ルクソール
カイロからルクソールへの飛行機便は往きのみOKが取れていて、帰りの便はWAITINGのままだった。
航空会社に確かめてみると、まったく空きがないとつれない返事が返ってくるのみ。ガイドに聞いてみると「インシャラー」と言うのみで、ルクソールからの帰り便の予約が取れない。あまり日程に余裕がないので、いらいらしだした。
翌日、日本へ電話をする用事があったので、XX商事を訪ねた。所長さん曰く「エジプトで国際電話をかけるのは至難の技ですよ。急ぎの電話の折は、いつもギリシャに飛ぶんですよ」と。またまた「ガーン」である。
気落ちしていると、慰めに、「朝一番で、郵便局へ行き、国際電話を申し込み、運よければお昼頃につながります」と教えてくれた。翌日、教えに従いやってみることにした。
ついでに、ルクソール行きの飛行機便の予約について相談してみたら、「心配しないで行ってみたらいかが?なんとかかなりますよ」と、いとも気楽に薦められた。アラブ社会はいいかげんなのだと改めて認識した。
日本への電話はあきらめ、その日はスークヘ買い物へ出かけることにした。
翌日朝一番に、教え通り郵便局へ行き、電話を申し込んだ。待つこと、4時間でやっとつながった。
翌々日の朝早く、ルクソールへ飛んだ。荷物はカイロのホテルの部屋へおいたままで、帰りはいざとなれば、汽車か車で帰ってくる事も覚悟して、出かけた。ルクソールへついて、ガイドを探し、帰りの便を確認してもらったが、だめらしい。でも、ガイドのお兄ちゃん曰く「何とかなるよ!!」と。
とにかく、カルナック神殿から見学を開始し、午後は対岸の王家の谷方面へ出かけることにした。
カルナック神殿のラムセス2世寄進のスフィンクス参道。 アモン神殿の神獣である雄羊の頭とライオンの体をもった40体のスフィンクス
ラムセス2世寄進のスフィンクス参道と塔門。 後ろのスロープはプトレスマイオス朝の石材をあげる為に造られた足場の跡
列柱の広間。 134本の砂岩の柱が整然と並んでいる
王家の谷。まったく草は見当たらない。本当に暑い、帽子などがないと頭がパーになる。 (この後、日射病で女性達はダウンしてしまった。)
ツタンカーメン墓
彼女の死後、王位についたトトメス3世が彼女の肖像、壁画や碑文に残る彼女の名をすべて抹殺した為、葬祭殿やカルナック神殿に残るレリーフは彼女の像だけが削り落とされている。
追記:
帰りの飛行機はガイドが交渉してくれたおかげで、A300のドアが今にも閉まり、滑走路に向かう寸前になって、ドアからパーサーが手まねをしてくれ、乗れることになった。座った席はスチャーデス用で、食事も何とかできた。
参考:衛星写真がGOOGLE MAPSで見れます
カルナック神殿(ルクソール):Pointer 25°43'8.59", 32°39'26.50"
ツタンカーメン墓(王家の谷):Pointer 25°44'25.26", 32°36'5.63"
ハトシェプスト女王の葬祭殿:Pointer 25°44'16.99", 32°36'24.24"
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