】軽水炉に何が起きたか知っている。


後知恵で責めるつもりはないが、重要なのは当時、東京電力、いや業界全体に生じた変化である。

それは恐怖が生んだ強烈な使命感とでも言おうか。

想像してみると、こうなる。


“他の業界と違って、うちは油がないからと店仕舞いできない。何としても発電を続けないと国が潰れてしまう。それにはもはや、原発しかないじゃないか。反対するなら対案を出せ。それもなしに、ただ批判するのは無責任過ぎる。”


この使命感がやがて奢りへ変わり、あのメルトダウンにつながるのだが、そのきっかけは、欧米のメジャーに蹂躙されたアラブだった。

かつての被害者が、加害者となって原発に駆り立てる。

そして福島の事故の加害者、東京電力もまたアラブの被害者だった。


登場する全ての人間が、少しずつ共犯関係を結んでいく、まさに「オリエント急行殺人事件」である。

そして、この石油危機には重大な後日談があった。

 

・彼らは国策として原発を作り続ける


74年の1月下旬、通産省は石油統計速報で前月分の原油輸入量を発表した。

それによると、73年12月の輸入は前月比で7%増えていた。


インドネシアなど南方からは16・9%、供給を減らしたはずの中東からでさえ1・3%増えた。

これは一体、どういうことなのか。


じつは危機の間、通産省は原油供給のシミュレーションを行ったが、その際、洋上のタンカーの輸送量を間違っていた。

海上保安庁も入港したタンカーの積み荷を把握しつつ、報告されてなかった。


何と油は足りていた、日本は幻の石油危機に踊っていたのである。

それだけではない。


当時の国内は、いくら金を払っても、絶対、原油を手に入れろという空気だった。

そして大手商社は、イラン原油をバレル当たり17ドルの超高値で落札する。


これが他の産油国を強気にさせ、更なる値上げを招いてしまった。

被害者である日本が自分の首を絞めていた。


これは、石油危機を検証した米議会報告や英外務省の機密解除文書でも確認できる。


まさに悲喜劇としか言いようがないが、それにより最も恩恵を受けたのは誰か。

日本に原発を与え、燃料の濃縮ウランで生殺与奪を握ろうとした米国である。


これらの経緯をフィクションという形で書いたのが拙著「臨界」(新潮社)だが、キッシンジャーをモデルにした人物の次の言葉で結んだ。


“幻の石油危機だろうが何だろうが、日本は原発推進に舵を切った。今後、彼らは国策として原発を作り続ける。われわれが与えた軽水炉をね。核武装の懸念もあるが、それは米国にとって朗報でもある……原発を推進すればする程、わが国の重要性は増す。これは対日外交上、強力な武器となる。”

 

 

デイリー新潮 2021年3月11日掲載


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【原発事故10年】日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進したのか
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03111132/?all=1

 

 

 

■原発撤退の世界的潮流と逆行 日米原子力協定に縛られた日本

長周新聞 2017年5月26日

https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/294


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福島原発事故の収束の見通しもなく、いまだに10万人以上が避難生活をよぎなくされているなかで、安倍政府は九州電力の川内、玄海、四国電力の伊方、関西電力の高浜、大飯原発などの再稼働をあいついで強行しようとしている。


