午前に宇都宮、そして夕方から日比谷で取材、という
スプリットなスケジュール。
銀座で40分程度、空き時間ができたので
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和光ホールで開催中(~2/2)の、岩井香楠子さんの展示会を
観てきました。
岩井香楠子さんといえば……
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こちらは3年以上前になりますが、
フランス大使館のパーティにて知り合った着物友と
岩井先生の帯でお食事会したときの写真。
私はポインセチア、お友達はバラ。
伸びやかで、優しくて、楽しくて。
そんな岩井さんの春の新作は、期待通り”らんまん”な幸せ色で
満ちていました。
会場内は撮影禁止なので、
以下、パンフレットや会場外モニターの写真です。
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人間国宝 鎌倉芳太郎に師事し、紅型にも造詣が深く
染めと絞りの技法を駆使した作品たちは
活き活きと色彩をたゆたわせ、
まるで一編の舞台作品のよう。
いつにも増してパステルというか、ファンシーというか、
薄く明るい色が際立っていました。
でも思うのですが、決して若向けオンリーというわけではなく
歳を重ねても自然に、キレイに、着こなせそう。
今回は半幅帯も何本もあり、
(もしかしたら、先生独特のこの明るい色合いは、
歳を重ねた人にはこのくらいの分量の方がバランスがとれるのかも)
などと思ったり。
今年80歳を迎えるという岩井さん、
心に正直に、つくりたいものを、と取り組んだのが今回の
今までより一層軽やかで、命への愛おしさがにじみ出てくるような作品たち。
……を、眺めているうち、
二人の大家を思い出しました。
一人は、刺繍の草乃しずかさん。
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もう一人は、画家のW.カンディンスキー
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6年前、草乃さんの展示を松屋銀座で観たとき、
W.カンディンスキーのこの作品「空の青」を思い出し
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「成熟した人生を長く歩んできて、ふと「命」を想うとき、
こんな風に空へ昇っていく小さな生命体が、芸術家の目には見えるのだろうか。」
(当時のブログより)
今回の、岩井さんの作品にも同じことを感じました。
生命礼賛、命の尊さ、春の息吹。
この日、外は雪の予報でとても寒かったのですが、
自分の中にもあるかも知れない温かさに触れた、ひとときでした。