

形見の反物を押し入れから、ごそごそと。

とはいえこんな、台風通過中のじめじめしたときに
虫干しも何もないもんだ、と苦笑しつつ……。
右の2本はおそらく綿麻で、しゃりっとした触り心地。
左はつるっとした、おそらくコート地。
前回、出したのは3年くらい前かなあ…。
そもそも10年以上前に、父から渡されたのだけど
正直いって、地味過ぎるから今すぐ仕立てることにはならないだろうと
そのまましまい込んでいて。
でもどうかな。
以前よりは、違和感というか、地味過ぎるという感覚は薄れてきたかな。
父が生きているうちに、右の縞だけでも仕立てたら、喜ぶだろうか。

これは一年前の写真ですが…。
こちらも祖母の形見で、唯一仕立てた着物。
写真を父に送ったら、すぐ額に入れて飾ってくれたっけ。
そんな風に思いを巡らせていたら

まったく使っていないブランドバッグも発見。
実は前回の引っ越し時に、処分してしまったものも多々あるのですが
これらはちょっと手放しがたくて
(上のフェンディは、母の形見)
反物が心理的に距離を詰めてきた感じがあるのに対し、
悲しいかな、バッグたちは距離が開くばかり…
複雑な気持ちで、一緒に虫干しし、また押し入れへ戻っていただきました。