アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会 銀座ブロッサム

2012-07-30 06:00:03 | 落語
桂米團治といえば、小生お気に入りの中のお気に入りという感じであり、東京での独演会なんて聞けば、たいてい出かけたりする。



 その米團治の独演会が銀座ブロッサムで行われたので出かけてきた。だいたい米團治の独演会というと三席やってくれるので、満足度は高い。
 さて、開口一番は鯛蔵の登場。「動物園」だったが、しっかりした仕立てで声もいいし、なかなかいい感じ。ざこば系のお弟子さんと言っていた。

 そして、いきなり米團治の一席目。そのざこばの博打好きの話など入れながら、始めたのは「看板の一」だった。
 この手の噺で、親方とかをやると本当に米朝に似てきたなあという感じだ。軽めの噺だが、さすがに・・・という感じ。

 そして、紅雀の登場。無筆のマクラからサクッと入ったのが「向こう付け」。江戸では聞かない噺だが、ちょっと待てよ・・・どこかで聞いたぞ・・・
 と思ったら、鎌倉での米團治の会でやはり紅雀がやっていた。紅雀はこのネタ好きなのか・・・それとも、被りにくい噺なのであえてそうしているのかしらん。



 そして再び米團治が登場。ネタ出しの「百年目」である。それにしても、いつもながら高座着がかっこいい。色合いといい、なんとも趣味がよくて高級そう。
 茶色ともエンジとも言えそうな色の羽織が、大阪の商家の旦那や番頭さんの趣味っぽく見えるのも米團治の持つオーラからか。

 もちろん噺は最高にいい仕上がりで、これといった盛り上がりに欠ける噺をしっかり聞かせてくれた。最後は、旦那の人柄が見えて・・・うーむさすがだ。
 ここで中入りとなったが、中入り中に「米團治の高座着っていつもオシャレだよね」というお姉さんの声が聞こえてきた。そうだよなあ・・・

 さて、トリの米團治の登場。歌舞伎の噺をしながら何を始めるのかなあと思っていたが・・・始めたのが「質屋芝居」。
 少なくとも小生、江戸で30年以上聞いているが初めて聞く噺だ。おそらく上方ネタだと思うが、米團治お得意の芝居がかりのネタ。

 振りの美しさといい、セリフ回しのうまさといい、これはまさに米團治ワールドである。完璧に聞き入ってしまった。
 かくして、大満足で会場を後にした小生、やはり米團治はいいぞ・・・
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