その日着ていたのは、夏塩沢。
亀田恭子さんの帯を合わせて。
お太鼓はこんな感じ。
白が清々しい着物だけど、でも身をもってわかった。
気温35℃の下では、夏塩沢は暑いっ
結局、着物は暑いのか、涼しいのか。
暑いかというと、そうは言いきれない。
この時期、Tシャツだって暑いものは暑いのだ。
私に関しては、着物だからといって、格段に暑くてたまらない、というほどではない。
一方、涼しいかというと、それも大いに疑問だ。
そろそろ秋を感じさせる風が吹いても良さそうだが、
今のところ日中は、吹いてもドライヤーの弱風のようで、
却って暑さに追い討ちをかけるよう。
まだ私が、きもの超ビギナーだったころ、
ある呉服店の展示会で、雰囲気の良い夏物の前を通りかかったとき。
しきりに勧めようとする店員さんに
「夏は暑いので着物を着る気には…」と言いかけたところ、
周りのヘルプさんも口をそろえ
「あーら、着物は涼しいのよっ、袖や首から風が通るからっ」と
畳みかけられたことがある。
悪気はないのだろうけれど、今思い返しても、
売りたいがための「夏の着物は涼しい」という固定観念を
押し付けられたような感じがして、良い気持ちにはなれない。
そんなこともあって、私自身あまり声を大にして「涼しい」とは
言いたくないのだ。
だから、冒頭のS教授の素朴なギモンに、
「えーと、あのー、お腹周りは暑いんですけど…それほどでも…」と
スマートとは言い難い返事をしてしまったが、
今思えば、「先生が涼しく見えれば、涼しいんですよ」くらい言えばよかったな。
これは私の持論だが
涼しく見えるかどうかは、ズバリ「口元」しかも「口角」で決まるような。
電車の中、口を半開きや「へ」の字にしている女性が多いこと…。
とても暑いので仕方ないのだけど、
口角が下がっていると、どうしても暑さ倍増に見える。
…という私も、油断しているときがあるのは承知だが、
外出しているときはできるだけ上唇を薄くし、口元を締めて、
口角を上げる(せめて下げない)ように心がけている。
(唇を薄く、というのは、私の顔の骨格を見た審美歯科医の助言であり、
どなたにも当てはまるとは限りません)
もう10年以上も前、エステサロンを開業することになった同年代の知人が、
毎日、鏡の前で笑顔の練習をしたと言っていた。
着物で涼しく見せる、というのも、ある程度努力が要るのかも知れない。
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