さて、飯田橋から九段へ移動した私たちは…
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老舗の器屋さん、「花田」へ。
この日は、古賀雄二郎さんという若手作家さんの展示。
作品を前に、記念撮影を…。
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古賀さんは、たいへん手間がかかるという薪窯を使い
軽くて丈夫、手になじみ良く、優しい色合いが持ち味と伺った。
何と材料の土以外はすべて自分で調達しているそう。
確かに派手さはないけれど、
昔からある刷毛目などの技法一つとっても、現代の食卓にマッチする
モダンさと、それでいながら
料理に「癒し」というスパイスを添えてくれそうな暖かみが同居していて
何だかホッとする。
私が選んだのは…
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このグレーがかったミルキィ・ブルーは
なかなか見つからない色。
藁灰を釉薬に使っているそう。
青というと、ロイヤル-だったり、ウエッジ-だったりの
濃い瑠璃色がポピュラーだけど、
和食だったらこちらの青の方が断然、使いやすい。
「里芋の煮物に、柚子をのせて…!」
「肉団子に、白髪葱…!」
「風呂吹き大根に、味噌を…!」
想像がふくらむ、ふくらむ。
なお、形はろくろである程度つくってから、
フリーハンドで6角形にしているそう。
だから、一つひとつ、少しずつ形は違うのに、
ちゃんとキレイに重なるところがすごい。
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店内の喫茶コーナーで。
私たちは「おままごと」と呼んでいる。
一人用の可愛い急須に、和菓子が映える四寸皿。
こうセッティングされているのを見ると、また欲しくなっちゃって
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美しいものを見る悦び、美味しいものを食べる悦び
友達と話が弾む悦び。
悦びのイメージはみんな、温かい。
外は残暑が厳しいにも関わらず、ほっこりと
温かさを楽しんだひとときだった。
花田さんHP内、古賀雄二郎さんの作品紹介はコチラ
(企画展につき、期間が過ぎるとリンクが外れる場合もあります)