ナビスコ初戦、名波の輝き

さて、昨日は春分の日。昨年は大阪に出張していて、しかも休日出勤していたが、今年はおかげさまで休みである。しかも、今日はナビスコカップ初戦が、味の素スタジアムである・・・とくればこれはもう行くしかない。




　といいつつも、とにかくすごい雨。朝から完璧に降り続き、結局のところまったくやむこともなかった。こいつあ、もしかして空いてるかも・・・
　と思ってスタジアムに着いたら、ガラガラの状況。雨がすごいため、屋根のある部分に人が集まっている。注目のスタメンは、左写真のとおりだ。

　代表に行っている川口と駒野がいないため、右は太田かと期待したが、成岡であった。太田をサイドの選手から脱却させようというのだろうか。
　さて、キックオフだ。冒頭からポゼッションがとれている。相手がヴェルディという同じパスサッカーのチームだけに、展開が速くクリーンな試合が進む。


　それにしてもトップ下の西がいい。豊富な運動量に加え、ボディバランスもいいし、キープ力が抜群だ。何か一皮むけた気もする。
　そして、今シーズン売出し中の山本だ。初めて見たが、当たりも強く、同じ２３番の先輩にもちょっと似たタイプかも知れない。

　その先輩は、今日は相手だが、相変わらずチンタラやっているのに、気がつくと要所にいるし、さすがに悪賢い(苦笑)。前半終了間際に山本が足をひきずって交代したが、もしかすると・・・先輩に削られたか(苦笑)
　前半はこのまま終わるかと思われた最終版に、ヴェルディの萩村がジウシーニョをひっかけて、一発レッド！おお、これは後半有利だぞ・・・

　後半開始後９分に試合が動いた。成岡と西のコンビが切り崩して、最後は西が決めて見事に先制。そしてその後１０分、ついにその時が来た。
　後半２１分、ジウシーニョに代えて名波が入る。来た～(嬉)、その名波、早速事実上のファーストタッチであまりに芸術的なスルーを出す。

　スピード・コースそして何より球質、すべてが完璧な芸術品のような味わいだった。残念ながら、ゴールにはならなかったがさすがにすごい。
　そして、サポからもどよめきがおこったのは、コーナーに向かう名波の姿を見たときだった。そう・・・もう見れないかと思っていた名波のコーナーキックだ。

　わくわくしながら見ていたら、あっさりショートコーナー・・・あらら、でも次の機会には・・・なんてやっているところ、次の見せ場がきた。
　途中交代の太田がボールを奪うと、前線の名波にパス。この名波がディフェンダーをよく引きつけながら、絶妙のパスを萬代へ・・・決めた２点目だ。

　この後、名波はコーナーを再び・・・それがトップ写真だが、このコーナーは名波独特の美しくも柔らかいボールだった。
　試合はこのまま終わり、ジュビロは快勝！昨年の苦戦から見ると、ボールが動くし、往年のパスサッカーの匂いが少しずつしてきたように思う。

　今年は、けっこういけるかも・・・そんな予感をさせてくれた試合だった。しかし、観客５６６０人っていうのは・・・小生の観戦最少記録であった。
　それにしても名波・・・やはりすごい。あのパスの美しさを見れた小生は幸せだなあ。