アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

「風立ちぬ」見てきました

2013-07-22 06:00:19 | つれづれ
小生、映画をそれほど見るわけではないが、スタジオジブリの映画というとやはり見に行ってしまう。今回の「風立ちぬ」も例によって見に行ってきた。

 今回の作品は、スタジオジブリの作品としては初めてという実在の人物、堀越二郎が主人公となっている。
 堀越二郎はゼロ戦を設計したことであまりにも有名だが、実は戦後の国産の名機YS11の設計者でもある。今回の作品は、ゼロ戦の頃までの話である。

 また、今回の作品はそれに堀辰雄の「風立ちぬ」のストーリーがコラボで入っている。
 これまでのスタジオジブリの作品というと、元気な女の子が主人公になっているケースが多かったのに対し、この作品では出てこない。これ以上の話はネタバレになるのでやめるが、サラリーマン・家庭・・・いろいろなテーマが盛り込まれる。


 全体に流れるものはゆったりとした空気。題名にこだわるわけではないが、風が常に吹いている。
 ただし、ジブリ作品によくあるファンタジーを求める向きには、あまりお勧めできないかも知れない。なんというか、哲学的というか文学的な印象がある。

 もちろん、グッとくる部分もあるし、なかなかしみいる部分もある。戦争に向かう時期だから・・・と思う部分もあるが、逆にこれって今でもまったく変わっていないとも。
 日本人の家庭と会社(仕事)にかかる価値観って、実は変わっていないのでは・・・少なくとも、組織(会社)側は、まったく変わっていないように思う。

 いや、子育て休暇とか、介護休暇みたいに建前上は組織側も変わっているように見せておいて、グローバルとか成果主義とかいう名のもとに有名無実化。
 いや、むしろ強制的に休ませたりとかして、名目上の数字だけ上げたりとか・・・あ、やめよう。そんなことを考えなくともきれいな風の流れる絵は続く。

 そして、ユーミンの「ひこうき雲」が、まさにこの映画のテーマ曲になっていることを感じ入ってしまった。
 ご覧になった方には、ぜひ感じられたことや感想をお聞かせいただきたい。見る方によって感じる部分や感想はきつと大きく異なるだろう・・・そう思った。

 あと、こんなサイトを見つけた。作品をご覧になる前に読んでいただいた方がいいかも知れない。ご参考までに・・・
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2 コメント

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 (iina)
2013-08-24 09:27:22
堀辰雄の「風立ちぬ」を若いときに読んでますが、内容までは記憶していません。
宮崎駿のアニメは、ただ観るだけでもいいです。それほど安心感があります。

本作を見て、いろいろマイナス面を指摘する人がいますが、それは自分たちの主張に都合よく解釈しているに過ぎぬ気
がします。タバコの煙さえ風を感じさせるものです。

ゼロ戦は敵国に不気味に思わせた戦闘機ですが、滅ぶことをすでに我々は知っています。彼女も、死病に侵され死にゆく者
ですが、懸命に生きようにしています。ゼロ戦も彼女も不幸な時代に行き合わせましたが、健気に作り上げた意志があり
生きねばと思う気持ちがありました。

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iinaさんありがとうございます ()
2013-08-25 17:40:42
まさしく風がテーマの映画でしたね。
小生は、風=空気という感じもしました。
生きねば・・・という主題感も強くかんじましたね。
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