だが世界的に見ると福島事故を教訓に原発からの撤退が大きな流れとなっている。

とりわけヨーロッパで脱原発のすう勢が強まっている。


すでにドイツは福島事故が起こった年の2011年6月に、2022年までに国内にある17基の原発すべてを閉鎖することを決定している。


最近ではスイスで21日、政府の脱原発政策に対して是非を問う国民投票がおこなわれ、賛成が58・2%で過半数をこえた。

投票結果は法的拘束力を持つ。


台湾でも昨年10月、2025年に「原発ゼロ」にすることを決めた。

世界中が福島事故の教訓を衝撃的に受けとめ、国民と国益を守る最善策として原発からの撤退を選択している。


ところが福島事故を起こした日本の安倍政府は原発撤退どころか、原発輸出を成長戦略の柱にすえて原発再稼働を次次に強行している。

その背後に日米原子力協定に縛られた、対米従属の屈辱的な関係があることが如実に浮かび上がっている。
 


・逃げ遅れて残務整理担わされ 東芝の顛末が物語る事


スイス政府は福島事故を受け、原発を段階的に廃止するとともに、電力需要を再生可能エネルギーで賄う「2050年までのエネルギー戦略」を策定した。

同戦略は、新規の原発建設を禁止し、既存の5カ所の原発については、老朽化により安全基準を満たさなくなった時点で廃炉とするとの方針である。

スイスには原発が五基あり、そのうち1基は19年に閉鎖する予定で、残りの4基については閉鎖の時期は設定されていない。


新法は「エネルギー戦略2050」と呼ばれる。

同戦略をめぐっては連邦会議(内閣)を構成する4党のうち、第一党で財界との結びつきが強い右派の国民党だけが反対し見直しを要求していた。

同党は「コストが高くつくうえ、太陽光および風力発電はスイスの景観に悪影響を及ぼす」として、同戦略の是非を問う国民投票の実施に必要な署名を集めた。


今回の国民投票では、スイスの全26州のうち、反対は4州にとどまった。

エネルギー相を兼務するロイトハルト大統領は記者会見で「国民が新たなエネルギー政策を支持し、原発の新設を求めていないことが示された」と指摘し、新法の一部は18年初めに施行されると語った。


ヨーロッパのなかではすでにドイツが2022までに原発を段階的に全面停止する方針を決定している。

福島事故が起こった翌日の2011年3月12日、ドイツのメルケル首相は「ドイツが大地震や津波に脅かされるわけではない」が「原発の安全性と(放射能汚染からの)人間の保護を第一に置く。妥協は許されない」と表明した。


同日レトゲン環境相も「原子力は短期的には安いエネルギー源としてあらわれたが、重大事故が起こったときには、損失が大きすぎる」と指摘し、「重大事故を起こした旧ソ連のチェルノブイリの周囲30㌔圏が今も高い濃度の放射性物質に汚染され、閉鎖地域になっている」として「このような環境的、経済的損失がある」「将来の子どもにまで世代をこえて危害を及ぼすことになるかもしれない」と主張した。

メルケル政府は同年の6月6日、2022年までに原発から撤退する政策を閣議決定した。


イタリアでは、チェルノブイリ原発事故後の87年に一旦は国民投票で原発撤退を決定し90年までに原発を廃止したが、ベルルスコーニ首相が2008年に13年から4カ所の原発建設を発表していた。

だが福島事故後の2011年6月の国民投票で9割以上が反対し、原発建設は不可能になっている。


また、チェルノブイリ事故の放射能被害を直接受けた北欧諸国でも、福島事故を受けて原発撤退世論が高まった。

ベルギーでは福島事故以前に2025年までの原発撤退政策を決定している。

オーストリアでは原発の建設は完了しているが、チェルノブイリ事故後運転されることなく閉鎖されている。


スイス国民議会も2011年5月8日、国内の原発を34年までに順次廃止し、新規立地も禁止する政府方針を賛成多数で決定した。

だが、財界が「経済に打撃だ」と反対し、今回の国民投票となった経緯があるが、過半数の国民が原発撤退の政府方針を支持した。


福島事故を契機にとりわけヨーロッパ各国で原発からの撤退がすう勢となっていることに対して専門家は、1986年のチェルノブイリ原発事故の経験をあげている。


連邦工科大学チューリヒ校で原子力の歴史を研究する専門家は「日本以外で原発事故に対しこれほど大きく反応した地域はヨーロッパのほかにない」とのべ、その要因として「一つは、ヨーロッパでは70年代を中心に、すでに原発の危険性について社会全体で多くの議論がなされてきた。チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパ全体が脱原発の方向に向かっていった」としている。


ドイツではチェルノブイリの事故をきっかけに原発見直しをおこない、1989年以降、原発の新規立地は中止し、運転開始後32年を経過した原発を順次廃止する方針を決定していた。

それに続いて、福島事故を受けて2022年までに国内の14基の原発を全部廃止することを決定した。

スイスでも、1990年の国民投票で2000年まで新規の原発は建設しないことを決め、1998年には5基を閉鎖している。


なおアメリカでは、1979年のスリーマイル島事故後に計画は次次と凍結され、1980年代後半からは新規の原発建設はほとんどない。

 

・ドイツに続きスイスも 国民投票で脱原発


ヨーロッパでは福島事故後、企業が原発建設から撤退するすう勢も強まっている。

イギリスでは、2013年に原発新設への出資を予定していたセントリカ社が、出資のとりやめを発表した。


福島事故を受けた新しい安全対策などの結果、コストが合わなくなったという理由であった。

ガスと電気事業をおこなうセントリカ社はイギリスでの原発新規計画に出資の意向を示していた最後のイギリス企業であった。

政府は外国企業による引き継ぎに期待をかけた。


そうしたもとで2012年10月には日立製作所がイギリスの原子力発電事業会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」を約850億円で買収すると発表した。

