実は、こちらのページと、私のもともとのブログをごらんの方は
御存知だと思いますが・・。
おととい、中村勘九郎さんと七之助さん御兄弟の
赤坂大歌舞伎を見にいったのですね。
ところがこれがさんざんの出来ばえ
一言でいえば、駄作だったわけです
で、ちょっと私、気分が悪くなってしまって・・・
途中で失礼してしまったのですね
ところが、それが中村屋ファンの方々の逆鱗にふれまして、
本当に大変な目に遭いました。
ものすごくブログが炎上してしまって、もう大変
ツイッターも半分おどしまがいなことを
いってくるひとがいて、とても怖い思いをしました。
もう当面、中村屋の芝居はみたくない!という感じです。
中村屋ひいきの方って、あんまりいいたくないけど、
すごく熱狂的すぎるといいますか、
きっちーさまに対しても、いろいろな役者さんにたいしても、
偏見をもってらっしゃる方が多いのには閉口します。
すごく攻撃的になるひとが多くて、
正直、劇評もかきにくいところではあるんですね
うっかりしたことを書くと、もうすごいヒステリックになるし・・・
(これはおとうさまの勘三郎さんのころからそうでした。こまったものですね)
そのブログでもいろいろお返事やら対応に追われていて、
正直夜も眠れないありさまでした
やれやれ、でも、どうやらおちついたようです。
また、ここで書いて、やきぼっくいに火がつかなければいいのですが、
ここ、一応、きっちーさま応援ブログなので、
中村屋ひいきの方はどうぞごえんりょくださいね。(きっぱり!)
で、そのときに、いろいろ反響をよんだのが、
「13000円でなにができるでしょう?」ということでした。
つまり、赤坂大歌舞伎の一等席が13000円なのですが、
それに値する名作を生み出すためにはどういう努力が必要で、
どれほどの傑作を生みださなくてはならないか、という企画開発についても
お話をさせていただきました。
歌舞伎の企画開発ってじつは結構むずかしいです。
ほとんどが古典の再演に次ぐ再演ですが、
役者さんの人気のブレイクスルーになる起爆剤になるのは、
実は新作歌舞伎だったりします。
近年だと、猿之助さんの「ワンピース」、
ちょっと前だと、勘三郎さんの「研辰の討たれ」、
さらに前だと海老蔵さんの「源氏物語」などがあげられます。
それぞれ一大ブームを巻き起こし、新しい歌舞伎ファンを掘り起こし、
また人気を再燃させているわけです。
ところが、松竹さんの基本的な考え方は、
「襲名と追善で稼ぐ」というやり方ですね。
これもいいことはいいことなんですけど、
役者さんにある程度負担をかけてしまいますから大変ですね。
それに、どうしてそういう価格設定にするのかわからないんですが、
さりげなく、一等席を19000円に値上げしてしまうのは、
企業努力がたりないんじゃないかと思えてならないです。
19000円って、そんなにしょっちゅう出せる大金持ちが
いま日本にどれだけいるとおもってといいたいですね。
だからもうちょっと、かりめろとしては
新作歌舞伎や、古典でも、「伊賀越」の「岡崎」のように、
なかなかでなかった古典の掘り起こしに積極的になってほしいとねがっています
きっちーさまの場合でいえば、
昨年8月の早稲田大学の記念講演でもおっしゃっていた、
「侠客春雨傘」や「鳩の平右衛門」の復活上演や、
わたしの論文でも書かせていただいた、
「奥州安達原」などの再演をお願いしたいところですね
また、かつて二代目松緑丈がやっておられたような
翻訳ものも、きっちーさまに歌舞伎化してもらいたいです。
いろいろ、きっちーさまファンの女性ファンの方にうかがうと、
「きっちーさまでロマンスものがみたい」という方、多いですね。
たとえば、先日オペラでみた「オセロー」なんか、
とてもきっちーさまに合うような気がします。
デズデモーナが菊之助さんだったら、さらにぴったりですよね
で、イアーゴは、たとえば、歌六さんでもいいし、
おもいきって猿之助さん、海老蔵さんにやってもらうとか
企画ってそういう配役の妙だったりしますので(^^)
そういう、ちょっと「コロンブスの卵」的な発想で
歌舞伎をとらえることも大事だと思うんですね
松竹、国立劇場の企画担当のみなさま、
これを読んでいたら、ぜひぜひご検討くださいませ~(^_^)/(^_^)/(^_^)/