海へ～親不知～

5月12日、前日の室堂雪の大谷から一転海へ。
この日は富山市内から北へ、新潟県に入ってすぐ糸魚川市の親不知へ向かい、その先は親不知ICから上越JCT～上信越道～中央道と大回りして自宅までです。

富山市内から1時間ほどで親不知コミュニティロードに到着です。
国道8号線のいくつ目かのトンネルを抜けた先、親不知観光ホテルに隣接する駐車場にクルマを停めます。





このコミュニティロードは、この天下の険と言われる交通の難所に造られた2代目の道路（旧国道8号線）で、国道8号線が天険トンネルに切り替わって（3代目）からは使用されなくなり、遊歩道として整備されたものです。

まずはすぐの展望台から前方面を眺めます。
こちらは、北陸自動車道、現国道8号線、旧北陸道を見ることができます。





次は後方面です。
波打ち際には、かつての旧北陸道と思われる道も。



最後に下の海です。穏やかな日本海でした。



次に展望台からコミュニティロードを歩いてみます。
すぐに矢如砥如（とのごとくやのごとし）と刻まれた岩が見えてきます。
これは、明治16年に絶壁を切り開いて造られたこの道の完成の喜びを刻んだものです。
砥石のように滑らかで矢のようにまっすぐと言った意味です。

ここは親不知でも一番の難所天険の直上、この道の開通以前の人は命がけで波打ち際を歩いたとされています。
いかにこの道路の完成が待ち望まれていたのかがわかります。







コミュニティロードでスケールの大きな風景を見たあとは駐車場まで戻り、海辺へ向かいます。
駐車場から80m下ると、日本海・栂海（つがみ）新道の起点の浜に出ることができます。





急斜面の中ほどで、旧国鉄北陸本線のトンネルが現れます。
こちらは、新線切り替え後廃線になっているものです。

▼旧親不知トンネル


▼旧風浪トンネル


さらに階段を下って行くと、ようやく浜辺に到着です。







昔の人は、この海辺にあった旧北陸道を歩いていたのでしょうね。
ちょっと想像を絶する場所、光景に唖然としました。

この浜には幾つもの積み石がありました。

おそらく次の強風や荒波で崩れるとは思いますが、“もしかしたらあるかも”と、次に訪ねた時のごくわずかな期待感を持って、とりあえず私も２つ重ねてきました。



短い時間でしたが、荒々しい海岸線を見て唖然としたこと、波打ち際まで下りることができたことで、頭に描いた親不知よりももっともっと凄い所だと再認識させられました。

このあとは、JR親不知駅、道の駅「親不知ピアパーク」へ立ち寄ります。