日本橋の三井記念美術館の今年最初の開館日。
年の初めに、この美術館で茶道具やほかの美術品を愛でるのが、
いつしか恒例になっていた。
昨年は、五島美術館にしたのだけど、
やっぱり、三井記念美術館のコレクションには、
とりわけ、新年の華やぎを感じさせる。
国宝の志野茶碗も……
俊寛も……
応挙の雪松図も……
4、5回、いやたぶんそれ以上
観ているのだけれど、
それでも新年に、改めて「おめでとうございます」の気持ちで
眺めたくなる。
この日の着物は……
いつまで着るつもりでしょうか(笑)
朱色の八掛の小紋は、ゑり善さん。絞りと染めで椿の柄。
帯もゑり善さんの千鳥。
帯締めは松山好成さん。
青地に赤のてんてん絞りの帯揚げはきねやさん。
全身はこんな感じ。
美術館では……
毎年、まったく同じ展示内容というわけではなく、
今回は象彦の水晶玉をのせるテーブルとか、
以前、明治の超絶技巧展で観た、安藤緑山の象牙の野菜とか、
あと、書や刀剣が目立ったかな……
そして、能面も。
これは以前の展示のフライヤー。
ちょうど先日、金春流シテ方の山井綱雄さんとお会いして
「翁」と「高砂」の舞を見せていただいたこともあり、
いつもよりじっくり、眺めてきた。
左上の翁は、神聖というのだろうか人間を超えた品性が
感じられ、
右の三番叟はそれに対し、五穀豊穣の象徴だけあり
たくましくおおらかで、野性味すら感じられる。
そしてどちらも、満面の笑み。
当時の人々も、このにこやかな面に、幸多い一年であれと
希望を託したのかなあ……。
三井記念美術館「三井家伝世の至宝」は23日(土)まで。
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この後、日本橋三越の「日本の職人 匠の技展」(実演即売会)へ
行き、
三重の平井くみひもさんでお買い物。これもほぼ、毎年のお約束。
なんと平井さん、年末年始にかけて「18連泊なんです」。
人あたりの良い爽やかな好青年で、
「あっ、昨年も…」と憶えていてくださいました。
こちらは11日(祝)まで。
いただいたものは、後日紹介しますね。
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