神奈川絵美の「えみごのみ」

それぞれのDOMANI(明日)

(前回の続き)

ここは……

六本木の国立新美術館。

こちらで開催されていた、「DOMANI(明日)展」へ
行ってきました(会期は終了しています)。

文化庁の新進芸術家海外研修制度で留学した
若手アーティストたちの作品発表会。
今回は、2000年以降の研修者の中から特に個性の際立つ
作家が中心になっているとのことで。

昨年もなかなか面白かったのですが、
今年は圧倒されるほどのエネルギーを感じました。


木島孝文さん。
この力作の大きさを示したく、人が写り込んでいる写真を
選びました(写っている方、すみません)。


研修先はブラジルとのことですが、
モチーフにはどことなくユーゲント・シュティルを感じます。


線 幸子さん。
綿と絵具、アクリル板による作品。
仕事柄、人体の一部のように見えました(腸管とか)。


かわいい!
こちらはイタリアへ研修に行かれた
西ノ宮佳代さん。
タイルや石をはめこむ、モザイクアート。


説明の一部ですが、わかるでしょうか…。
スチロールなどでつくられた土台に、
セメントを塗り、パーツを貼っていきます。


染織造形の野田睦美さん。
こちら、絵画ではなく織なんです。

そして

今回、フライヤーやポスターにも掲載された
松岡圭介さん。
a tree manというタイトルの作品。

私、直感で思ったのですが、
 こういう発想ができる人のことを、「才能がある」と
  いうのでしょうね。

他の方もすばらしいのですが、
(あくまで私個人の尺度で)才能の高さをもっとも感じたのは
この方の作品でした。

松岡さんの作品をもう一つ。

こちらからも、私は才能のオーラ(?)を
痛いほど浴びました。

他にもアニメや原発のフィルム、
「六本木心中」なんていう、インスタレーション
(観覧者が勝手に、展示物であるジャンパーを羽織れるというもの)
などなど、
一人ひとりみな、個性が際立っていました。

それでいて、去年より親しみやすい作品が多かったような…。
こう、和物好きにも通じる、手仕事感の強い作品が多かったのかな。

私はあまり現代アートには詳しくないのですが、
今回出展のどの方も、できることならこれから先の活動も追っていきたいなあと
思いました。
それぞれの明日、それぞれの未来は明るい。きっと。
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