かつて、環七のときわ台近くに伝説となっている行列の絶えないお店があった。それが「土佐っ子」であったが、むしろ俗称の「環七ラーメン」の方が通りがいいくらいだった。
そのお店がすったもんだあって、「下頭橋ラーメン」と名を変えたが、すぐに閉店してしまった。そして当時の味を懐かしんだ人が脱サラして始めたのが「平大周」~「一秀」である(いずれも閉店)。
そして板橋駅近くにあった「ブッチャー」と、そこから中野に移転した「SEABURA ジョニー」は土佐っ子の流れをくみ、高崎から逆進出してきた勢力だった(いずれも閉店)。
こうして、背脂チャッチャ系の系譜のラーメン屋はこの周辺から消えたのか・・・と思ったら、ときわ台に「下頭橋ラーメン」として復活していたことを知った。
さらに嬉しいことに、元々は夜のみの営業だったが、緊急事態宣言の関係で12時より開店しているという。これは嬉しい・・・たまたま赤羽に所用があったのでその帰りに立ち寄ることにした。
到着したのが11:54頃、開店前だ・・・少しここは待とう。と思っていたら、11:57に開店とあいなった。一番乗りだぞ・・・店内はカウンター7席のみの狭いお店。
店内は薄暗く、食券機もない。メニューはラーメン800円とチャーシュー麺1200円のみ。当然ラーメンを麺カタメでお願いした。ほどなくして出てきたのがトップ写真のこれ。
おお、まさしく見事な雪景色。まずはひとくちスープをすする。ズズッ・・・うーむ大量の背脂のせいで、味がまろやか過ぎてパンチを感じない。
そこで、卓上のタレを加えてジャンクな佇まいに・・・改めてすすると・・・おお、これだよこれ、往年の環七ラーメンのスープである。
メンマもまさしく当時の雰囲気だし、チャーシューもまた当時のまま・・・これは嬉しい。嬉しいといえば、お客さん呼ぶことでは定評のある小生、待っている間に6人入ってきて、瞬く間に満席になってしまった。
そして食べ終えようかというタイミングでは、外に待ちまで・・・ダッシュでいただきごちそうさまと。いやあ大満足である。
狭い店だが、ご主人が一人で切り盛りしていて、しかも食券機ではないので、やりとりも多くなり、あまりここでお話をお聞きする雰囲気でもないので、そそくさと店を後にした。
この店がいつ復活(?)したのかはさだかでないが、いずれにしろ、元気に営業されていることは嬉しい。また近くに来たら・・・リピート決定だな。
あっ、でも緊急事態宣言が解けたら昼はやらないのか・・・うーん、複雑だなあ。
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