着物であんなこと、こんなこと

もう一週間以上前のことになるが、
新規案件の打ち合わせで品川へ行った。


もうこれで、タンポポは最後かな・・・。
ときどき小雨のぱらつく日、大島紬に合わせて。


取引先の方々が、「ランチミーティング、いかがですか」と
セッティングしてくださった。
場所は駅の目の前・・・ホテルパシフィックの前に、
こんな大きなガーデンレストランがあること
今まで気づかなかった！

シンガポール料理の店。
右は底に練乳が沈んでいる、シンガポールコーヒー。
飲む直前に混ぜるのだが、かなり甘い。
アジア旅行の経験豊かな同席者によると、ベトナムのコーヒーも同じだそう。

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さて、和やかな雰囲気のもと、クライアントとの打ち合わせが終わり、
帰り道。
「いつもお着物なんですか？」先ほどの、アジア通の方が聞いてきたので、
私の中ではすっかり「テンプレート化」している、着物を着始めた経緯や、
出かけるときにはほとんど着物であることなどを話す。
「へぇー、すごいんですね」感嘆の声についのせられ、
「もう、マニアのようなものです」とおまけをつけた。

思わずこの単語が出たのには、伏線があって、
実は打ち合わせの最中、クライアントの女性がたいへんな
「ウェディングマニア」であることがわかり、ひとしきり盛り上がったのだ。
「私、CSなんかでやっているウェディングのドキュメンタリーが大好きで、
特にドレスや料理、ブーケや引き出物を見ているともう飽きなくて」
今ではちらりと内装を見ただけで、どの式場でどんな強みがあるか、などが
すらすら出てくるほどだそう。


ところがそう口走ったとたん、話は思わぬ方向へ。
「あっ、そういえば・・・」と別の担当者。
「うちの近くに、いつも着流しの・・・浪人風の男の人が住んでるんですけど」
ええー、何者？　と、みなビックリ。
　　「私なんて、きれいな振袖着ているのに、顔は男って人見かけたよ！」先の彼女。
一同、またもや、ええー！
　　「お化粧すればいいのに、顔は素のおじさんなの」
「あ、でも、着るものだけ女装、という趣味の人、いるみたいよ」
私も、思い出した！
　　　　　「甲冑着て街を歩く、という人がTVに出てたみたい。この間夫が言ってた」
「か、かっちゅう！？」
暑いじゃない！　重いじゃない！　それって武将マニア？


・・・・・・
はて、私は「マニアのようなもの」で本当によかったのだろうか。