日立は、ホライズン社の計画を引き継ぎ、イギリスの2カ所で130万㌔㍗級の原発を計4~6基建設する計画を立てた。

ホライズン社は、ドイツ電力大手のRWEとエーオンの2社が2009年に設立した会社だが、ドイツ政府の脱原発方針を受け、2012年3月に売却する方針を表明していた。

日立がその尻ぬぐいをさせられる格好になっている。


58基の原発で電力の約75%を供給する原発大国フランスでも、福島事故後、原子力大手のアレバが巨額の負債を抱えて経営難に陥っている。

アレバはフィンランドで受注した原発の建設が遅れて経営が悪化し、フランス政府主導で再建が進められている。

なおフランスでは2015年7月に原発依存度を2025年までに50%まで下げることを定めた法律が採択されている。


世界最大の原子力企業を自任するアレバ社の2015年末の負債額は63億(約7200億円)にのぼり、政府の資本注入と同時に分社を迫られた。

このアレバの尻ぬぐいをさせられているのが三菱重工業である。


今年4月に三菱重工はフランス政府系のフランス電力公社が筆頭株主の「アレバNP」に追加出資することを決めた。

三菱重工はこれとは別に、アレバの持ち株会社で核燃料の再処理を手がける「ニューコ」にも300億円を出資する方針であり、合計の出資額は700億円にのぼる。


アレバは原子炉の製造だけでなく、ウラン採掘から核燃料の再処理や廃炉技術まで幅広く手がける世界的な原子力総合企業である。

福島事故を機に市場環境は一変し、世界各地で受注の延期やキャンセルがあいつぐなど原発需要低迷のあおりで業績が悪化してきた。


とくにフィンランドで受注した原発建設の難航などで2015年12月期の税引き後利益が20億㌦(約2400億円)の赤字を計上したことで再建策が検討され、フランス政府が実質的に約九割出資することになった。


原子炉製造子会社のアレバNPと、その他の主要事業を移した新会社に分けるというもの。

新会社の株式は67%以上をフランス政府が保有し、残りの部分への出資を海外企業に求めており、その要請にこたえて三菱重工が出資する。


三菱重工とアレバの関係は、1991年に核燃料サイクル分野で合弁会社を設立したのを皮切りに、従来から極めて緊密だった。

だがアレバ・三菱連合の旗色は悪く、ベトナムの計画が16年11月、財政難などを理由に白紙撤回となった。


三菱が経営難に陥ったアレバにあえて出資するのは、核燃サイクル維持が関連しているという見方が強い。

2018年には、非核兵器保有国の日本がプルトニウムを持つことを保証している日米原子力協定の期限が来る。


日米原子力協定を継続するためには核燃サイクルの旗を降ろせない事情があり、そのためにもアレバとの提携が重要との政治判断が働き、あえて巨額の出資に応じ経営難のつけをかぶると見られている。


さらに深刻なのは東芝である。

「原発ルネサンス」を煽ったアメリカ政府の計略ともいえる政策にのって、2006年に6000億円を投じてウェスチングハウス(WH)を買収した。


だが福島事故以後のアメリカにおける原発の安全審査の見直しや原発撤退のなかで、WHの原発事業は行き詰まり、巨額の損失をかかえこむ結果になった。

子会社であるWHの損失を「親会社」として東芝が丸がかえしなければならないはめに陥り、長年の経営努力で蓄積してきた技術部門も次次に身売りをよぎなくされ企業存続の危機に瀕している。


世界的な原発撤退の流れのなかで、東芝をはじめ日立や三菱といった日本の原子力メーカーがその尻ぬぐいをさせられ、「ババ」をつかまされ、企業の存続も危うくなるという事態に直面している。

東芝や三菱、日立など大手の日本企業が屋台骨を失うほどの尻ぬぐいをさせられているのは、福島事故後なお日本の安倍政府がアメリカの意向を受けて、原発推進の先頭に立っているからだ。


