パワースポット戸隠神社

岩の湯に宿泊するときは、そこに宿泊することが目的の旅になるのだが、そうは言っても、どこかに観光に行きたい・・・ということで、今年選んだのが戸隠神社だ。


　戸隠神社はパワースポットとして名高く、JR東日本の吉永小百合のCMで紹介されたときに、これは一度見に行きたいと思った次第。
　自宅を早朝出発し、幸いこれと言った渋滞もなく、予定どおり到着できた。だが、途中の七曲りなど、すごい急坂で、長野市からかなり高いところにあることがわかる。

　さて戸隠神社の創建は古く、歴史によれば孝元天皇の御世というからとんでもない古さだ。ちなみに孝元天皇は、神武から始まる第八代天皇で、実在が疑われているくらいだ。
　伝説によれば、天照大神が天岩戸に隠れた石を手力雄神がこじ開け、遠くに投げた。それが、今の戸隠山であり、その山を背景として五つの社が点在している。


　まずは、吉永小百合のCMでもおなじみの杉木立を見ながら、奥社に向う。駐車場から片道2kmという。ゆるゆると登っていくが、最後はけっこうな急坂であり、しかも足元が石ころだらけだから、スニーカーとか歩きやすい靴でないとNGである。
　ようやく到着したところに奥社と横に九頭竜社が並んでいる。後ろの山は断崖絶壁だ。


　そしてここから下りてきて往復で約1時間15分。ここから車に乗り、山を少し下りて中社に向う。社殿的にはこちらの方が立派かも・・・で、社殿の前には樹齢七百年という神木もあるし、小さな滝もあった。このゾーンがメチャクチャ涼しく、天然のクーラーだ。
　さらに、ここから下りたところにあるのが、火之御子社。


　日本史上最初のストリッパーとして名高い、アメノウズメノミコトを祭っていて、そのため、芸事にご利益があるという。
　秋に高座に上がる小生、成功を祈ってお参りをした。さあて、これで残すは一番下にある宝光社だけである。

　ところが、ここがものすごい急な階段の上にあった。階段は100段以上ある感じ。社殿も立派だったが、面白かったのがお神輿があったこと。
　二個あったが、古いものはなんと二百五十貫あるという。約1トンという・・・あまりに重たく大きいので、平成になって新しいものを作ったという。こちらはぐっと軽い・・・といっても600キロぐらいだが・・・

　ちなみに、江戸時代には、このお神輿を江戸まで担いで行ったというからすごい・・・
　今では、ここから中社まで約2キロを担いで登るらしい。たっぷりのマイナスイオンと、立派な杉木立、多くの神木に何より神の息吹とパワー・・・戸隠神社は本当に素晴らしいパワースポットであった。