神奈川絵美の「えみごのみ」

春の挨拶 2016

1月5日…この日は、
日本橋の三井記念美術館の今年最初の開館日。



年の初めに、この美術館で茶道具やほかの美術品を愛でるのが、
いつしか恒例になっていた。
昨年は、五島美術館にしたのだけど、
やっぱり、三井記念美術館のコレクションには、
とりわけ、新年の華やぎを感じさせる。

国宝の志野茶碗も……


俊寛も……


応挙の雪松図も……


4、5回、いやたぶんそれ以上
観ているのだけれど、
それでも新年に、改めて「おめでとうございます」の気持ちで
眺めたくなる。

この日の着物は……

いつまで着るつもりでしょうか(笑)
朱色の八掛の小紋は、ゑり善さん。絞りと染めで椿の柄。
帯もゑり善さんの千鳥。
帯締めは松山好成さん。
青地に赤のてんてん絞りの帯揚げはきねやさん。

全身はこんな感じ。



美術館では……


毎年、まったく同じ展示内容というわけではなく、
今回は象彦の水晶玉をのせるテーブルとか、
以前、明治の超絶技巧展で観た、安藤緑山の象牙の野菜とか、
あと、書や刀剣が目立ったかな……

そして、能面も。


これは以前の展示のフライヤー。
ちょうど先日、金春流シテ方の山井綱雄さんとお会いして
「翁」と「高砂」の舞を見せていただいたこともあり、
いつもよりじっくり、眺めてきた。
左上の翁は、神聖というのだろうか人間を超えた品性が
感じられ、
右の三番叟はそれに対し、五穀豊穣の象徴だけあり
たくましくおおらかで、野性味すら感じられる。
そしてどちらも、満面の笑み。
当時の人々も、このにこやかな面に、幸多い一年であれと
希望を託したのかなあ……。

三井記念美術館「三井家伝世の至宝」は23日(土)まで。

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この後、日本橋三越の「日本の職人 匠の技展」(実演即売会)へ
行き、
三重の平井くみひもさんでお買い物。これもほぼ、毎年のお約束。
なんと平井さん、年末年始にかけて「18連泊なんです」。
人あたりの良い爽やかな好青年で、
「あっ、昨年も…」と憶えていてくださいました。
こちらは11日(祝)まで。

いただいたものは、後日紹介しますね。
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