福島原発事故を教訓にするのであれば、日本政府が世界に先駆けて原発からの撤退を表明することこそ誰が見ても正当な道である。

ところが、事故当時の野田民主党政府が「2030年までに原発ゼロ」を閣議決定しようとしたところ、アメリカ政府から待ったがかかり、断念した経過がある。


アメリカ自身は1979年のスリーマイル島原発事故以後、危険な原発からの撤退を進め、新規の原発建設はほぼゼロである。

ところが、日本に対しては日米原子力協定で縛りつけ、福島事故が起きてもなお原発からの撤退は許さず、原発輸出、原発再稼働強行を迫ってきている。


日本の原子炉メーカーは東芝がWH、日立はGE(ゼネラル・エレクトリック)、三菱はアレバの生産ラインを受け持つ関係にあり、技術やウラン燃料など原発の中枢部分はすべてアメリカが握っている。

アメリカの許可なしには日本の原発は動かせないし、また原発からの撤退もできない。

原発輸出は、WHやGEの原子炉を東芝や日立が売り込みに走り、利益はアメリカが絞り上げる関係である。


福島原発事故を教訓にして、安全な原発はなく、国民を守るためには原発から撤退するほかないという決断が世界的に大きな流れとなっているなかで、福島事故を起こした日本の安倍政府が原発推進に拍車をかける異常さが浮き彫りになっている。

福島の二の舞を許さず、子子孫孫のためにもすべての原発をとめるには、日米原子力協定を破棄し、対米従属の鎖を断ち切る以外にないことがますます鮮明になっている。


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原発撤退の世界的潮流と逆行 日米原子力協定に縛られた日本
長周新聞 2017年5月26日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/294

 

 

 


■原発推進も米の圧力

しんぶん赤旗 2012年8月26日

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-26/2012082603_01_1.html


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原発ゼロを求める国民の世論と運動が高揚する中、野田内閣・民主党は、関西電力大飯(おおい)原発の再稼働を強行し、原発に固執する姿勢を示しています。

その背景には、原発推進を強く求める財界とともに、アメリカの圧力があります。

 

・原子炉 輸出狙う第3次アーミテージ報告


日本政府のエネルギー・環境戦略が策定されようとする中、アーミテージ元国務副長官らがつくる米超党派の専門家グループは15日、原発ゼロへの動きをけん制する対日提言をまとめた報告書(第3次アーミテージ報告)を公表しています。


「アーミテージ報告」の発表は2000年、07年に続き3回目。

集団的自衛権の行使や有事法制の整備、憲法改悪の要求など、日米同盟強化のための青写真と露骨な対日提言を繰り返し発表してきました。


今回の報告は、エネルギー安全保障を前面に押し出した点に最大の特徴があります。

その最初に挙げられているのが、原子力エネルギーの利用です。


野田佳彦首相が世論の強い反対を押し切って大飯原発2基を再稼働させたことに触れ、「正しい、責任ある一歩だ」と評価。

勧告では20年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を1990年比で25%削減する日本の国際公約をはたすためには、「原発再稼働は唯一の道だ」と言い切り、「原子力は日本の包括的安全保障の絶対に必要な要素」と位置づけています。


同報告が掲げる他のエネルギー源は天然ガスとメタンハイドレートのみ。米国経済に有利なエネルギー源を誘導するとともに、日本の再生可能エネルギーの可能性を排除したものになっています。


なぜ米国は日本の原発にこだわるのか。

報告が重視するのは、海外への商業用原子炉の売り込みです。


開発途上国が原子炉の建設を続ける中で日本の原発が永久停止することになれば、「責任ある国際的な原子力開発が頓挫(とんざ)する」と指摘。

中国が将来的に国際市場の売り手に台頭するとの見方を示した上で、日米は商業用原子炉推進に「政治的、経済的に共通の利益をもっている」としているのです。


これに倣うように、福島第1原発事故後も民主党政権が一貫して前のめりの姿勢を示してきたのが、商業用原子炉の輸出です。

ヨルダン、ロシア、韓国、ベトナムへの原発輸出を進めるため、4カ国との原子力協定が国会で承認されたのは、昨年12月です。

 

・協力体制 着々と日米二国間委員会


「原子力エネルギーの平和的、安全・安心な利用といったエネルギーに関する協力と、エネルギー安全保障に関する協力に対し、コミット(誓約)することを確認する」

野田首相は5月1日、米国のオバマ大統領と会談し、こんな共同声明を発表していました。

国内では「脱原発依存」といいながら、圧倒的な国民が反対する原発の再稼働や、「原子力エネルギー利用」の推進方向に舵(かじ)を切ったのです。


共同声明関連文書の日米協力イニシアチブでは「日本の原子力事故の後の緊密な協力を基盤として、民生用原子力協力に関するハイレベルの二国間委員会を設置し、この分野での協力を更に強化する」と明記し、日米間で原子力協力を強化し、継続的な協議を進めることを確認しました。


