ソフトウェア開発したい日記

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フェルマーの最終定理の概要を簡単に説明したい

2010年05月15日 19時31分27秒 | 数学
ワイルズがフェルマー予想を解くまでの流れを
簡単に説明できるようになりたいという自己満足メモ。


谷山豊と志村五郎により、
「すべての(有理数係数の)楕円曲線はモジュラーである」
という谷山・志村予想が発表された。
また、x^n + y^n = z^n (n≧3)を満たす自然数解a,b,cが存在すると仮定すると、
y^2 = x(x - a^n)(x + b^n)
のような「フライの楕円曲線」と名づけられた楕円方程式と対応付けることができる。

この楕円方程式はモジュラー形式ではないと予想し、
谷山・志村予想が正しいとき、連鎖的にフェルマー予想が解決される。
この予想を定式化したジャン=ピエール・セールの名をとり
フライ・セールのイプシロン予想と名づけられた。
この予想はケン・リベットによって正しいと証明された。


ワイルズはリベットの証明を聞き、
すぐさま谷山・志村予想およびフェルマー予想にとりかかった。

フェルマー予想を解決するためには
すべての楕円曲線がモジュラーであることを示す必要はなく
半安定的な楕円曲線についてのみ述べればよかった。
(半安定な楕円曲線とは、どの素数pで還元しても高々2重根どまりの楕円曲線)


ワイルズは、全ての楕円曲線の性質を群の表現論に還元することを考えた。
そしてガロア表現への還元を行えることを証明し、
ガロア表現はモジュラーであろうと予想した。
ガロア表現とは無限の情報を有限に情報に置き換える方法で
2次の正方行列で表される。
これにより、楕円曲線から得られる無限の情報(体)を群に置き換え、
それがモジュラーであることを調べていった。
ワイルズは楕円曲線Eについて、素数を法とした解のデータを集めた。

④(ここから怪しい)
ワイルズは証明を完成させ、ケンブリッジで行われた公演で証明を発表。
コリヴァギン=フラッハのオイラー系に関して不足があり、証明は認められず。
ワイルズが長年関わってきた岩澤理論を用いることで、完全解決。

こんな感じだろうか。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フェルマー (hidaka7)
2011-10-06 14:00:49
フェルマー簡単証明があります。
kokaji222を検索してください。
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Unknown (あつた)
2011-11-05 12:20:28
ご紹介ありがとうございます
じっくり読ませて頂きます
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abc予想で証明できる?  (もののはじめのiina)
2022-10-27 09:03:04
存在するものを証明するより、無限に存在する自然数を試みて、そのどれもが存在しないとする証明は極めて難しいです。

超難問「フェルマーの最終定理」は、「abc予想」を使うとの長い証明を数行で証明できるらしいですょ。

京都大学数理解析研究所教授望月新一博士が考え出した「abc予想」は、理解するにはもう少し説明を求められる段階だそうではあります・・・。

当方も、よく理解できていません。

なお、xのn乗のタグは次のとおりです。
   X<SUP>2</SUP>
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