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着物友のTKさんからお誘いいただいていた、組香と呼ばれるお香の会に出席した。
場所は、東銀座の「香十庵」。有名店「香十」が持つお香の庵だ。
時節柄、七夕にちなんだ組香とのことで……
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野口の「星座帯」を。
関西巻きにすると、写真のように向かって右に北斗七星が出てくる。
この帯も、七夕のごとく、年1回程度の出番だなあ……。
帯揚げは銀座もとじさんでいただいた、スワロフスキーが散りばめられている白い絽。
後ろはこんな感じ
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月や流れ星が刺しゅうされていて、
控えめながら、よく見れば意外と主張が強い、野口ならではのデザイン。
そうしたら。
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TKさんは、笹を思わせるグリーン系のからむしの夏着物に、
白地の七夕柄。短冊が繊細で、優しい気持ちになりますね
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帯締めは道明の厳島組で、私が持っているものと色違い。
嬉しい野口&七夕シスターズになりました
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ランチは銀座通りに面したポーラビルの2F「HIGASHIYA」さんで。
こちらに和菓子もついて、美味しくいただきました。
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さて、今回の香席で体験する組香とは
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そうお話されるのは、香十代表の稲坂良弘さん。
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香と日本人 (角川文庫)
「香文化の伝道師」と呼ばれ、『香(かおり)と日本人』という本も出している。
かつては劇作家や脚本家、映像ディレクターとして活躍。
有名なところでは、お線香の「青雲」のCFを手がけている。
それが、ニューヨークの国連本部にて、
外国人向けに香道を紹介するイベントの演出を担当したのがきっかけで、
香りの世界へ方向転換した、ユニークな方だ。
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香りを聞き当てていくことで、そのストーリーを追い、
文学的イメージを膨らませていきます」とは、クリエイターらしいご説明。
今回の証歌は
恋ひこひて逢ふ夜はこよひ天の川 きり立ちわたりあけずもあらなむ
よみ人しらず
(恋しくて恋しくて、ようやく逢える今夜、
天の川に霧が立ち込めてこのまま明けなければいいのに ……かなり意訳です。)
さて、この歌をもとに、どんなシナリオがつくられ、
どんな香りが登場するのでしょうか。
この続きは、次回アップします。