一代麺屋でんぷしぃ

先日、三鷹に出かけるときのこと。いつもと違うラーメン屋さんに行ってみようと思った。ちょうど、どこかのラーメンブログで見かけた「でんぷしぃ」に寄ることにした。


　場所は早稲田通りと中杉通りの交差点近くにあるが、知らないとちょっと行きにくいかも。写真でわかるかどうかであるが、お店自体はカウンターのみで８席という。
　メニューは醤油と味噌の二種類で、各種トッピングでいろんなアレンジがあるようだ。小生はシンプルに醤油ラーメンにした。

　ほどなく出てきたのがトップ写真のこれだ。見た目は普通のラーメンだが・・・まずはスープを、おっ・・・クセのない味だ。
　伝統的な支那そばとは違うし、醤油とんこつという感じでもない。だが、クセがなく品のいい味に仕上がっている。

　これは、毎日でも食べられる味だなあと思ったら、後から入ってきたお客さんは常連さんのようで、次々と「いつもの・・・」と注文していた。
　なるほど、そんな感じが似合う感じだ。ときに麺の方だが、中太麺でストレートの丸い麺。のど越しの滑らかなものでなかなか美味しい。

　トータルでかなりバランスのいい麺だと思った。しいて言えば、強烈な印象がないことに、物足りなく感じる向きはあるかも知れない。
　ときに「でんぷしぃ」というお店の名前は、往年の名ボクサー、ジャック・デンプシーに由来するらしい。

　ジャック・デンプシーの必殺技「デンプシーロール」は、アニメ「はじめの一歩」でも紹介されているが、かなり派手な技である。
　そうした派手な技を持つボクサーの名前を由来にしつつ、仕上がりはシックなお店、それが一代麺屋「でんぷしぃ」である。