アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

第93回小袁治の会

2013-09-24 12:27:26 | 落語
三連休の最終日、池袋演芸場で第93回小袁治の会が行われたので出かけてきた。前回6月に行われた際に、小生の師匠筋にあたる人が会員ということで紹介されたのがキッカケだった。

 その後、師匠筋より会員にならないかと勧められ、小生も会員になったため、今回の93回にも参加した次第。
 当然今回も師匠筋の先輩が三名いらっしゃり、一番若造である小生はただでさえ狭い池袋演芸場の席にかなり窮屈に座った。


 さて開演だ。開口一番はゆう京という、初めて見る前座。誰の弟子かと思ったら、扇遊だという。始めたネタは道具屋だった。
 鉄砲でサゲる型は、なんか久しぶりに聞いた感じ。かえって新鮮かも。これから頑張ってほしいところだ。

 そしてここで小袁治がゲストで呼んだ、習志野ごんべえが登場。東京演芸協会所属という漫談の芸人。なんともシュールである。
 さらに二ツ目のまめ平が続く。正蔵の弟子らしいが、いかにも林家って感じのクスグリが個人的にはちょっと引っかかった。

 ネタは「紙入れ」だったが、なんとなくバタついた感じがしたのは、その林家流のクスグリのせいかしらん。
 そして、お目当て小袁治の一席目だ。すでにネタ出ししていて「猫久」をやった。小袁治師匠は先代小さんの弟子で、マスコミに売れてるタイプではないが、小さんの香りを残す、正統派古典の使い手という感じだ。

 だから、奇をてらった演出やくどくど冗長にやることもなく、淡々とやってくれる。昔ながらの落語はある種新鮮さすら感じる。
 猫久みたいな、ともすれば盛り上がりに欠ける噺だからこそ、この淡々とした演出が引き立つ。昔の寄席に行くと、こういう噺家がいたんだよなあ・・・

 なんて思いつつ中入り。そしてヒザに出てきたのが、のだゆきさん。音楽パフォーマーということで、ピアニカを頭で演奏したり、いろいろやってくれる。
 初めて見たが、なかなか楽しく過ごさせていただいた。

 そして、トリの小袁治の登場。これまたネタ出しの「小言幸兵衛」だ。これまた古典の香りがたっぷりで、教科書のような小言幸兵衛。
 立川流礼賛の広瀬某には、目にも入らない噺家だろうが、これぞ保守本流で気持ちいい。最近、こういう会もなくなったなあと・・・

 で終わってみたところ、8時30分。前座・二ツ目、漫談とヒザのパフォーマンスに師匠の二席で二時間半。いい感じだ。
 ただ、先輩と一緒で縮こまっていた小生にとっては時間としては限界でもあった。落語はよかったが、座席がなあ・・・

 翌朝の肩こりがひどかった・・・(苦笑)
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