中国の旅 その1北京・頣和園, 中国の旅 その2 北京・天壇に続き、北京の鼓楼・鐘楼について、記述しましょう。
鼓楼
故宮の南北を走る中軸線の北側 延長線上に地安門外大街が在るが、その北側に、元の時代にできた鼓楼と100mほど離れて鐘楼が在る。 700年の歴史がある鼓楼は、昔、時刻を知らせる役目を果たしていた。鼓楼には水時計があり、この水時計の時刻を基に叩き手が太鼓を鳴らしたそうですが、時刻によって叩き方も違っていたそうです。向かい合う鐘楼にいる担当者が太鼓の音を聞いたあと鐘を鳴らし市民に時刻を知らせていたそうです。
鼓楼
鼓楼内部の太鼓、下:最近復活した叩き手
鼓楼からみる景山公園
鼓楼は元代(1272年)に創建され、もともとは「齊正楼」と呼ばれていた。 現在の鼓楼は明の永楽帝18年(1420年)に再建されたもので、その後 、嘉慶年間(1796-1820)と光緒年間(1875-1908)の2度の修復を繰り返している。
中華人民共和国が創立した後に、鼓楼は文化会館として使用されたが、80年代の修繕の後に一般に開放された。
少し前まで鼓楼には壊れた古い太鼓があるだけで、実際に太鼓を叩くことはできなかった。 その後、復元作業の一環としてメインの太鼓のほか、小太鼓24個の合計25個の新しい太鼓が揃い、2000年12月31日にセレモニーが行われた。 現在は観光で毎日15回太鼓を叩いているそうです。
鐘楼
創建は1272年ですが、火事で崩壊し、明の1420年に再建された。現在の鐘楼は1745年に再建されたものです。総高47.9m。楼内には明の永楽帝が造らせた3つの鐘のうちの1つ、高さ 5メートル半の「永楽大鐘」が置かれている。
鐘楼はいく度か火災に見舞われたため、ほとんどが石とレンガで造られていて、鐘を吊るす棚だけが木造です。1924年ラストエンペラー・溥儀が紫禁城を離れたあと、鐘楼の時刻を知らせる役目も廃止されたが、 1990年から鐘を鳴らすことが復活し、現在は旧暦の大晦日の夜にだけ市民達がここで鐘を鳴らすそうです。鐘楼は音が共鳴しやすい構造になっているため、昔は鐘の音も数十キロ先まで届くそうです。
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