7月20日には、この合意に基づいて設置された、「民生用原子力協力に関する日米二国間委員会」の第1回会合が開催。

この会合には、米国のエネルギー省、国務省、国防総省、原子力規制委員会の代表らが参加。


日本側からは外務省、内閣官房、文部科学省、経済産業省(資源エネルギー庁および原子力安全委員会・保安院)、環境省の代表らが参加しました。


アメリカ側議長を務めたダニエル・ポネマン・エネルギー省副長官は、昨年12月の政府による福島事故「収束宣言」直前にも来日し、「原子力の平和利用の開拓に責任を負う日米両国は安全な原発への移行を加速させる好機(チャンス)と責任をもっている」と発言していました。


同会合について日米当局は、「民生用原子力エネルギーの世界的な発展に影響する課題に関する、二国間の協議・協力のための上級レベルの常設のフォーラム」と位置づけ。

第1回会合では、「福島第一原子力発電所の廃炉及び除染、原子力発電所の安全な運用のための国際的制度枠組みの強化、民生用原子力エネルギーの共同研究開発の強化…について議論した」とし、五つのワーキング・グループ(作業部会)の設置を決定したとしています。(7月24日)


日本は1950年代以降、米国から濃縮ウランと原子炉の提供を受け、原発増設に突き進んできました。

福島原発事故後も、米のエネルギー政策に従属する形で、原子力利用の日米協力を進めていこうとしているのです。


政府が新たなエネルギー・環境戦略の策定を進める中、民主党も「エネルギー・環境調査会」を設置(24日)。

9月上旬にも結論を出すとして、原発政策の論議の取りまとめに入りました。


参加議員の一人は、「脱原発依存という方向を出しながら、米国との原発・技術輸出で協力するというのはおかしい。

アメリカとの協力関係についても議論するべきだ」と指摘します。


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原発推進も米の圧力
しんぶん赤旗 2012年8月26日
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-26/2012082603_01_1.html

 

 

 

 

