ウナギの蒲焼の作り方は関東と関西で異なります。 関東では、ウナギを背中から切り、たれをつけた後、一度蒸し、それから焼きますが、関西では、ウナギを腹から切り、たれをつけた後、すぐに焼きます。 また、関東では蒸すことで仕上がりが軟らかくなり、脂が抜けるので、成長した太いウナギを用いる事も出来ますが、 関西では、初めから脂の少ない細身のウナギを使用します。 一説では、関東(江戸)は武士の町であるため、「腹を切る」事を忌み嫌ったため背中を切りましたが、 関西(大阪)は商人の町であるため、腹を切るのに抵抗が無く、開きやすい腹を切った、と言われています。 ウナギは、古くから夏バテに効くとされてきました。 ウナギには、ビタミンA、B1、C、Eが多く含まれており、特にビタミンAは、他の食材と比べて驚異的に多く含まれています。 ビタミンAは視力を増し、皮膚の新陳代謝を良くします。 ビタミンB1は疲労回復に役立ち、ビタミンEには、若返りや成人病予防の効果があります。 また、ウナギの脂肪にはDHAやレシチンが豊富に含まれています。 レシチンは、体の細胞膜を構成する主成分で、しかも脳細胞に欠くことのできない栄養素でもあります。
ちなみに、アメリカの研究報告によると、レシチンを投与することによって、学習能力が20%もアップしたという実験結果があるそうです。