フリーペーパー大流行

フリーペーパーが流行っている。Ｒ２５という毎週木曜に発行されているリクルートの雑誌が、有名だ。駅前のスタンドなどに積んであるので、電車に乗るときなど気軽に持って行ける。

　Ｒ２５は、活字離れの若者に合わせてひとつの記事を８００字程度に制限しているという。それ以上の文字数だと、若者は読めないというのだ。
　確かに、面白い情報は載っているが、正直物足りない。なんやかんや言っても小生も活字世代なのかも知れない。

　そんな中、先日「ＬＩＦＥ　ＵＰ」というフリーペーパーを見つけた。Ｒ２５よりかなり厚い。読むと、月刊誌らしい。だが、中身はかなり充実している。
　さらに、この雑誌の中で、フリーペーパー特集をやっており、フリーペーパーとして出ている本が紹介されており、人気ランキングが載っていた。

　小生、通勤の駅で、毎朝あるおじさんを見かける。このおじさん、電車を待っている間、必ず本を読んでいるのだが、ほぼ間違いなくフリーペーパーなのだ。
　Ｒ２５は当然として、いろんな雑誌を読んでいる。それにしても、毎日違う本が読めるのだからたいしたものだ。ある日などは、バイトの求人雑誌を読んでいた（笑）

　まさか、おじさんリストラにあったのかと心配したが、やはり読んでいてつまらなかったとみえ、電車の網棚に放置していた（笑）
　そんな注目を集めているのを気付いたのか、おじさん最近有料の本を読み始めた。しかも、ハードカバーだ。おお、すごい・・・と思ったが、数日後またフリーペーパーに戻っていた（笑）

　活字離れがここまで進むと、本をお金出して読むということ自体が、すたれていくことになりそうだ。すると、ますますフリーペーパーは増えていくことになるだろう。
　ただ、フリーであるがゆえに、この情報の価値は著しく低い。流行れば流行るほど、そこに掲載されている情報は、みんなが知ってしまうことになる。

　考えてみれば、あのおじさん時代の最先端ということになる。周囲の冷たい視線に耐えながら、一生懸命情報を集めている。
　がんばれおじさん、君の集めた情報は、みんなもきっと知っているぞ（笑）