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急増する肝臓ガン

2012-12-12 10:58:25 | 日記
最近の統計によると、肝硬変を中心とする「慢性の肝疾患」は30~64歳の年齢層の死因の順位(不慮の事故などは除く)の第4位、65~74歳の年齢層では第5位を占めています。さらに看過できない点は、死因の第2位(第1位が脳疾患、3位が心臓疾患)であるガンの中で肝臓ガンによる死亡者が、男性で約2万3000人、女性で約9000人に達していることです。

現在、肝疾患で死亡する人は年間4万人を超えており、そのうちに約3万人が肝臓ガンといわれているばかりか、この数字が増加傾向にあるということです。

肝臓ガンが他のガンと異なるのは、そのほとんどがB型肝炎ウイルス(HBV)ないしはC型肝炎ウイルス(HCB)の持続感染からくる慢性肝疾患(ほとんどが肝硬変)によって発生している点です。そして、その経過をみると肝硬変では年間約7%、慢性肝炎では約2%に肝臓ガンが発見されているのです。一見少ないように見えるこの数字は、例えば肝硬変肝を30万人、慢性肝炎患者を150万人として計算した場合、年間3万人の肝臓ガンが発生することになるのです。

しかも、注目すべき点は、その7~8割がC型慢性肝炎によるものということです。それに加えて、最近、社会問題になっている80年代に止血剤として使用された血液製剤「フィブリノゲン」によってC型肝炎に感染し、キャリアとなって存在している人たちがどれほどいるか掴みきれていないのも、C型慢性肝炎患者を増加させる一つの要因となっています。これは、まさに国民病をいっても過言ではない多さなのです。日本肝臓学会のデータでは、C型肝炎のキャリアを約215万人と推定しています。C型肝炎ウイルス・キャリアには、すでに症状が現れて治療を受けている慢性肝炎の場合と、自覚症状のないまま社会に潜在している無症候性の場合があり、後者は献血者などのデータから38~72万人は存在すると推測されます。

無症候性キャリアはC型肝炎ウイルスが体内にいるのに自覚症状がなければ肝機能障害も起こしていない状態で検査をするとウイルスは抗体は要請、GPT値は正常という結果が示されます。つまり、持続感染はあるけど、肝臓に炎症が無い人達です。しかし、体内には確かにC型肝炎ウイルスが住み続けているわけですから、将来はC型肝炎が慢性化し、肝硬変、肝臓ガンという経過をたどる危険性があります。そのうえ、献血や人間ドックの経験がなければ本人は感染に気付いていませんので、感染源になる危険性までも持っているのです。これがC型肝炎の対応を難しくしている要因でもあります。
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