自粛は何のためだろうか

炎上を覚悟であえて書いてみることにする。予め言っておくが、東日本大震災で被災された方々に対しては小生も心よりお見舞い申し上げたいと思っているし、小生自身が伊豆で大地震の被害も経験していることも伝えておきたい。
被災者もジャニーズ列に「勇気もらえた」(サンケイスポーツ) - goo ニュース

　今、各地で義捐金を集めるイベントが行われている。このこと自体は否定しないし、最後に被災者にとってありがたいのはお金だということも体験したので納得だ。
　中でも、ジャニーズ事務所が主催している会などは、連日１０万人以上の参加者だという。さすがにジャニーズであるが・・・

　ニュースを見ると、震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町出身で、３日前からそれぞれ大学進学と就職のため上京してきた１８歳の女性２人の姿が。(中略)「亀梨くんがかっこよかった。会えて勇気をもらえた。ジャニーズがこういう募金活動をしてくれるのはうれしい。ぜひいつか、地元にも来てほしい」と・・・


　うーん、茶化してはいけないが、いささかミーハーなにほひも・・・というか、小生の知っている女性も年齢問わず、これなら行ってみたいと言っていた。
　うーん、失礼ながら不純なのでは・・・っていうか、義捐金を出すことで免罪符みたいになっていないかって気もする。

　ちなみに、佐々木希の握手会のイベントも一キロ以上並んだという。
　一方で、この記事のように震災の翌日の深夜にレギュラーのアニメを流したテレビ東京に対して抗議の電話が殺到したというのを見ると、正直日本人らしいいやらしさを感じる。
テレ東に抗議のメール＆電話が６００件(サンケイスポーツ) - goo ニュース

　いやなのは、自粛していることが現地の支援になっていると思い込むことだ。日本のためにも、経済を活性化するためにも、普通のところでは普通に消費していくべきだ。
　小生の田舎の伊豆など、観光でもっている。自粛はまさに死活問題である。こんな時に不謹慎なと言われてもいい、小生は温泉にも行くし、飲み会もする。

　なぜなら、経済のパイを小さくすることが復興にとっては一番罪な行為だからだ。もちろん、小生も義捐金は協力している。
　元気出して、心ひとつに・・・という掛け声ばかりが大きくなっている。そのくせ、やっているのは、自粛では元気になろうはずもない。

　心ひとつにというのは、自粛することなのだろうか。センバツ優勝の東海大相模の選手がインタビューで「この大会を開催することを許してくれた被災地の皆さんに感謝・・・」ということを言っていた。
　感謝の気持ちは讃えつつも、「許してくれた」という言い回しにスッキリしないものを感じるのは小生だけだろうか。