アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

僕がスカートをはく理由

2021-04-21 06:00:00 | つれづれ

ようやく日本でもLGBTなんて言葉も聞かれるようになってきたが、この国においては、まだまだ「女らしさ」とか「男たるもの」なんて言葉が普通に使われている

 

 そんな中、先日NHKの「おはよう日本」においてスカートで登校する男子高校生が紹介されていた

 最近は、制服についてもパンツを履きたい女子などに配慮し、女子でもパンツを選べるようになりました・・・なんてのをよく聞くが、まだ男子でスカートを選べるところは少ないのでは・・・と思う。

 

 テレビで紹介されていた彼は、週に1、2回、スカートで登校しているという。きっかけは、SNSで男性がスカートを着こなしているのを目にしたことだという。

 「男性でもスカートをはくとめちゃくちゃ似合うんだと思いました。この学校では男子生徒もスカートをはいてもいいので、自分もはいてみようかなと。足の動きが自由になるのが楽しかったし、服装の選択肢の1つとしてとらえると何も違和感ありません」と。

 

 実際、スカンツを着用した男子のサイトなど、探すと出てくる。ただどうしても、この国では男子がこうした服装になると、LGBTか、もしくは変態かみたいな目で見られるのでは・・・

 彼はいう・・・「自転車をこいでいて車から見る目とか、コンビニに入っているときのまわりの大人とすれ違った時の目とか、奇異な感じで見られているなと感じました」

 

 そして気になるのは、自由に選んでいいのに、実際には男子生徒がスカートを選びづらいという現実があると。これはわかるなあ・・・

 さらに彼は続ける・・・「男性なのにスカートをはいているから、女性なのにズボンをはいているから、LGBTQ+なのではないかという意識が世間に埋め込まれていると、無理に性自認をカミングアウトすることになってしまうのではないでしょうか。そういう社会だと自分がはきたいほうを選びづらくなってしまいます」

 

 彼の考え方や話はきわめて明快で論理的であり、こうしたことをキッカケに「男らしさ」「女らしさ」の固定観念を考える方向に進んでいっていた

 読者の皆さんは、こうした取り組みについてどう感じられるだろうか。

 

 いささかトピズレだが、こちらの右下写真は、海外で暑いのに男子は半ズボン禁止とされていたのに反発して、男子が女子の制服のスカートをはいて登校した事例。

 小生も個人的に考えると、スカートの機能がパンツより有利なシーンもあるだろうと。にも関わらず、男子のスカートに対しては極めて否定的な視線を浴びることは間違いない。

 

 それは、よくわかる・・・というのも、小生もヨガなどの関係でスカンツやガウチョパンツに見えるパンツをはくことが多く、夏場だと涼しいので愛用しているからだ。

 考えてみると、さらにトピズレだが、小生の勤務していた会社は、かつては女子にのみ制服があった。逆に就業規則のどこにも、男子はスーツにネクタイ着用なんて書いていなかった。

 

 後輩の男子が入ってきたときに、「桂さん、ブレザーで会社行ってはいけませんか」と聞かれ、論理的な説明に窮したことがあった

 そして、今の視線で考えると世間という暗黙の物差しに基づく「男らしさ」「女らしさ」の固定観念に縛られていたことを今更ながら反省してしまう

 

 話を戻して、彼のような人がもっと多く出てくることを期待したいし、性的嗜好とはまったく別の次元で普通に見られることを期待したいものだ。

 その意味でNHKが朝の番組でかなりの尺をとって取り上げたことは評価したい。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タンパオで担々麺と高菜チャ... | トップ | Rakuten Handがアップデート? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一つの事実と解釈について (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2021-04-23 14:05:04
拝啓 お師匠様にはまた非常に興味深い時事ネタに感謝しつつよろしくお願いいたします。
*「欧米では暑ければ、とっくにクローズした爺婆がミニスカやショーパン履こうが誰も気にしない」
事実の様です。実際ネットのようつべ等にはまぁ日本では絶対に受け入れられない動画が溢れておりますがやはり日本ではまだしばらくは難しいでしょう。
*「一つの事実として、女性は男装=パンツスーツ等を着用しても便宜上であり、それで性的興奮を得ている訳では無い」
此処も大切ですね。やはり我々の世代ですと「女装趣味」とかアブノーマルな思考趣味をどうしても連想してしまうのですが、一つの仮結論として「男性が、性的趣味嗜好では無くて純粋にジェンダーフリーとして女装する」のであれば問題は無い思われます自分には出来ないが。此処で大切なのは、以前にもお師匠様のサイト内で政治ネタでも書かせて頂きましたが、まず日本人は形から入りたがるが実は「頭の中身から変換しないと何時まで経っても昭和元禄猿芝居」だと。つまり「ジェンダーフリーをある種言い訳にしては断じてならない」し「それによって生じるであろう事象にも当然自己責任で対処対応」せねばなりませんね。此処さえしっかりと弁え確固たる信念が在れば日本も変わるでしょうし駄目なら只の変態趣味と切り捨てられるだけです。
更に日本人はどうも「男らしさ女らしさってぇのを美化し過ぎる事」もあり、男女平等と言っても当然役割も違い絶対に不可能出来ない性差も在る。此処を弁えて「今、自分の置かれている立場で何が出来るのか?出来ないのか? それを真剣に考え実行する事」こそ、実は真の男らしさ女らしさ=人間らしさと言えるのではと確信しております。 敬具
返信する
Unknown ()
2021-04-24 14:41:13
大石様いつもありがとうございます。
今回のテーマについては、大石さまの書かれた「男性が、性的趣味嗜好では無くて純粋にジェンダーフリーとして女装する」のであれば問題は無い」に集約されているように思います。
 おっしゃるようにいわゆる女装趣味というのは、違うニュアンスを帯びてきますが、でも突き詰めて考えると、それもまた日本人の様式美にこだわる思考がベースになっているかと。
 スカートとは違いますが、小生が営業系で外回りしているときに、スーツの色で上司から怒られたことがありました。もし、あの頃涼しいという理由でスカートを履いていたら…
返信する

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事