先日、暇つぶしに購入したCar & Driverにリッターカー時代という特集が出ていた。個人的には近年小さい車に興味がある小生、ついつい真剣に見てしまった。
現行販売されている8車種の比較記事だったが、その中で面白いと思ったのがルノー・トゥインゴだった。かつて旧モデルが日本でも話題になったこともある。
その3代目となるこのモデルは、FFからRRに変更されていて、さらに興味深いのはBenzのスマート・フオーフォーとシャシーを共用しているという。
フランス車のこれがベンツの車とシャシー共用というのも時代を感じるが、そうは言ってもフランス車らしい佇まいに仕立て上がっている様子。
サイズは全長3620mm×全幅1650mmと軽自動車に近いサイズ。さらにRRレイアウトのおかげで、最小回転半径は4.3mと超絶小回りが効く。
その一方で、ホイールベースが2490mmあるから、高速走行の安心感も十分とか。ここまではスマートと同じようなテイストだが、まずこのボディは明らかにフレンチテイストが漂っている。
また、一瞬2ドアにしか見えないドアの隠し方もオシャレだ。RRなので、トランクはエンジンの上にあるというが、それなりのスペースを確保しているようだ。
定員乗車時でトランクは219リットル。リヤシートと助手席シートバックを倒すと、2.2mの長さまで積むことができるという。
そこまでしなくても、二人でスーパーに買い物に行ったり、狭い山道を行く秘湯の宿に行くときなどはとても便利であろう。こういう車は道具として使い倒してこそだ。
一方で、フランス車らしいケチくさい合理的なところは室内にも表れているようだ。ハンドルは革巻きで実用的だが、シフトレバーは安っぽいようだ。
また、さらに後席のドアポケットに、黒くて太いゴムベルトが使用されているところなどは、国産車ではありえないレベルだろう。
また日本に輸入されるラインナップはキャンバストップとインテンスの2モデルのみ。いずれも価格は199万という。その点では戦略的な価格だとも言えそうだ。
車重はキャンバストップの方が重いようだが、このモデルならあえてキャンバストップを選びたいとも思う。この車で天井を開けて海辺や高原を走りたいものだ。
もちろん、200万出せば、軽自動車なら豪華装備てんこ盛りのモデルが買えるはず。税金面でのメリットもある軽自動車は有利だ。
だが、このモデルの価値を、そんな銭勘定では考えてはいけないだろう。この車は、軽よりも余裕のあるエンジンでキビキビ走ってこそだろうから。
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