アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

たい平たっぷり芝浜スペシャル

2008-12-13 08:00:35 | 落語
落語には、季節感とともに楽しむ演目がたくさんある。というより、落語そのものがほとんど季節と結びついているといってもいいだろう。

 この季節となれば、先日の市馬のやった「二番煎じ」とか「掛取り」なんかはまず上がるネタだが、それ以上に定番中の定番なのが「芝浜」だ。
 落語の祖とも言われる三遊亭円朝の作と伝えられるが、人情噺の名作としても名高い。その芝浜を最近お気に入りのたい平が演ると聞き、出かけてきた。

 独演会ということで、前座も立てず、いきなりたい平が登場。まずは・・・と思ったら、マクラをたっぷり振った後で、なんと「長短」をやった
 ところがこれがクドい(汗)もともと長短は、軽く10分から15分で上がってほしいネタなはずだが、なんと30分(汗)ちょっと疲れてしまった。

 ついでハンドベルの演奏が入り、中入り。
 さてさて、二席目はお待ちかね「芝浜」だ。以前にぎわい座で聞いた「薮入り」のような力みがないといいんだが・・・なんて思いながら噺はスタート。

 はじめは悪くない、いい滑り出しだ・・・なんて思っていたが、芝の浜で煙草を吸うシーンがリアルといえばそうだが、そこまでやらなくても・・・と。
 そして、物語が急展開するあたりから、力みともなんともいえないが、重さがドーンと効いていた。演出が重たいのだ。

 決して下手ではないし、噺の中でストーリーを写実的にするための工夫もある。だが、いかにせよ、すべてのシーンに全力投球した結果、ものすご~く過剰な演出に見える
 たとえていえば、クリスマスシーズンに、定番のバタークリームのケーキをまとめて三個ぐらい食べさせられたような感じだ(汗)

 小生が批評するのはいかがかではあるが、江戸前といえない仕上がりにはいささか期待はずれだったことをあえて記すことにする。
 これも将来の大看板を目指してほしいが故の、辛口だと許していただこう。とはいえ、来年もたい平の出演する会のチケットも取っている。

 来年には、脂というか力みの抜けたたい平を聞きたいものだ。
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