子どもが読み聞かせを体験する

小学校でおはなし会をする時に、子どもにも参加してもらう必要があると思っていました。問いかけて答える、という方法はあるのですが、アニマシオンの本来のありようである、「主体的に参加することで読み込んでいく」という手段はないかと考えていました。

各クラスにボランティアが入る時間には制限があり、ストーリーテリングや絵本紹介なども含めると、出来ることは限られています。
小学校訪問で、昨年度は「もけらもけら」、その前はあきやまただしの「へんしんトンネル」を声に出してもらったりしました。
今年はどうしようかと考えて、役割分担をして読んでもらうことにしました。

写真は、その脚本と 普通サイズ絵本『でんしゃにのって』とよたかずひこ/作(アリス館)です。

事前準備として
絵本の文を脚本のように横書きに書き写します。それぞれページ番号を①②・・・と書き込んでおきます。
これが、ちょうどA4で2枚になるので、つなげてA3で1枚にしておきます。
これを登場人物の数だけコピーし、裏に「アナウンス」「うららちゃん」などと役名を書いておきます。
脚本の部分の、それぞれが読むセリフに赤丸をしておきます。
学校では、事前に「うららちゃん役は〇〇さん」「くま役は××さん」などと役者を決めておいてもらいました。
「アナウンス役」は、要になるので先生にお願いしました。
『でんしゃにのって』の大型絵本と普通サイズを用意しておきます。
大型絵本には、付箋紙に①②・・・と書いて、それぞれのページの上に貼っておきます。ページがわからないと今どの画面を読んでいるのかわかりにくいので。
1年生はちょっと無理、6年生には幼稚っぽいかな?で、2~5年の各クラスでやりました。

当日は
「まず、私たちがやってみます」と、一人が普通サイズ絵本を読み聞かせます。
役を受けた子どもに横に立ってもらい(絵が見える場所)、脚本の紙をそれぞれに渡します。
先生にもお願いします。
ト書きと「ガタンゴトン」「シュー」などの擬音は会員がやります。
大型絵本をひろげて見せ、読んでいきます。

結果
成功でした。子どもたちの楽しそうな様子がとてもよくわかりました。
アナウンス役の先生も、駅員なりきり口調の方もおられて、爆笑でした。
2年生も、すぐにコツを呑み込んで、上手に声が出ました。
「あっ、きっぷ」は複数人で声を合わせてもらい、これが山場になって、構成が分かり易い作品です。

来年は
大型絵本のリストをつらつら眺めたのですが、役割分担して読める絵本は他にありません。
とよたかずひこさんは紙芝居もたくさん作っておられるので、こういう構成の絵本はとても上手く作られます。
紙芝居ならば、子どもが分担してできる作品はたくさんあります。
また来年は、全然違う方法でやるか、紙芝居を使うか、ぼちぼち考えることにします。

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