小渕優子代議士の問題で、観劇ツアーのことが報道されていました。バスをたくさん仕立てて、明治座に天童よしみのコンサートに行った、その人数2千人とか。2年として、1年千人になります。劇場を埋めた地域の人たちの、楽しそうな顔を思い浮かべ、「でも、行った本人たちは変だと思わなかったのかな」とぼんやり考えています。
私は、「きっと劇場代をすごーく安くしてもらったのかな。そうすれば1万2千円で収まりそうだが」と、最初はぼんやり思っていましたが、どうもそうじゃないみたい。天童よしみショーに行きたい年齢層を考えると、ひたすら働き子育てを終え、季節の一つの楽しみで参加されたのでしょう。その数千人。
でも、「先生のお蔭」という華やかな気分は、「寄らば大樹」という甘え気分と同じだと思う。
そういう名もない人々の ゆったりとした、あいまいな、幸せ気分は、どの地域にもあるのでしょう。
私も名もない人の一人だが、そこに幸せを感じるだろうか、と自問したりしています。
大勢のおばさまの姿を想像するのか、どの新聞も その甘えに乗っかった人びとのことを書かないね。
選挙地盤の街頭インタビューで「そういうのあるのわかりますけどねえ」と苦笑いする女の人を見ました。その地域の論客は、そういうイベントを見逃していたんだろうか。
新潟市にも、先生の講演会ツアーについて回るイベントがありますよね。お仲間にファックスが来るそうです。
政治家じゃないし、自費で好きなことをやっているから、別にいいんだろうけど、それが組織の力になって子どもの自由を押しつぶすのは良くないよね。
図書館の人は、「その方々の幸せ」とおっしゃるのでしょうが、寄らば大樹は依存のはじまりだと思う。