■原発を全面推進する異常

2023年3月 9日 植草一秀の『知られざる真実』

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-da1812.html


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2020年初以降、コロナパンデミック騒動が展開された。

2021年、菅内閣は東京五輪の無観客開催を強行した。


2022年2月、ウクライナで戦乱が勃発した。

激動の2020年代。


コロナ騒動勃発から3年の時間が経過して日本のコロナ対応がようやく変わる。

すでにインフルエンザ並みの疾患に変化していることが判明していたにもかかわらず2類相当から5類相当への指定変更に1年の時間を要した。


3月13日からマスクルールが変更され、5月になって5類相当への変更が行われる。

日本政治の劣化が著しい。


日本政治を率いるのが岸田文雄内閣。

昨年9月に大手メディア世論調査で内閣支持率が3割を割った。


いまも支持率が3割を割り込む調査が多い。

時事通信社が2月10~13日に実施した世論調査における岸田内閣支持率は27.8%、不支持率は42.2%。


内閣支持率30%割れは5ヵ月連続になった。

内閣支持率が3割を割り込んだ内閣は10ヵ月以内に終焉する。


2006年発足の安倍内閣以来、8代の内閣で例外は存在しない。

この経験則にあてはめると岸田内閣は7月までに終焉することになる。


その岸田内閣が重大な政策路線発表を連発した。

軍事費倍増、原発全面推進、大増税検討である。


安保三文書を改訂し、米国が創作する戦争に日本が巻き込まれる図式を積極的に構築している。

米国は軍産複合体の利益のために戦争を創作している。


ウクライナの戦乱も回避可能だったもの。

ウクライナ政府がミンスク合意を誠実に履行していれば戦乱は発生していない。


米国はウクライナ政府がミンスク合意を踏みにじり、ロシアとの軍事対決路線を鮮明に示すことを誘導した。

そして、目論見通り、ロシアを戦乱に引き込んだ。


ウクライナ戦乱を拡大、長期化することにより、米国軍産複合体が巨大利益を獲得する。

同じ図式で極東地域の戦乱が創作されようとしている。


米国は台湾政府を誘導して中国による台湾での軍事行動展開を誘発することを目論んでいる。

戦乱が発生したときに犠牲になるのは南西諸島の市民と前線に送り込まれる兵士。


米国軍産複合体は遠く離れた安全な地で戦乱勃発による巨大利益を獲得するだけである。

岸田内閣は2011年3月の原発事故が存在しなかったかのように原発稼働全面推進の旗を振る。


原発の稼働に問題があることを指摘し、ブレーキをかける役割を担う司法が機能しない。

福井地方裁判所の樋口英明裁判長(当時)は日本の原発が十分な耐震性能を備えていないことを理由に原発稼働にブレーキをかけた。


小学生でも理解できる論理で日本の原発稼働の危険性を指摘した。

すべての裁判所がこの判断に倣うべきだったが、圧倒的多数のヒラメ裁判官は常識に基づく判断を示さない。


彼らは原発の稼働是非を判断するのは原子力規制委員会だとする。

原発の稼働是非を判断する訴訟は「高度専門技術訴訟」であり、その判断は「原子力規制委員会」に委ねられるとする。


しかし、「原子力規制委員会」は行政権力の支配下にある委員会。

委員の構成を恣意的に決定すれば委員会が示す結論を恣意的に操作できる。


岸田内閣が原発推進の旗を振れば規制委員会は原発推進の旗を振る。

こんなことは分かりきっている。


その行政判断にブレーキをかけるのが司法の役割だが、裁判官の人事権を内閣が握っているため、圧倒的多数の裁判官は行政権力の意向を忖度した判断しか示さない。


この結果、原発稼働全面推進の岸田内閣の暴走を誰も止められない。

最後の砦は国会である。


国権の最高機関に主権者である国民が適正な代表者を送り込めばブレーキをかけられる。

しかし、このメカニズムも十分に作動しない現状が生まれている。


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原発を全面推進する異常
2023年3月 9日 植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-da1812.html

 

 

 

 

 

 

■EU原発回帰 日本の選択肢ではない

朝日新聞 2022年2月10日

https://www.asahi.com/articles/DA3S15200284.html

 

 

■発電コスト、最安は原発から太陽光に 経産省が試算発表

「原発は安全対策費の増加などを受けて、15年の前回試算より上昇し、最も安い電源は太陽光発電」

「太陽光のコストが原発を将来下回ることを経産省が試算で認めるのは、初めて」

朝日新聞 2021年7月12日

https://www.asahi.com/articles/ASP7D4V5TP7DULFA00L.html?ref=tw_asahi

 

 

 

■なぜ、東電や国の「失敗」のツケを私たちが払うのか? 事故対策費、国民に転嫁

論座2014年06月27日

https://webronza.asahi.com/business/articles/2014062700011.html

 

 


■原発事故のツケ、なぜ国民に 広がる批判

朝日新聞  2016年12月27日 

https://www.asahi.com/articles/ASJDQ5SFWJDQULFA02F.html

 

 

 

■大事故を起こした東電が罰せられない不思議

東洋経済オンライン 2015/09/18 奥村宏

https://toyokeizai.net/articles/-/84137

 

 


■東電・原発事故の賠償金と廃炉費用、こっそりと国民の電気料金への「上乗せ徴収」始まる
Business Journal 2020.12.30 横山渉

https://biz-journal.jp/2020/12/post_198245.html

 

 


■なぜ電力ひっ迫を招いたLNG不足を予測できなかったのか

日経ビジネス 2021.1.13

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00237/011300005/

 

 


■今なお不祥事が続発。10年間、まるで成長していない国と東電の「原発安全管理」

excite.ニュース 2021年03月12日 週プレNews

https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20210312_113223/

 

 


■10月から"こっそり"と電気料金に上乗せされた原発賠償金

週刊エコノミストオンライン(毎日新聞)2021年11月1日

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211109/se1/00m/020/046000c

 


■知らぬ間に上がる電気代 原発の賠償・廃炉費、昨秋から上乗せ 

中日新聞 2021年7月21日

https://www.chunichi.co.jp/article/294873

 

 

■福島第一原発の事故処理費用、10年間で13兆円 政府想定21.5兆円超える懸念強く

東京新聞 2021年3月23日 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/93087

 

 


■今後40年続く電気代値上げ、こっそり開始―原発事故の尻拭いを消費者・自然エネ事業者に

Yahoo!ニュース 2020/10/23 志葉玲

https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20201023-00204261

 

 


■福島原発事故費用の国民負担(1)電気料金が青天井で上がる!?

