神奈川絵美の「えみごのみ」

伝統芸能を未来へ

(前回の続き)

ここは国立劇場 小劇場。


私たちはライブビューイングで、
隣の大劇場の催しを鑑賞しました。

ご一緒したKKさんは

ご自身で縫ったという、2枚の麻のきものを
接ぎ合せた熨斗目調の一枚。
作家もののようにアーティスティックで
とても素敵

恒例のLOVE×2ツーショット


向こう側になってしまいましたが、KKさんの帯飾りは
今回の主役、亀井家に因んだ小鼓。さすがです。

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今回は見どころがたくさんあったのですが、
私がなにぶん、伝芸(特にお能)は初心者の域を出ないので
感想も散漫になってしまい、スミマセン。

泣く子も黙る亀井パパこと亀井忠雄さんと、歌舞伎のお囃子方、田中佐太郎さんご夫妻
そして三人の息子、および次男、三男それぞれの長男
三代そろってのお披露目会。
野村萬斎さん、玉三郎さん、海老蔵さん、長唄・三味線の名手も
駆けつけて、もう一生、このメンバーはそろわないでしょうと
思わせるほどの豪華な顔ぶれ。

ライブビューイングも超リアルにうつる8K&サラウンドで、
大劇場の歓声や拍手が、小劇場でも同じ場所から聞こえたりして
面白かったです。

加えて伝芸にとてもお詳しい葛西聖司アナが、
小劇場のお客さんだけに見どころを解説してくださって、
ビューイングながら、お得感たっぷり。

そんな中でもやはり、亀井忠雄さんは“別格”だなあ、と。
初心者の私が聴いても、音がぜんぜん違う…魂が響く、みたいな。

次に印象的だったのが、やはり玉三郎さん。
老松を踊るその手足がしなやかで、でも優雅だけではない
強さや寂しさ、情のようなものも感じられて。

海老蔵さんは最初の三番叟で、野村萬斎さんとともに
踊りを披露したのですが、お二人の体格が違い過ぎて…大きい。
お能と歌舞伎、それぞれの三番叟はまったく表現の仕方が
違っていて、それで余計に大きく見えたのかも知れません。

そんな「人」の熱演を凌ぐほど、私にとって圧倒的な存在感だったのが
観世清和さんが「野宮」でつけた面。
何と500年前のものを特別に…ということだったのですが、

つぶさにうつしだす8Kにも関わらず、
500年前なんてまったく思えないほど、白くてすべらかな
美しい面でした。

ほかにもたくさん―親子が“似過ぎて”いるとか、
「勧進帳」のラストがそれはそれは迫力あったとか―
記憶の断片はあるのですが、
うまく表現できなくて。
ただ、こんな風に、名演目のお囃子をじっくり聴く機会は、
(しかもこのような名手ぞろいで)もうないのでは…と思うと
とてもとても貴重で、
せめて、普段は滅多に見られない田中佐太郎さんの
凛としたお姿はずっと記憶にとどめておこうと思った次第です。

コメント一覧

神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
いえいえ、ぜんぜん、言葉足らずで
そうでした! あのカメラワークも
ライブビューイングならではで、好き嫌いは
あるのかもですが、私は今回は能装束や面、
奏者の手つき、顔(笑)がよく見えて
とーっても面白かったです。
親子であれだけ似ている(お顔もそうですが、
三男親子の太鼓の手!)のがわかったのも
カメラワークのおかげですね
香子
さすが、絵美さん!
素敵な感想をありがとうございます♪
生ではありませんでしたがライブビューイングなりに
それはそれは面白かったですよね。
カメラワークやそれぞれのアップなど映像ならではですし
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