昨日、ナーさんというカンボジア出身の僧侶の方のホームコンサートに行ってきました。ギターは中国琴(21絃ありました)を弾いてくださる前にご自身の体験を話されました。
内紛?戦争?ともかく、村中の人が命を取られる体験をした中、爆弾の勢いで赤ん坊だったナーさんは吹っ飛ばされ、木にひっかかって奇跡的に助かったのはよかったけれど、そこから孤児としての人生が始まりました。
どんなときも、いつかお母さんが迎えに来てくれる事を夢見て生きていたという子供時代のナーさん。
助けられた先で、たくさんの子供たちと食事をしている最中、どこかからお母さんが来るのではないかと、後ろをちらとでも見ようものなら、その隙に目の前の食べ物を他の子に盗られてしまったそうです。
また、雨降りの日には雨粒の数を数えて、たくさん数を数えたらお母さんが迎えに来てくれると思っていたと・・・。
ナーさんが最後に伝えてくれたのは、わたしたちはとにかく恵まれているということ。何でもやろうと思えばできる。その恵まれた立場にいることを忘れず、どんなことにも立ち向かってその稀有な幸せを味わってということでした。
そのお話を伺って、参加者の方たちと、「私たちは平和ボケをしている」「浸かっているぬるま湯の温度が1度違うだけでブーブー言っているようなものですよね」―と語り合いました。
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