お若い着物友達3人と、武相荘へ行ってきた。
拙ブログに何度もお越しくださっている方は
もう見飽きた!と思うかも知れないけれど、
武相荘のたたずまいに、トルファンはとてもよく合うような気がして・・・。
帯はルバース・ミヤヒラ吟子さんの花織。
ご一緒くださったTさん、Aさん、TKさん(右から)。
TKさんはこの日、お宝着物で来てくださって感激!
今はもう「糸ができないため」創られない、山岸幸一さんの「羅」の着物だ。
右の生地アップ写真、経糸が絡み合ってできる透け感がわかるだろうか・・・。
『鷹山平』と命名されたこの着物。
糸は桜と槐(えんじゅ)の先染め。
赤味の少ない茶系で、
明るい光の下、風が通ればなおさらさらと。
川島織物の本袋帯もよくお似合い。
このお着物を一目見たくて、私は日取りが決まってから
ずーっと心の中にてるてる坊主を下げていた。
雨、降らなくて本当に良かった!
Tさんは白緑が爽やかな柔らか物に、刺繍作家 森康次さんの帯。
Aさんは、さらりとした本塩沢に、荒川真理子さんの型絵染め。
若々しく、透明感のある季節の装いだ。
私自身は、武相荘は3ヶ月ぶり。
いつもの「梅の花」でしゃぶしゃぶの豆乳鍋がメインのコースをとり・・・・・・。
2時間半も、おしゃべり大会で笑い転げ。
武相荘に着いたのは、午後3時過ぎだったろうか。
大らかな新緑が、誇らしげに陽の光を纏い、
圧倒的な存在感で、目にとびこんできた。
冬に来たときとはまったく表情が違う。
邸内は、今月末まで、春の展示。
着物は藤村玲子さんの紅型に、田島隆夫さんのチャコールグレーの織。
綿薩摩に、古澤万千子さんのコーラルピンクベースの可愛い、実に可愛い型絵染めの帯。
廊下の突き当たりには、宮古上布の暖簾がかかっていた。
まるで雑誌の1ページみたい!
1時間弱、着物や器、調度品などを見て、お庭で写真を撮って
(この日は一眼レフを持った方から、写真を撮らせて欲しいと頼まれる一幕も。
素敵な写真になっているといいのだけど)
「駅前は暑かったのに、ここは風がわたっていい気分!」
花は綿毛のタンポポが少しくらいしか見当たらなかったけれど、
庭の前方にある竹林には、何本もの若竹がしゅっしゅっと伸びていて
それにもまた、自然の大らかさ、生命の勢いを感じた。
武相荘のほぼ向かいにある、コメダコーヒー。
「ここでシロノワール(デニッシュ生地のパンにアイスクリームがどっさり載ったスイーツ)を
食べてみたかったんです!」と、みなで舌鼓をうちながら
またもやおしゃべり大会。
このメンバーで集まると、
「着物で気取ってお出かけしました」という想い出よりも
「着物の可笑しいエピソードで盛り上がりました」という想い出の方が色濃く残る・・・かも
実はこのお出かけ、
「行こうね」と約束したのが3月頭だった。
その後震災が起こり、みなそれぞれに「着物を着る気持ちになれなかった」時期を過ごし、
5月のこの時期に、どんな心持ちになっているのか、私たち自身も想像できなかった。
でもこうして、以前と同じ気持ちで・・・とはいえないけれど、
みな元気で顔を合わせることができて、私はそれが、一番嬉しかったな。
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