Mercedesが現行のAクラスを欧州で発表したのは2012年のことだった。このブログでもこんな記事を上げている。
三代目となる現行モデルは、独特のコンセプトで作られていた初代・二代目から大変身を遂げ、サイズアップに伴い普通のCセグメントになった。
つまり、世界のベストセラーのGolfやBMWの1シリーズとまっこうから競合するものとなったが、逆にいえばスタイリッシュなものの、ライバルとの差別化という点で見れば、圧倒的な存在と言えるかどうかと。
小生も実車を見に行って、ラゲッジスペースなどトータルで見て、同じ選ぶならGolfにするかなとも・・・
だが、そんな中途半端さを一気に変えてしまいそうな存在になりそうなのが、先日欧州で発表された新型Aクラスのようだ。
詳しいレビューはこちらの記事などを参照していただくことにするが、写真で見る限り現行Aクラスの正常進化って感じに見える。
サイズは全長4419×全幅1796×全高1440mmとやはり大きくなっている。このサイズって先代のCクラスより幅広だし、ハッチバックと考えると全長もけっこうありそう。
おそらく現行同様に4ドアクーペやシューティングブレークなどの派生モデルもありそうだが、そちらは現行Cクラスに近いものになりそうだ。
さて、レビューをいくつか見て共通しているのが、その乗り心地のすばらしさだ。FFのハンディも超え、静粛性も上がり、Cクラスもかくやの走りと乗り心地のバランスと。
そして早くも話題になっているのが、「しゃべるメルセデス」と呼んでも差し支えない新世代インフォテインメントシステム「MBUX」だ。
「メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」の略だという。パッと見目立つのはオプションで10.25インチ、標準で7インチのバーチャル感タップリのダブルワイドモニターで、一瞬現行Eクラスかと思ってしまう。
だが、問題は中身のソフトウェアで音声認識ソフトのボイスコントロールの出来映えが凄いという。具体的には、乗客が「ヘイ、メルセデス」と声をかければ、モニター表示と同時に「なにして欲しい?」との声が返ってくると・・・
おお、それはiPhoneのあれと同じか・・・って。まさしく走るコンシェルジュ感覚だが、年内とされる日本発売時には日本語にも対応するとか。
Mercedesのお約束で、現行Eクラスなどに搭載の安全装備は一通りついているうえに、さらに最新のテクノロジーも搭載しているので、小さくてもMercedesなのだ。
いささか物足りないのは、ラゲッジが現行のものより拡大したとはいえ、370Lにとどまっていること、そして最大の懸念は価格だ(汗)
部分的にSクラスを凌駕するモダンテクノロジーを備えているとはいえ、おそらく400万円を超えてくるだろう価格は、コンパクトカーというレベルにない。
とはいえ、やはりこれが日本でリリースされればやはり魅力的な存在として見たくなるだろうなあ・・・(苦笑)
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