これはびっくり戸籍のないまま

ネットのニュースを見ていたら、なんでこんなことが・・・というのが出ていた。まずは、ニュースをご覧いただこう。
「学校通わす金ない」親が出生届けず無戸籍で２０年(読売新聞) - goo ニュース

　そう、なんと「学校に通わすお金がない」という理由で、出生届を出していなかったというのだ。つまりは戸籍がないのだから、この人いないことになっているわけだ。
　この人は、戸籍がないから住民票もない。免許証も取れないし、まともな職にはつけないのではないか。もちろん、これは本人の責任ではない。信じられない！

　まあ、昔は誕生日をずらすなんてことはざらにあった。ご存知のとおり、１月１日生まれはやたら多いのだが・・・
　ちなみに、クレージーキャッツの植木等は大正１５年１２月２５日に生まれたという。この日大正天皇は崩御し、翌日から昭和になった。

　ところが親が出生届を出し忘れ、１月に入って出すのだが、恥ずかしいので、日付をずらしたとか。その結果、彼は戸籍上、昭和２年生まれになってしまったという（笑）
　これだけ聞くと、１年以上ほったらかしにしていたみたいに思えるが、何しろ昭和元年は６日間しかなかったから、しかたないといえばそうだ。

　だが、実は小生以前、ある人の戸籍を見る機会があり、仰天したことがある。その人は出生してから６年後に父親が届出していたのだ。
　たぶん、近所の子に学校への通知が来て、おかしいなと思い、届出忘れに気づいたものと思われるが、実際にあるものなんだなあと。

　しかし、今回のニュースはこんなレベルでなく、最初から届け出するつもりがなかったわけだから、一人の人間の人生を狂わした罪は大きいだろう。
　ときに、戸籍といえば、今世界中で戸籍のある国は三国しかないことをご存知だろうか。それは、日本と台湾と北朝鮮だそうな。

　逆にいうと、戸籍のあることで、いろんなことが便利な部分もあるだろうが、しばられている部分もあるんだろうなあと。
　ともあれ、この男とその親御さんの今後が気になる・・・