女性自身:2017/01/20

https://jisin.jp/domestic/1625159/

 

 


■大手電力各社、原発賠償費を送電線料金に上乗せ

日本経済新聞 2020年7月28日

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62000360Y0A720C2916M00/

 

 


■原発処理費用、22兆円のウソとそのワケ

国民負担、国と電力会社のフリーハンドに

日経ビジネス 2017.4.26

https://business.nikkei.com/atcl/report/16/042000132/042500003/

 

 


■原発賠償・廃炉費の転嫁

毎日新聞 2017/2/3

https://mainichi.jp/articles/20170203/org/00m/010/005000c

 

 


■原発事故費8兆円が電気料金へ上乗せ! 消費者負担で東電と原発を延命へ
原発

AERA dot. 2016/12/16

https://dot.asahi.com/wa/2016121400204.html

 

 


■日本国民はまるで政府のATM。給料の半分近くを税金と社会保険料で毟り取り、30年の失政のツケを私たちに払わせている=鈴木傾城

まぐまぐニュース 2022年5月22日

https://www.mag2.com/p/money/1189199/2

 

 


■「原発が止まると電力不足になるというのは、ウソのプロパガンダだった」

「2年間、原発ゼロを続けて電力供給にまったく支障がなかった」

原発依存に反旗を翻した金融界に1人だけの「超」異端児――吉原毅×広瀬隆対談【パート2】(東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命

週刊ダイヤモンド 2015.11.7 広瀬隆

https://diamond.jp/articles/-/81047

 

 

 

■原発の運転停止で電力不足は起こったか? 

大飯原発再稼働から40日の状況で分かった原発必要論の大ウソ

現代ビジネス(週刊現代) 2012.08.14 町田徹 経済ジャーナリスト

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/33257

 

 

 

■「電力余り」をひた隠す、マスコミ、関電のウソを暴く!

Business Journal 2012.05.18

https://biz-journal.jp/2012/05/post_149.html

 

 


■全原発停止でも供給に余力

「西日本は電力不足」のウソ

週刊ダイヤモンド 2011.7.19

https://diamond.jp/articles/-/13188

 

 

■「節電しないと今夏、大停電」はウソ、火力・新エネルギーで電力需要は賄える

東洋経済 2011/06/22

https://toyokeizai.net/articles/-/7255

 

 

 

■東芝は米国にハメられた。原発買収で起きていた不可解なやり口

・電力会社がS&Wの買収を要請した

・巧みに隠蔽された巨額の超過コスト

「約7000億円という莫大な超過コスト」

「その損失を、全部、東芝一人が背負わされてしまった」

まぐまぐニュース(2017.06.16)

https://www.mag2.com/p/news/253234

 

 

 


■なぜウクライナの原発は狙われる チェルノブイリの廃炉は 
 
中日新聞  2022年3月16日

https://www.chunichi.co.jp/article/435282

 

 

■ロシアの原発砲撃「やっぱり狙われた」 日本でミサイル攻撃を懸念し裁判した人たち「最大の弱点」と訴え

東京新聞 2022年3月5日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/163725

 

 

 

■ウクライナ ザポリージャ原発 “ロシア軍が掌握”【なぜ?】

NHK 2022年3月4日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220304/k10013513381000.html

 

 


■プーチンがウクライナの原発制圧を進める「本当の狙い」 ザポリージャ原発の次に狙われるのは?

ディリー新潮 2022年03月08日

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03081136/

 

 

 

■原発の安全規制で「戦争」を想定外にしていい理由は? 「我々、福島で痛い目に」

論座(朝日新聞)2021年06月15日 奥山 俊宏

https://webronza.asahi.com/judiciary/articles/2021061400005.html

 

 

 

 

 

■福島第一原発にイスラエルの会社の「謎」

「福島第一原発の警備システムの一部を日本の企業ではなく、イスラエルの会社が請け負っている」

「なぜ機密性の高い原発の警備システムの一部を外国の企業が請け負っているのか」

週刊現代(講談社)2011.5.22
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/4639?page=1&imp=0

 

 

 


■2011.3.11人工地震・津波

窪塚洋介×ベンジャミン・フルフォード(米国経済誌『フォーブス(Forbes)』の元アジア太平洋支局長)

https://www.youtube.com/watch?v=eLaKa1FHaBc