極端に寒くも暑くもない予報だったので、

単衣の襦袢に単衣の着物を基本とし、
重ね着で防寒できるようにした。
福本潮子さんの、トルファン綿の着物に、
ツツジにもハナミズキにも見える花柄の帯。地色は薄いグリーン。
季節はだいぶ先取りだけど、桜の帯は合うのがないし
タンポポは、開き名古屋なのでちょっと重い。
半幅帯では、さすがにカジュアルすぎるかなあという気持ちもあって。
(今回、先方が着物姿を楽しみにしていたので)
まあ、故郷の群馬では
もうそろそろ、野生種のヤマツツジが咲き始めるだろう。

サビに入る直前のジュディ・オングしてみました(古)

今年初めての、単衣の道中着。
右は首元がお目汚しですが、半衿のアップ。
更紗花の友禅は、岡重のもの。
2日目は……

半衿を無地に。帯揚げ、帯締めも替えて。
さて、お天気に恵まれた徳川園&徳川美術館。

その名の通り、尾張徳川家に伝えられた刀、茶道具、能衣装などの
いわゆる「大名道具」を公開しており、
常設展、特別展、隣の蓮左(ほうさ)文庫の展示室を
全部じっくり観て回ると、1時間半はかかるのではないかと思われる
充実した展示内容。
面白かったのは……

展示室の一部が、名古屋城二の丸御殿の復元になっており、
お城の暮らしがよりリアルに感じられること。
言葉は軽いが、ちょっとしたテーマパーク気分で、
例えば(こういうしつらいの中でお茶を点てていたんだなあ)などと
想像がふくらんでいく。
左下から時計回りに、能舞台、接待の場であった茶室(猿面茶室)、
広間の書院飾り。
右下は今回の特別展から、矩姫(かねひめ。14代藩主慶勝夫人)のお雛様。
有職雛で、この写真でも格調高い作品であることがわかりますね。
尾張徳川家の展示は、2月に江戸東京博物館でも観たが、
そのときは“博物館然”と、ガラスケースに等間隔にお行儀よく
陳列されており、
ここと比べると、やはりどうしても冷たい印象になってしまう。
今回、広々としたキレイな明るい空間で、混雑もなく鑑賞できてよかった。
徳川美術館について、より詳しく知りたい方はコチラへ。
特別展「尾張徳川家の雛人形」についてはコチラ。展示品の一部も載っています。
<追記> 初めて徳川園に行かれる方へ
パンフレットなどには、大曽根駅から徒歩15分とありますが、
車の多い通りを行きますので、タクシーをお勧めします(700円くらい)。
地下鉄 大曾根駅下車の場合、出口でタクシーはなかなかつかまりません。
数十m離れた名鉄 大曾根駅のロータリー(地下鉄の駅からは、高架をはさんで
反対側)に乗り場がありますので、そこまで移動して乗るのが早いと思います。