アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

ざこば米團治二人会

2011-07-10 06:25:01 | 落語
以前から書いているように、桂米團治は小生お気に入りの噺家のひとりである。人間国宝の桂米朝の長男として、なんとも品のある上方落語を聞かせてくれる。


 その米團治が兄弟子の「ざこば」との二人会を、吉祥寺の前進座で行うというので出かけてきた。ざこばはよく知ってはいるが、落語としては初めてかも・・・
 さて、開口一番は、ざこばの七番弟子という「そうば」。「動物園」だったが、上方らしく、強烈にくすぐってくれる。

 というところで米團治の一席目。薄い緑の高座着がきれいだ。夏らしい噺を・・・といって始めたのが「青菜」。
 最近、青菜というとたい平のこってりたっぷりのを聞いているが、さてさてどうだろう・・・お、おお・・・さすがに米團治、こってりとアッサリの境界で上手く演じている。

 たっぷり楽しんだ後、ざこばの一席目。なんと・・・「子は鎹」だ。江戸前のそれとずいぶん演出が異なり、湿っぽさはないが、個人的にはやはりこれは江戸前の方がいいかな。
 とはいえ、さすがにざこば、貫禄を感じさせてくれる芸であった。ここでお中入り。しかし、どうでもいいが、隣の席のオヤジがずいぶんはみ出して席を圧迫してくれるぞ。

 ということで、中入り中にストレッチなどして、後半に備える。まずは米團治の登場だ。二席目は「蛸芝居」だった。うーむ、生では久しぶりに聞いたぞ。
 これまた米團治の世界、芝居がかりの噺をきれいに見せてくれる。この辺は、市馬とか小朝あたりとも通じる世界だが、米團治の真骨頂か。

 大満足して、ざこばのトリ。今度は「天災」だった。上方版は初めてだったが、基本ラインは江戸と同じ。
 とはいえ、上方らしいドツキの世界をたっぷり味わわせてくれた。ときに、この会で、ひとつすばらしかったのは、時間のコントロール。

 最近の独演会や二人会では、ここぞとばかり時間を押すのが当たり前になっている中で、終演予定時刻をピタリ合わせてくれたところがすごかった。
 おかげで、その後の時間が余り、ついつい余分な買い物をしてしまったが・・・(汗)

 ともあれ、今月はもう一度米團治を聞きに行く予定がある。今から楽しみである。
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