バレンタインデートの待ち合わせは
コレド室町2地下のあなご料理店「玉ゐ」。
柔らかくて、さっぱり目のたれがじわっと染みていて。
穴子はなかなか、家では調理できないので
存分に味わって、いただきました。
この後、日本橋三越で17日まで開催中の
北大路魯山人 何必館コレクション展へ。
(チケットをくださった西のお方、ありがとうございます!)
ご一緒したKKさんは……
年代物の羽織が麗しくて
今はなかなか、こうした装飾は見られませんよね。
街行く人の目を惹き付けるのに十分な華がありました。
さてこのコレクション
京都の何必館、魯山人の展示室から
花、書、陶(芸)、茶、食の各テーマで選りすぐりの逸品を紹介。
私、今までにも古代の出土品を博物館等で直に見る機会は
何度もありましたが、
東大寺をはじめとする「古材」はおそらく、
こうした形で観るのは初めてだったような…
(普段、どうやって保管しているんだろう……)と
思わずにいられませんでした。
展示品の中に和服はなかったのですが
志村ふくみさんの布の仕覆や、
掛け軸の表装にあしらわれた更紗や正倉院文様など
豪華絢爛ではないのだけど、
「地に足のついた美しさ」というのかな。
器も備前や志野、織部、唐津など渋めで、
見ていて心穏やかになるものが多かったです。
テーマごとに、魯山人の名言が紹介されていて、
正確には覚えていないのですが、
人生はどのように生きてもいい。何をしなければ、
どれだけしなければ、と決められているものではない
といったニュアンスの文言が、展示の最初の方にあって、
ああ、その通りだなあ、と。
なんだか私たちは、「無言のノルマ」みたいなものに
追われていないだろうか、
あるいは無意識のうちに、無邪気に、
誰かを追い詰めていないだろうか。
さーっと通り過ぎた10数秒の間に、
そんなことを思い、
ちょっと救われたような気もしました。
さてこの後、国立劇場へ。
文楽の感想は次回、アップしますね。
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