アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

市馬・雀三郎二人会

2010-11-14 06:23:47 | 落語
小生ごひいきの噺家の市馬といえば、CDデビューまでしているくらいで、歌う噺家として有名だし、噺の中でもやたらと歌が入る。



 一方で上方の方にも、「ヨーデル食べ放題」というヒット曲を持つ噺家、桂雀三郎というのがいる。その二人が揃った落語会があったので出かけてきた。
 まずは雀太が開口一番、上方版の道具屋だ。東京でいえば二ツ目クラスか。しかし、なかなかしっかりした噺でいい印象だ。

 そして市馬の一席目。何かと思ったら、「高砂や」だった。完全に歌うわけではないが、謡はもちろん、都々逸までさすがの節回し。
 十分堪能した後、雀三郎の登場。何をやるのかしらん・・・と思ったら、なんと「三十石夢の通い路」だ。うわっ、いきなりこんな大ネタか。

 だが・・・正直眠かった。口跡が悪いのか、何を言ってるのかわからないシーンが多い。ついでに言うと、演出がくどく食傷してしまった。
 もちろん、これは趣味の問題であり、小生がそう感じただけなんだが・・・だが、中入りのときに後ろの席の方も同じことを言っていたので、皆さんもそうだったのかと。

 さて後半だ。すでに後半の開始予定時刻を大幅に過ぎているが、まずは市馬だ。陰陽のマクラからとなれば、そう十八番中の十八番、「掛取り」だ。
 時間の関係からフルバージョンではなかったが、歌う噺家の会となれば、三橋の旦那はお約束だ。例によって気持ちよ歌いまくる市馬、ほんとに楽しそうだ。

 今年は掛取りをすでに二回聞いたことになるが、何度聞いても絶品である。ここでお帰りになる方が何人かいたが、時間の関係だけだろうか・・・
 なんて思いつつ、雀三郎の登場。オリジナルの新作「G&G」だった。これは三十石と異なり軽快だし、噺もわかりやすい。

 途中でギターが出てきてからは、歌う噺家の真骨頂。まさに絶好調だ。いやあ、市馬の古典とはかなり違うが、しっかり楽しめたぞ。
 まあ、いかにも上方の・・・という感じの噺家の雀三郎。個人的な趣味ではジャストフィットしなかったが、また聞いてもいいかなと。
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