落語の世界の師匠と弟子の組み合わせってなかなか面白い。なぜこの師匠にこの弟子が? というパターンが、円菊と菊之丞。またさん喬と喬太郎も面白い。
そのさん喬・喬太郎の親子会(もちろん、実の親子ではなく師弟の間柄)が前進座で行われたので出かけてきた。
まずは前座代わりに二ツ目の喬之進が登場。「七段目」だった。かなり前に彼の噺は聞いたが、イマイチな感じだったが、今回はこなれ感を感じた。
そして、喬太郎の登場・・・と思いきや、かかった出囃子は鞍馬獅子。えっ、さん喬が出るの? って・・・プログラムに反し、そういう組み合わせにしたようだ。
マクラでいろいろ語りながら、喬太郎を可愛がっているのがよくわかる。お約束の三ぼうのマクラから始めたのが、「締め込み」だった。
市馬や三三ともやはり違う味わい、それはそれでさん喬流。さすがにさん喬、女将さんの描き方もいつもの通りである。
そして喬太郎の登場。前に出たさん喬が「牡丹灯籠をやれ」と茶化していたが・・・さすがにそれはなく、会社員時代のマクラから新作「ぺたりこん」だった。
初めて聞いたが、落ちこぼれ会社員の悲哀を描き、ペーソスもある喬太郎流の噺。個人的には身につまされてしまった。
さて、中入りをはさみ、再び喬太郎の登場。今度は何を・・・と思ったら、「紙入れ」だった。かつてはポピュラーな噺だったが、意外に最近聞いてないなあ・・・と。
もちろん喬太郎だけにこってり笑わしてもらいながら、基本を外していないのはさすが・・・変則に見えて実は・・・というのが喬太郎かも。
十分温まったところで、トリのさん喬。出てきた噺は・・・おお、「文七元結」だ。たっぷり聞かせてくれるさん喬の人情噺。
もちろんいい出来なんだが、しいて・・・そう、しいて言えば、途中の場面のひとつひとつがやや冗長かなと。終わってみて疲労感はないが、もうちょい軽くやれたら、もつともっと・・・という気がした。
とはいえ、しっかり感動させられてしまうところはさすがさん喬である。
この親子、本当にいい感じの師弟なんだなあ・・・そんな気持ちを感じた落語会であった。
そのさん喬・喬太郎の親子会(もちろん、実の親子ではなく師弟の間柄)が前進座で行われたので出かけてきた。
まずは前座代わりに二ツ目の喬之進が登場。「七段目」だった。かなり前に彼の噺は聞いたが、イマイチな感じだったが、今回はこなれ感を感じた。
そして、喬太郎の登場・・・と思いきや、かかった出囃子は鞍馬獅子。えっ、さん喬が出るの? って・・・プログラムに反し、そういう組み合わせにしたようだ。
マクラでいろいろ語りながら、喬太郎を可愛がっているのがよくわかる。お約束の三ぼうのマクラから始めたのが、「締め込み」だった。
市馬や三三ともやはり違う味わい、それはそれでさん喬流。さすがにさん喬、女将さんの描き方もいつもの通りである。
そして喬太郎の登場。前に出たさん喬が「牡丹灯籠をやれ」と茶化していたが・・・さすがにそれはなく、会社員時代のマクラから新作「ぺたりこん」だった。
初めて聞いたが、落ちこぼれ会社員の悲哀を描き、ペーソスもある喬太郎流の噺。個人的には身につまされてしまった。
さて、中入りをはさみ、再び喬太郎の登場。今度は何を・・・と思ったら、「紙入れ」だった。かつてはポピュラーな噺だったが、意外に最近聞いてないなあ・・・と。
もちろん喬太郎だけにこってり笑わしてもらいながら、基本を外していないのはさすが・・・変則に見えて実は・・・というのが喬太郎かも。
十分温まったところで、トリのさん喬。出てきた噺は・・・おお、「文七元結」だ。たっぷり聞かせてくれるさん喬の人情噺。
もちろんいい出来なんだが、しいて・・・そう、しいて言えば、途中の場面のひとつひとつがやや冗長かなと。終わってみて疲労感はないが、もうちょい軽くやれたら、もつともっと・・・という気がした。
とはいえ、しっかり感動させられてしまうところはさすがさん喬である。
この親子、本当にいい感じの師弟なんだなあ・・・そんな気持ちを感じた落語会であった。
桂さん見習って写真を撮りたいと思いましたが、勇気が出ませんでした(^^ゞ
行ってみると敷居は高くないはずですが。写真はともかく、お楽しみになれましたか?