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8月上旬に根津美術館へ行った際、
そこから徒歩2~3分にある呉服店「東三季」にも足を延ばした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/b7/14f3608bf70749a4df57f2694747ea4b.jpg)
緑に囲まれた古い一軒家風の店構えで、
とても雰囲気が良い。
2年近く前、着物友達に案内してもらい初めて訪れて以来になる。
店内の展示は、そう多くはないが、
客の希望に応じて取り寄せたり、お誂えもできるとのこと。
私が行ったときには、有名女優がTVCFで締めていたという秋色の織の帯と
グレイッシュな綾織の紬の着尺がセットで飾られていたのだが、
それらが、街なかで似合うような
「ちょっとオシャレ目なカジュアル」っぽくて
とても好感度大、だった。
お若い店員さんも、にこやかに丁寧に応対してくれて
(この後、仕事だから長居はできないけれど、帯揚げの一つでも…)と
選ばせてもらった。
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市松の地模様に、薄藤色の絞りがほのかな色気を出している
袷用の帯揚げだ。
…このとき、私の脳裏には、
その直前に観た円山応挙の藤の残像があったのかも知れない。
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普段、ワンポイントとしてはあまり候補に入らない色。
でも
「うちの店長も愛用しているんです」というスタッフさんの言葉も
背中を押して。
この帯揚げ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9f/53099ac5eebae47c71990bd0c438642d.jpg)
帯枕に被さる部分が細かい絞りになっている。
お太鼓の中や脇って、意外と目につくところだし、
着ている本人も、慣れてくるほどに気になる部分でもあるから
こういう創りは、嬉しいな。
…なんて眺めていたら、もう気分は秋へ。
日中はたまらないほど暑くても、日はだんだん短くなっていて
ちょっとずつ早くなる夕暮れが、立秋前とは違う空気を運んでくる。
秋単の準備、始めなくちゃ……。
※東三季さんのHPはコチラ